【第29夜】「感動とは何か。３種類の感動の条件」東京ネームタンクごとう隼平（@goto_junpei）の連続ツイート #深夜に漫画技術アプデ

ごとう隼平💬マンガスクリプトDr. @goto_junpei

夜漫、第29夜です！間が空いてしまいました。夜に文章書くの好きなのでたぶんもうしばらくは続けられると思います！ 今夜はいま興味があること。感動とは何か、ということについて再整理しています。 #深夜に漫画技術アプデ #コルクラボマンガ専科

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【夜漫1】ネームタンクの講座の最終日には、人が「感動」する瞬間に何か共通項や条件があるのだろうか、というのを探ってきました。 みんなから小さな感動を集め、分類し続けたんです。 約3年で感動の分類はほとんど完成していたのですが、最近もう一段整理できるのではと思ってきました。

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【夜漫2】まず感動は大きく2種類に分けられたのですが、今3種類目としてある要素を独立させることを考えてます。 人が心を動かすのは、以下の３種類。そのメカニズムは省略しますが、 「興味・共感・排出」です。 この３つ、漫画作りのどこにでも頻出するんですよね。これがないと読者に響かない。

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【夜漫3】キャラ作りでも、動機の持たせ方でも、大ゴマの作りでも、クライマックスでも、そもそも漫画を描くモチベも、 「興味・共感・排出」 が関係します。 この３つのどれかが満たされると読者の心に届きます。逆にいうとこれが足りないと、他人事に感じてしまい、漫画として失敗してしまう。

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【夜漫4】そしていま注目しているのが「排出」です。 そもそも人間は「排出」する瞬間に喜びがある。 ちょっと汚い話になってしまうのですが、イヌイットに限界までウンチを我慢して、一気に出すことを快感とする文化がある、と聞いたことがあります。 「カタルシス」の語源も「排出」です。

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【夜漫5】では「排出」はさらにどんな種類に分類できるでしょうか。 まずは、欲求を叶える、などの解放系。 勝負に勝った、など、これは何かを手に入れているようですが、抑圧されていた苦しい感情を放出していると捉えることもできると思います。 抑圧が長く強いほど効くのもポイントですね。

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【夜漫6】救われた、なども当然この解放系です。 あとはグルメ、音楽もこれかと。 おいしくない状況⇒おいしい！ ためてためて⇒サビ！ とか。 また何かを知り得る、というのも、無意識に追い求めていた答えを知れた、という、この解放系の感動かと思います。

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【夜漫7】解放とちょっと違うのは「終点系」です。 試合に負けても、なぜかその姿に感動することありますよね。甲子園で負けた選手たちの姿がなぜ胸を打つのか。 それは、青春の終わり、だからだと思います。 閉店してガランとしたコンビニを見たとき、の言い知れぬ感情。これも終わりの感動です。

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【夜漫8】さあ他に何があるだろう、というのを今考えてます。みなさんの考えも借りたいです。 「排出」には、「解放」「終点」他にもあるんじゃないかと。 みなさんなにかヒントを…お待ちしております…！

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【夜漫9】話を戻しますね。 もっともシンプルに考えると、漫画で人を感動させるには、 とにかく強く興味を引くか、 とにかく強く共感させるか、 とにかく強く排出させるか、 この3つでしかありません。 細かいことを気にして頭がいっぱいの人は、まずここだけ強く意識してみるのはどうでしょうか。

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【夜漫10】「興味・共感・排出」は漫画作りのどこを取っても大事な要素です。 常に気をつけて様々なチェックとして使ってみるのがおすすめです！ #深夜に漫画技術アプデ