「衛府の七忍」の桃太郎卿が神州無敵過ぎる件
【参考】以前のまとめ
「衛府の七忍」では、今までも薩摩武家者や宮本武蔵がド迫力で描かれてきた訳ですが、今回、その筆が「日本一の桃太郎」に本格的に向かってしまった結果、えらいことになってしまったので、皆様御覧下さい。
これが神州無敵の英傑・桃太郎卿…!
衛府の七忍、沖田と初遭遇時、あれだけ強キャラ感出してた宗矩が、桃太郎卿が登場した途端、「なんという見事な肉体!」「わしを捧げても良い!」とか言い出して、既存キャラsageで新キャラをageるのはなーと思いきや、桃太郎卿が仏契で超絶過ぎて、読者も宗矩と一緒に「うほおお!」と言ってる状況に pic.twitter.com/W629XQyiM9
2019-05-18 20:44:26鬼の攻撃 ↓ 宗矩「桃太郎卿!?」とリアクション ↓ 桃太郎卿「安泰じゃ」の一言で無傷 の流れが最早テンプレ化するくらいになってるけど、絵の説得力があり過ぎて、 「まあ桃太郎卿が安泰って言うんじゃなあ」 「桃太郎卿だからねえ」 と読者も納得するしかない有様に。 pic.twitter.com/fNz5uJO4DO
2019-05-18 20:53:06鉄すら溶かす温度の鬼に目の前で自爆攻撃されたけど無傷で、それを「着ている羽織が石でできてるから燃えない」「そもそも火が肺に入らなければ問題ない」と説明するんですが、よく考えると全然説明になってない。でも言ってるのが桃太郎卿なので「桃太郎卿に是非を説くな!」となる趣。
2019-05-18 21:06:31実際、今回の桃太郎卿の鬼退治を見てたら、そりゃあれだけの死闘で鬼を討った武蔵でも「なかなか強い」で済まされるよねというか、むしろ桃太郎卿にそう言われるのって武蔵凄くね?となってくる。 pic.twitter.com/O5oqF0Et0o
2019-05-18 21:15:41つか、こんな御姿を見せられたら、そりゃ誰だって「桃太郎ってあの昔話のやつ?」「おい卿を付けろよデコ助野郎!桃太郎卿だ!」となるよねと。 pic.twitter.com/TZPIev6RjP
2019-05-18 21:17:24「魔剣豪画劇」時の桃太郎と「他の桃太郎」について
実際のとこ、魔剣豪画劇の時は、鬼といっても実際は漂流してきた異国人集団だったので、桃太郎もそこまで人外じゃなかったけど、衛府では鬼が超常の力を持つ怨身忍者になった都合上、「鬼の群を一人で殲滅した」桃太郎卿の強さも跳ね上がった訳ですが、それに説得力がちゃんと着いたのは素晴らしいなと pic.twitter.com/2jIgX59i64
2019-05-19 13:23:15@k_hisane 冷静に考えたら騙し討ちとかせずにほぼ真っ向勝負挑んで鬼に勝ってる桃太郎卿、日本の昔話でも戦闘力が頭一つ抜き出てるという解釈出来ますよね。そしてそれを描き切る画力…!
2019-05-19 16:58:59@Baketu_head 鬼の拠点に一人で乗り込んで完封して宝を持ち帰ってるので、「逆らったら確実に皆殺しにされるし、戦っても絶対に勝てないと”鬼側が”確信している」くらいの実力差が無いと話が成り立ちませんしね。それを「鬼=超常の力を持った怨身忍者」の世界観でやると、こうなるのもむべなるかな。
2019-05-19 17:08:25@k_hisane 怨身忍者の暴れっぷりにこれは徳川IFルート突入ですわぁ、とか思ってた考えが完全に覆りました。鬼が島であった惨事を想像すると彼等に同情します。
2019-05-19 17:20:15【荒木飛呂彦先生の聖徳太子もいいけど…山口貴由先生の劇画・桃太郎が気になり過ぎる!】 togetter.com/li/997440 相変わらずRTされてる「画劇・日本昔話」ネタを本気にしてるっぽい人もおられるようなので、まとめの紹介をば。
2016-07-08 20:32:40昔、サルまんで「四大少年誌の作風の違い」を示すネタに桃太郎が使われてましたが、今、「集英社・小学館・講談社・秋田書店」の桃太郎を挙げると、こんな感じになるのかしらん。この中ではパッと目まともそうな秋田版桃太郎が一番狂ってるのがまた。 pic.twitter.com/b7nsh9aHZy
2016-07-08 20:34:14ちなみに元ネタになってるサルまんの「四大少年誌の作風の違いを桃太郎で表現」したネタはこれ。これに限らず矢鱈面白いので未読の人は読むと吉。 【サルまん サルでも描けるまんが教室】amazon.co.jp/dp/4091790097/… pic.twitter.com/BDH0XchJ0K
2016-07-08 20:39:00山口先生の強さの描写における説得力
話を戻すと、新キャラ登場時、そのアピールの為に既存キャラを下げる演出がありますが、桃太郎卿登場直前の宗矩は、むしろその強さが強調され、同時にここから復活する鬼の理不尽さも演出されてるんで砂。なのにそこに新キャラをブチ込んで読者を納得させるの、まさしく山口先生の漫画力の高さですよ pic.twitter.com/948yndmMG6
2019-05-18 21:59:36山口作品のジョーカーである散様(衛府では波裸羅)に敬語を使わせた時点で、キャラ作りのハードルが激上がりしてるんですが、そんなキャラを描くことに成功した訳で、どれだけ凄いかわかるかと。男塾で言えば塾長以上、バキで言えば勇次郎以上のキャラを出して、読者を納得させるのに等しいですし
2019-05-18 22:41:47ちなみに、その散様こと波裸羅が本作でどんなキャラかというと、こういうことができる御方だというのがわかれば、「これ以上」のハードルの高さがイメージできるかと。 pic.twitter.com/gJ5bGI6EvX
2019-05-18 22:45:38話の流れで言えば 「旗本奴を瞬殺する沖田」 ↓ 「沖田を圧倒する宗矩」 ↓ 「宗矩が死力を尽くしても攻略不能な鬼」 ↓ 「その鬼を素手で捻る桃太郎卿」 となりますが、各シーンで存分にキャラの強さが描かれてるので、強い奴が強いまま、更に強い奴の強さに説得力があるんですよ。これがいい pic.twitter.com/ri01V9vyyD
2019-05-18 23:13:13これは武蔵編でも一緒で 「誤チェストな薩摩武家者」 ↓ 「薩摩武家者の軍を全滅させる鬼」 ↓ 「その鬼を倒す武蔵」 ↓ 「武蔵を”なかなか強い”と評する桃太郎卿」 という「武士<<魔剣豪≦鬼<<桃太郎卿」な強さ序列は同じながら、最初の薩摩武家者のインパクトは皆ご存知の通りな訳ですよ pic.twitter.com/OFtsSJ3gdL
2019-05-18 23:58:10