【シナリオ】姉妹の融合②

姉妹が融合する話
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@akuochiken

「姉さん、我慢しないで。姉さんの身体はいま、私の身体を求めていることを分かってるんだから。元々私たちはひとつの存在。それを父さんが母さんに呪いを掛けて私たち姉妹という二人に別れてしまったのだから」 と言いながら姉と融合していく妹

2019-05-11 10:39:00
@akuochiken

「来て、姉さん」 「わ、私は……」 これまで見せたことのない、妹の媚びた表情に戸惑いを見せる姉。 「姉さんはまだ、頭ではよく分かってないかもしれないけど、身体は正直だと思うから。ほら」 妹が姉の上着に手を掛け、ゆっくりとめくる。 服の下から現れた姉の腹部は、おぞましく脈動していた。

2019-05-11 12:03:24
@akuochiken

「見るな……!」 「姉さんはこの痕、実験の失敗みたいにコンプレックスを感じてるようだけど、違うよ。今の私なら分かる。これは私たち姉妹を結びつけるための扉。ほら、今だって私を求めようとしてる」 妹は姉の腹部に顔を埋めた。 「くぅ……や、やめろ……!」 妹は姉の腹部を愛おしく舐める。

2019-05-11 12:12:26
@akuochiken

妹の愛撫の毎に姉の腹部はより一層脈動し、ついに何本もの触手状の器官へと分化し、目の前の妹の身体をゆっくりと包み込もうとしていた。 「……!」 自らの身体に起こっている状況に声も出せずに顔を歪める姉。 それとは対照的に、蕩けた顔でひたすら姉を貪り続ける妹。 妹が上目遣いで姉の顔を見る。

2019-05-11 12:30:21
@akuochiken

「ほら、来て。もっと来て、姉さん。私を包んで……」 その呼び掛けに応じるように、更に勢いよく伸びる触手たち。 それは、妹の手足から全身へと這い、皮膚から妹の全身を侵食しつつ、同時に身体を絡め取って姉の身体に引き込もうとする。 「あはっ……いい……姉さんとひとつに……なれ……」

2019-05-11 12:37:05
@akuochiken

ずぶぶ……と腹部へと沈みゆく妹の頭部。 そしてその声は姉の腹部へと奪われていく。 「はぁ……はぁ……だめっ……私が私でなくなって……」 既に自らの腹部が変化した触手群に上半身を飲まれている妹の姿を見て頭を抱えている姉の意識は、その状況に寄り添うようにどんどんと改変されていく。

2019-05-11 12:50:28
@akuochiken

「違う……私もこの子とひとつになりたいのに、私では受け入れることができない……! どうすれば……!」 妹を飲み込んでひとつになろうとしている自分の身体と反抗するように、妹の意識と混ざりきれない自分自身に苦悩し、自らの腹部を眺めながら、ある種、恐怖にも似た苦悶の表情を浮かべる姉。

2019-05-11 12:56:08
@akuochiken

「あ……はは……そうか、そうだな……」 ジワリ、と歪みゆく両手を眺めながら零す。 「私ごと溶けてしまえばいいんだ……」 何かを理解したように、掲げた両手の先からどろどろと溶け出していく姉の身体。 「あは、あはは……」 既に身体に大半を失った妹と共に姉の身体は溶け去っていった。

2019-05-11 13:03:06
@akuochiken

その、姉妹だった液体は、姉と妹がお互いを受け入れあって喜んでいるようにぐねぐねと妖しく何度も形を変える。 そしてその液体は、その歓喜を終えたように徐々に硬化していく。 最初は手から、そして頭部、それに繋がる肩から胸、腹部を通じて下半身まで形成され、足の先まで硬化して変化を終えた。

2019-05-11 13:24:01
@akuochiken

そこには、先程まで存在していた姉に似た、裸の女性が降臨していた。 だが、彼女と比べて髪は長く、そして大きくなった胸を強調するかのように整った魅力的なボディラインを湛えていた。 「私は……」 彼女はゆっくりと目を開ける。 「私? 私たちは? あれ?」 少しだけ首を傾げる。

2019-05-11 13:33:20
@akuochiken

彼女は徐ろに自らの腹部を眺め、その傷一つない、滑らかで綺麗な皮膚を両手で愛おしく撫でた。 「なにかとても嬉しいことがあったような気がするのだけど、まぁ、いいか」 彼女は自らが裸であることを気にも留めないように、ひたひたと裸足で歩き出した。

2019-05-11 13:35:41