稲川淳二の『つぶやき怪談』(2019.05.29)

稲川淳二 @Junji_Inagawa

私、危険を感じてすぐ下に下りた。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「どうした？」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そしたら、先ほど私のズボン、はたいてくれた女性スタッフが、 泣いている。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

真っ青な顔して、泣いている。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

どうしたのか聞いてみると・・・。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

私が建物の中に入ったんで、 彼女、外から、二階を見上げてたって言う。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

で、窓の所に、擦りガラスに、人が映ったんで、 「ああ、稲川さんだ」 と思って。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

その人、だんだん擦りガラスに近付いて行った。 そうしたら、それ、女性だったって・・・。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

彼女、びっくりして、他のスタッフに告げて。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

その事。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

照明スタッフが、 「明かりを照らしてみよう」 言ったけど、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「まずいよ、それは」 皆止めて、で、その時に、また、 あっ！

稲川淳二 @Junji_Inagawa

女性が、二階の窓ガラスの、擦りガラスの所に現れた。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

はっきりと・・・。 ・・・・！

稲川淳二 @Junji_Inagawa

その女性、口を動かして、何かを「言った」って言う・・・。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

勿論ねえ、この建物の二階に上がったのは、 私だけだったんですよねえ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ねえ、有り得ないんだ。 二階に、「女性」がいる事なんて・・・。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そしたら、台湾の霊能者の方が、 「稲川さん、誠に申し訳ないんですが」 と。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「何です？」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「誠に申し訳ないんですが、連れて帰ってくれませんか」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「えっ！」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「日本に連れて帰ってもらえませんか」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

何を？　誰を？

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「霊を」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

って言う・・・・。