人生が何一つうまくいかないので、お城みたいなラブホで美人の義母と義妹と妻と幼馴染に囲まれエロエロ過ごしたい

城ラブホほんと減ったな…減った。 関連まとめ https://togetter.com/li/1358645
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帽子男 @alkali_acid

人生が何一つうまくいかないので、お城みたいなラブホで美人の義母と義妹と妻と幼馴染に囲まれてエロエロイチャイチャラブラブして過ごしたい。

2019-02-24 15:35:28
帽子男 @alkali_acid

そうやろ皆。皆もそうやろ。

2019-02-24 15:35:43
帽子男 @alkali_acid

お城みたいなラブホ。昔はいっぱいありましたな。 中には本当に石の外壁を組んだりしたやつとか、あと地方の田舎に建つとまじででかいやつとか。そんで潰れても解体しなかったりして、まじもんの廃墟みたいになる。

2019-02-24 15:37:31
帽子男 @alkali_acid

はーそういう城みたいなラブホを貸し切りみたいにして美女に囲まれてウハウハしてえな。

2019-02-24 15:38:24
帽子男 @alkali_acid

もしくは鬱になってスイートにひきこもる。ラブホでスイートって。 まあ最上階にある高くて広い部屋みたいな。 いやでも女の子がいないとつらい…つらいから電話で呼ぼう。 でもそういうとこ電話通じるのかな。まあいいや。 まずメッセンジャーで連絡して。 「話できる?死にそう(泣き顔絵文字)」

2019-02-24 15:40:42
帽子男 @alkali_acid

「もうどうしていいか分からなくて…咲耶ちゃんしか思いつかなくて。相談できる相手」 「弁護士を通して話して下さい」 「だめだよ…やめて…ほんとに死んじゃう…俺…咲耶ちゃんがいないと」 「しつこいと警察に」 「死んじゃう…死のうかな…」

2019-02-24 15:42:39
帽子男 @alkali_acid

っていう感じで泣き落としをかければ向こうは応じてくれる。 そういう女。なぜなら男の方はすごく顔がいいし、本当に死にかねないから。 「マンションの件だって」 「会ってくれたら…それもちゃんとするから…ねえ…無理かな…俺やっぱ死んだ方がいいのかな」 オーバードーズ用薬をじゃらじゃら。

2019-02-24 15:44:36
帽子男 @alkali_acid

「いいよ…咲耶ちゃんは俺が死んだ方がいいと思ってるんでしょ。殺したいんでしょ。じゃあいい。死ぬから…ちゃんと死ぬから…ごめんね」 「ちょ」 「前みたいに救急車呼ぶの?なら今度はちゃんと間に合わないようにするね…」 「まっ…今どこ?」 「**県…**市…」 「どこそこ!?」

2019-02-24 15:46:48
帽子男 @alkali_acid

「これ以上言ったら…救急車とか警察とか呼ぶんでしょ…俺もうそういうの…耐えられないから…」 「…分かったから。薬は飲まないで。いい?私が行くまで絶対飲まないで」 「…うん…がんばるけど…無理かも…」 「飲まないで。政則(まさのり)くん。ちゃんと約束して」 「うん…」

2019-02-24 15:48:59
帽子男 @alkali_acid

通話が切れる。 携帯電話を握ったまま男は溜息。艶やかな射干玉の髪を顔に張り付いた、ぞくりとするような玲瓏の面(おもて)。肌は長いあいだ日に当たっていないのか白く、青みがかっている。喉元には首輪。 「…上手だった。政則ちゃん」 甘い女の声が褒める。 「…義母(かあ)さん。もう…」

2019-02-24 15:51:18
帽子男 @alkali_acid

「やっぱり咲耶さんはちゃんとした女性ね。私はずっとあなたが咲耶さんとうまくいくのを期待してたの。なのにどうして別れちゃったの」 「それは…ねえもう…」 「この女のこと?もうどうせ助からないから」 ゴルフクラブが血まみれの脳天に振り下ろされ、湿った音を立てる。 「っ…」

2019-02-24 15:52:36
帽子男 @alkali_acid

襟ぐりの深いガウンをまとった豊満な熟女が、漿液のついたアイアンを撫でながら微笑む。 「泥棒猫のくせに、私の命まで狙うなんて困ったものね…ほかの女達は私が呼んでおいたから」 「…っ!?」 「この際だからまとめて始末しましょうね。あなたが咲耶さんと幸せな結婚生活を送れるように」

2019-02-24 15:54:56
帽子男 @alkali_acid

「でも…義母さん…俺は…」 「いいの…あなたが一番愛してるのは私だって分かってる…だけど…」 義母は悲しげになだらかな腹を撫でる 「私もう、あなたの赤ちゃんを産めない体だし、どうしても孫が見たいんですもの」 親は子に口づけする。初めは優しく、やがて熱を込めて。

2019-02-24 15:57:04
帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ 人でいっぱいの駅。 木花咲耶(このはなさくや)は携帯を握りしめたまま硬直していた。 ホームに電車が入ってきて、微風が吹き、少し色を抜いた髪をそよがせる。 機械の溜息とともに扉が開くと、ほのかな金木犀の薫りが誘う。 はっとして乗り込むと、レインコートの不審者に近づく。

2019-02-24 15:59:44
帽子男 @alkali_acid

こわばった指を無理に動かしてボタンを外し、胸の中に飛び込む。 たちまち通勤ラッシュの混雑とは無縁の、広い待合室のような空間に出る。 「こんばんわ」 挨拶するが返事がない。今夜も一人か、と見回すとソファーに男がひとり寝そべっている。

2019-02-24 16:01:26
帽子男 @alkali_acid

中肉中背、これといった特徴のない三十代前半ぐらいの会社員。 だがいつもきちんと着ているスーツの上は脱げ、ネクタイはゆるみ、シャツは一番上と二番目のボタンが外れている。剃刀を欠かさなかった顎や口の回りにも無精ひげ。角縁眼鏡は外して円卓上に載ってある。 珍しく隙だらけだ。

2019-02-24 16:03:37
帽子男 @alkali_acid

「岩長さん…だいじょうぶですか」 「んぅ…」 心配そうに声をかける咲耶を、追い払うような手振りをしてから、岩長は何とか身を起こし、ほとんど無意識にボタンをかけながら眼鏡をとる。 「お見苦しいところを」 「あの…寝てて下さい」 「いえ」

2019-02-24 16:05:53
帽子男 @alkali_acid

岩長の勤務先はヒュウガパワーシステムというマグネシウム非常電源の卸を主にやっている非上場の会社で、業務内容は経理。くたくたになるほど働かなくてはいけないものだろうか。 と考えたところで咲耶は最近読むようにしている経済新聞の記事を思い出した。ヒュウガの親会社の大手電機のこと。

2019-02-24 16:07:49
帽子男 @alkali_acid

海外事業にからむ大規模な決算不正が発覚し、訂正におおわらわという話は半月ほど前から聞いている。そのからみだろうか。 「おつかれさまです」 「…顔色が悪いですね」 じろっときつい目つきがねめあげてくる。 「何かトラブルでも?」 「い、いいえ…私は全然。ROVのことぐらいで」

2019-02-24 16:10:33
帽子男 @alkali_acid

咲耶の勤務先の鹿葦津機材はドローンのレンタルをやっているが、最近、河川と沿岸の土木工事用に無人潜水機(ROV)導入について顧客から打診を受けたため、取り扱いを勉強中。忙しいが黙々と資料を読みふけり、実機を試用するだけだと、新人教育よりは気が楽だ。

2019-02-24 16:14:17
帽子男 @alkali_acid

「ああ…水中機…本当にそれだけですか?」 なおもじっと見つめてくる眼鏡の会社員に、コンタクトレンズの会社員はつい口を開きかけたが、向こうがぎくっとして肩を庇うのを認め、また黙った。 「岩長さんはもっとご自分をいたわってください」 「妙な隠しごとは困りますよ。前の件も…」

2019-02-24 16:16:33
帽子男 @alkali_acid

「もっと早く打ち明けていただければ、対策をたてやす…」 「寝てください」 女が男をソファーに押し倒すと、向こうはおとなしく従う。次いで眼鏡をとろうとすると一瞬抵抗するそぶりをするが、すぐ諦めたようだった。 「本当に、あの時はご迷惑をおかけしました」 「だから今更何を」

2019-02-24 16:19:11
帽子男 @alkali_acid

上着をかけてやると、岩長はまぶたを閉ざした。まるで幼児のようだった。 眼鏡がなく、きつい目つきも隠れていると、案外童顔だ。無精ひげがあっても、三十代なのに十代ぐらいにさえ思える。 「おつかれさまです。岩長さん」 「何か…あったら…きちんと…」 「いえ。もう二度と迷惑はかけません」

2019-02-24 16:21:17
帽子男 @alkali_acid

木花咲耶は宣言して、眠りに落ちる友人にうなずいた。

2019-02-24 16:22:45
帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ カサ・ブランカ、すなわち白い城と名のついたラブホテルは、地上七階建てで、見つけやすい。高速道路を降りて三十分ほど車を走らせた場所にあった。 あたりは雪に埋もれていて、都会で借りた小型車では進めないのではないかと不安があったが、どうにか辿り着けた。

2019-02-24 16:26:56
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