杉本くんが「代打」だと言われた件については、展示企画者の責任を追及する必要があると思います。関内文庫という企図のもつ可能性を高く見積もればこそ、それを「無益」とか「不毛」などとして怠るわけにはいきません。とりわけ松下先生の反応は悪質です。▼ togetter.com/li/1365321
2019-06-13 16:57:41まず……若いアーティストが、展示企画者に対して、しばしば弱い立場に置かれることを忘れてはならない。それは「展示をやらせてあげる」という権能を利用して、アーティストに惨いことをするギャラリストやキュレーターがいる(そういう事例はいくつもある)という意味においてだけではない。▼
2019-06-13 16:58:36今回、杉本くんにとって、関内文庫の杮落とし展に出品するという願っても無い機会を与えられた場合、仮令、多少の不利があったとしても、それを断ることは容易でなかったはず。本人は自由だと信じていても、実際、アーティストが展示に関する選択を全く自由に行うことは、けっこう難しい。▼
2019-06-13 16:59:23展示企画者は、その権能の行使に慎重であるべきです。そして、起用する以上、責任をもってアーティストを擁護しなければなりません。今回の企画では、杉本くんが「代打」であるという謗りを免れませんでした。それでは展示コンセプト(ステートメント)の彫琢が不十分だったと言わざるを得ません。▼
2019-06-13 17:00:04松下先生が展示企画に関与していないと仰るなら、伊藤さんひとりの過失であるということになってしまう。しかし、他ならぬ藍嘉比さんと――相磯さんではなく――杉本くんについて実証的な論文を書くのならば、それは「自らの主張の妥当性」にもかかわるし、知らぬふりをするべきではない。▼
2019-06-13 17:03:15あるときは単なる「おじさん」として責任を逃れ、あるときは一流の美術史家として「マウンティング」するというのは、あまりに都合が好すぎます。それは美術史家としての倫理にも反しているし、とりあげるアーティストに対しても、関内文庫を主催するパートナーに対しても、きわめて不誠実です。▼
2019-06-13 17:04:21また、松下先生の発言には、美術批評に対する蔑視が透けて見えます。美術史の論文でも、酷いものは枚挙に暇がない……というのは今、関係ないけれど、言い添えておきます。二人についての論文は、査読なしに発表されるでしょう。篩にかけられるか否かは、必ずしも優位性の根拠になりません。▼
2019-06-13 17:05:04問題をすり替えた上に(そもそも gnck さんは「マウント」を取ろうとしていないのに……)ナイーブな一般化を行なって、美術史家の優位性を誇示するのは、まったく別の基準で――たとえば「俺のほうが偏差値高い」とかいって――ひとを見下すのと同じくらい幼稚です。▼
2019-06-13 17:06:53今後、伊藤さんには、展示企画者として必要な配慮が欠けていたことを反省していただき、松下先生には、美術史家としての権能を正しく発揮していただきたい。そうでなければ、またアーティストが傷つけられることになりかねません。お願いします。∎
2019-06-13 17:07:49飯盛くんのツイート読みました。念のため申しておきますが、僕が無益・不毛と言ったのは、事実関係の確認をしないままツイッター上で憶測を述べるということであって、関内文庫の責任についての追求そのものではありません。ちなみに、その経緯を主催側がアナウンスする必要もないと思っています。
2019-06-14 02:42:43結局、確定事項であるリリースの裏側の話で、そこを問うなら当事者から聞き取りくらいしなよってことを繰り返し言ってるだけなので。関内文庫側は無罪!というような意味ではない。
2019-06-14 02:42:43すげー分かる。飯岡君の言う事は分かりみしかない。実際僕も関内文庫の態度に疑問ある。(関係ないけど言ってしまえば最近のユーカリオとかにも疑問が沢山)でもそんな事は分かってるから、一々意見を言ってる暇は無い。有限の世界に生きてる。だから不毛な世界から抜けるために中央本線画廊も辞めた。 twitter.com/ngmrsk/status/…
2019-06-14 03:05:06まず、企画者の伊藤さんがかなり展覧会の半年前にアーティストを明かしてしまっている。展示に変更はつきものなので、そんなに早く明かしたら問題になるに決まっている。 杉本くん「代打」問題(関内文庫) - Togetter togetter.com/li/1365321 @togetter_jpさんから
2019-06-14 03:40:47伊藤さんにどれくらい展示経験があるのか知らないが、少なくともキュレーターではないので、致し方ないところもあるだろうが、企画者として名前を出している以上、伊藤さんのミス。
2019-06-14 03:41:43二人展うち一人が変更された展示について、みそにこみおでんさんのnoteでgnckくんが展示テキストを発表した。ここで、変更によって参加してアーティストについて「代打的登用としての杉本憲相なのかもしれないのだが」と書かれていることについて伊藤さんや松下さんが怒った。
2019-06-14 03:45:05しかし、「代打的登用」だったのは、事前のツイートから明らかだったのであり、企画者はこの表現について反省はできても、批判はできないと僕は思う。そして、gnckくんのテキストは十分に誠実な批評だ。だから、そこから建設的な議論に発展して欲しかった。
2019-06-14 03:48:33松下さんの、「もうちょっとアニメを見たほうがいい」「gnckさんには本気でがっかりしました」という気持ちは分からないではない。ぼくだってしょっちゅうそういうことを思う。しかし、アーカイブを目的としたスペースとは言え、自ら展示をしている以上、この反応はご法度だと思う。
2019-06-14 03:50:49ふつうに読めば分かるのだが、gnckくんの批評は当該アーティストの作品の可能性を広げうるものだ。一見、一方的な批判に見えても、そこに彼のテキストの批評性が十分にある。アーティストと批評家はそのようにして、協働していけるだろう。
2019-06-14 03:55:51返答するべきか否か迷ったのですが、以下に連投します。まず、gnckさんのレビューについての僕のツイートには2つのニュアンスが含まれています。 twitter.com/ngmrsk/status/…
2019-06-14 07:11:191)単純に彼の文章のレベルが低い。つまり分析手法の選定が不適切であり、かつ執筆にあたって当然参照すべき基礎的な事柄をいくつも見落としている。2)「代打」という表現が作家に対して失礼である。1だけであれば反応しなかったはずですが、2の要素ゆえにツイートせざるを得ませんでした。
2019-06-14 07:11:20とはいえ両方とも、リサーチを怠っていることに起因する問題です。したがって僕個人は、展示の主催者というよりも一個の研究者あるいは文筆家として、当該レビューに対して返答する意味をまったく見出していません。これを批評家一般に対する蔑視だと思われるのであれば、残念だけど批評家の堕落です。
2019-06-14 07:11:20また、僕が関内文庫の展示企画に関与したり作家を積極的に擁護したりしないのは、歴史を書く人間の権威を自覚しているからです。現代美術史のデータ収集がこのプロジェクトの趣旨ですから(説明不足もあると思うので、この場を借りて再度申し上げておくと、我々は若手作家の紹介や美術動向への関与、
2019-06-14 07:11:20批評的な意味づけなどは目的にしていません。それは他でやってください)、当然将来的には歴史書を執筆する可能性があるわけです。
2019-06-14 07:11:21これは普通に考えて権力関係の強化や腐敗にまっしぐらの事業だから、そうならないようにシステムで歯止めをかけておかないといけません。だから、その点については僕の責任回避じゃなくて、僕がこの手の責任を持つことをそもそも禁じられているのです。僕からは「失礼だ」までしか言えないということ。
2019-06-14 07:11:21