アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、おにいさまへ…34話脚本:死してなお、一人にあらず
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makimogpfb
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まきもgpfb
@makimogpfb
カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回は、おにいさまへ…34話脚本。 前回は、おにいさまへ…33話脚本。 ブログ: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/05/… 上記ブログのtogetter版: togetter.com/li/1359604 ─── 他: togetter.com/id/makimogpfb
2019-06-02 14:02:46
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話1 アニメ・おにいさまへ…は池田理代子氏の漫画をアニメ化した作品で、女学園の様々な人間模様が描かれる。 監督は出崎統氏で、高屋敷英夫氏はシリーズ構成(金春氏と共同)や脚本を担当。 今回のコンテは出崎統監督で、演出が佐藤豊氏。そして脚本が高屋敷英夫氏。
2019-06-02 14:05:26
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話2 詳細は、ブログに書きました: おにいさまへ…34話脚本:死してなお、一人にあらず - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/06/… #はてなブログ 私のブログの、おにいさまへ…に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…
2019-06-02 14:08:08
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話3 今回の話: 原作を大幅に改変したエピソード。 れいの事故死に、皆が打ちのめされる。 そんな中、事故の前に、れいが発注した赤いバラの花束が、蕗子(れいの姉)のもとに届く…。
2019-06-02 14:09:32
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話4 れい(謎めいた上級生)の事故死を、当直の先生から知らされた薫(れいの親友。体育会系だが病を抱える)は、事の次第を飲み込めずにいた。 時計のアップ・間があるが、似た表現は他の作品でも見られる。F-エフ-・コボちゃん・カイジ(脚本)と比較。 pic.twitter.com/fCmuzaGRej
2019-06-02 14:10:59
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話5 夕陽が綺麗な場所に行く約束を、れいとしていた奈々子は、夜まで彼女を待ち、帰途につく。駅にて、智子(奈々子の幼馴染)は状況を奈々子に言おうとするが、うまく言えず抱きついて泣く。抱きつく状況は結構ある。DAYS(脚本)、家なき子(演出)、グラゼニ(脚本)と比較。 pic.twitter.com/X8c7Zlm6P5
2019-06-02 14:15:36
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話6 智子から話を聞き、茫然としたまま病院に行った奈々子は、地下の部屋に入る。そこには薫、蕗子(れいの姉)、貴(れいの兄)がおり、そして、れいの遺体が安置されていた。 原作には無い描写で、「孤独にさせない」がポリシーの一つである、高屋敷氏らしいアニオリ。
2019-06-02 14:16:52
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話7 れいが大事にしていたブレスレットが映る。魂がこもっている「物」のアップ・間は頻出。ルパン三世3期・めぞん一刻・F-エフ-(脚本)と比較。どれも遺品。 pic.twitter.com/C8ipu33svB
2019-06-02 14:17:33
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話8 遺体と対面した奈々子は錯乱し、れいの為にスープを作ろうと言い出すが、智子に現実を言われ、絶叫する。 高屋敷氏は食べ物に並々ならぬこだわりがあり(だから飯テロも多い)、「食」と「心」の結びつきについても、多くの作品で描いている。
2019-06-02 14:18:08
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話9 貴は刑事から、検死を行うため、れいの遺体をすぐには返せないと言われる。 自殺の可能性もあると刑事は語り、煙草を吸う。 喫煙場面は、高屋敷氏の担当作に数多い。 めぞん一刻・カイジ(脚本)、ルパン三世2nd(演出/コンテ)と比較。 pic.twitter.com/IzrKmwnSJS
2019-06-02 14:19:29
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話10 帰宅した奈々子を、奈々子の母と義父は優しく迎える。ニュースでは、れいが自殺した可能性もあると報じており、奈々子の義父は「自殺だとしたら、いかんな」と言う。精神疾患や悲観が原因の自殺に否定的な、高屋敷氏の主張が出ている。
2019-06-02 14:20:26
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話11 奈々子は、れいが住んでいたアパートに電話をかけ、泣き崩れる。 一方蕗子は、自宅のリビングに佇む。強い風に吹かれて風見鶏が回るが、「物」が意味深に動く表現は色々な作品に出る。 F-エフ-・グラゼニ・蒼天航路(脚本)、ベルサイユのばら(コンテ)と比較。 pic.twitter.com/9NzY1VfpCP
2019-06-02 14:21:36
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話12 そこへ、れいが事故直前に配送を頼んだ赤いバラ(蕗子が好きな花)の花束が、蕗子のもとに届く。それには手紙が添えられていた。手紙は実に多くの作品で印象に残る。宝島(演出)、F-エフ-・ワンダービートS・めぞん一刻・カイジ2期・ミラクルガールズ(脚本)と比較。 pic.twitter.com/K7TnfnWEVn
2019-06-02 14:22:25
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話13 手紙には、いつになく前向きな、れいの言葉が綴られていた。「明日」や「未来」といった「前に進む」心意気を、高屋敷氏は大事にする。ルーツはやはり、あしたのジョー1・2の脚本経験(1は無記名)なのではないだろうか。 家なき子の演出経験も大きいと考えられる。
2019-06-02 14:23:52
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話14 蕗子は手紙を握りしめ、「こんな手紙一つ遺して、一人で死んでもいいっていうの？」「私に後から一人で飛べっていうの？」(蕗子は、れいと心中を図ったことがある)と膝から崩れ落ちる。 一人取り残される様は、ベルサイユのばら(コンテ)と重なる。 pic.twitter.com/JJgdeIj4xn
2019-06-02 14:24:47
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話15 翌日。れいの事故現場にて、奈々子は薫を見かける。その後、薫はゲームセンターに寄る。 レースゲーム描写があるが、レースもののF-エフ-(シリーズ構成・全話脚本)の経験からかもしれない。実際、F-エフ-にもレースゲームをする場面がある。 どちらもアニオリ。 pic.twitter.com/cXcB6EJBy2
2019-06-02 14:27:26
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話16 追ってきた奈々子に対し、今は他人を受け止められる状態に無い…と薫は言う。 奈々子は、事故当日、れいと待ち合わせしていたことを話し、自殺ではないと断言する。 原作では自殺なのだが、ここでも、(精神疾患や悲観による)自殺に否定的な高屋敷氏の姿勢が見える。
2019-06-02 14:29:18
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話17 れいの死因が自殺ではないと知れた薫は、奈々子に感謝するが、れいの死という事実は変わらないと言う。 「暑い日になりました」という奈々子のナレーションが入る。 季節の移ろいの情緒は、多くの作品にある。グラゼニ・MASTERキートン・めぞん一刻(脚本)と比較。 pic.twitter.com/NYuZSdhzYa
2019-06-02 14:32:33
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話18 蕗子の家には刑事が来て、奈々子とれいの約束を知っていた智子や、目撃者の証言により、れいの死を事故と断定したと話す。 れいは、鳥のように高く飛んだ…という、目撃者の談を刑事から聞いた蕗子は、心が揺れる。出崎統監督も、高屋敷氏も「鳥」にこだわる。
2019-06-02 14:35:58
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話19 夕刻。奈々子は、れいと落ち合うはずだった駅に赴く。 強く生きていけそうな気がする…という、れいの言葉を思い出し、奈々子は少し微笑む。高屋敷氏は「笑顔」にこだわりがある。色々な感情を含んだ微笑は、グラゼニ(シリーズ構成・全話脚本)でも多く見られた。 pic.twitter.com/lAQzddHffX
2019-06-02 14:37:32
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話20 その夜蕗子は、れいの最後の贈り物であるバラと共に風呂に入り、れいを愛していた、寂しいと思うのだった。 花びらの表現は、めぞん一刻最終回(脚本)のラストシーンと、らんま(脚本)が印象深い。その他も、花の描写は多い。 pic.twitter.com/xauJfDF9qe
2019-06-02 14:38:21
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話まとめ1 33話(こちらも高屋敷氏脚本)に続き、殆どがアニオリ。もはや、 ・他人の思いを受け止めきれない薫 ・蕗子が、れいを愛していたこと しか原作に沿っておらず、それすら台詞が大きく変更されている。 33話の記事↓ makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/05/…
2019-06-02 14:40:35
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…34話まとめ2 やるとなったら原作を大きく変える高屋敷氏の腕が、原作クラッシャーである出崎統監督のもと、大いに発揮されている。 この腕は、F-エフ-(シリーズ構成・全話脚本)でも存分に振るわれており、同氏が時折見せる大胆さに驚く。
2019-06-02 14:41:47