「七人の侍」野武士と志村達は「実は裏表」の存在かもしれんのに野武士の背景描写がない

。アレだけ農民側を複雑な存在として描いているのに、何故に野武士側は「敵です」で終わりなんだろうか。
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三一十 四四二三 @31104423

のは、映画評論家の佐藤忠男である。当時、再び徴兵に取られることを強く恐れていたことで、作品のダークサイドを感じてしまった。否、自身の中にある恐れが、作品に感作されて増幅した、というべきか。だから氏は、遥か後に、あの評価が「いささか感情に支配され過ぎたものであったことを認める」と

2019-07-11 10:39:52
三一十 四四二三 @31104423

反省しているが、それは、無用な反省だと思う。映画は時代の中にあるものだし、感情を切り離して論ずることが正解でもないだろう。 そうした強い「感情」を持つに至った刺激は、まさにその時、作品から発せられたものに違いないからだ。 名作認定されたからといって、弱腰になることはないはずだ。

2019-07-11 10:39:53
三一十 四四二三 @31104423

(続き)「七人の侍」批判としては「野武士がキャラクターとして描かれてない」単なる「悪」にしかなってない、というのが有名だが、先の佐藤忠男は「個性豊かな侍たちに比べると、百姓は単なる群衆であって、また、群衆のまま成長しない」として、百姓すら描けてない、としている。 「個性」なる高尚な

2019-07-11 11:01:05
三一十 四四二三 @31104423

モノを有するのは支配階級の侍だけであり、野武士にも百姓にもそれを認めない。そもそも黒澤明が描く百姓は、他の映画でも「馬鹿でのろまで意気地なし」としか描かれてない。 それなのに、ヌケヌケと「勝ったのは百姓だ」という台詞で締める黒澤の矛盾 無神経を、若き日の佐藤忠男は批判したのである。

2019-07-11 11:01:06
井上靜 Joe Inoue @ruhiginoue

@31104423 再軍備宣伝映画と疑うなら『七人の侍』より同年の『ゴジラ』の方が相応しく、もろ自衛隊が出ていて、だから伊福部はマーチを注文されたけど弦楽器を強調して軍楽ふうを避ける抵抗をした。戦争を知る世代だからと明言してました。

2019-07-11 12:31:57
三一十 四四二三 @31104423

@ruhiginoue 「ゴジラ」は当時、まともな評価の対象外の作品でしたからね。

2019-07-11 12:37:37
井上靜 Joe Inoue @ruhiginoue

@31104423 馳星周は『七人の侍』で「勝ったのはあの百姓たち」と言うのは大衆社会の到来を意味していると指摘し、それは既に海外でも「農民の映像はソ連映画の描写と同じ」と指摘されていて、個性的な個人よりその他大勢の庶民大衆の時代になるという意味なのに、理解できない佐藤忠男などは何なのか、滑稽です。

2019-07-11 12:40:44
三一十 四四二三 @31104423

@ruhiginoue 「勝ったのは農民」は作家の主義主張を別にして、単に作品を眺めるだけでは、やはり理解しがたい唐突な台詞であると私も思います。

2019-07-11 12:46:34
井上靜 Joe Inoue @ruhiginoue

@31104423 三島由紀夫は『ゴジラ』を「文明批判」と褒めてましたが、『潮騒』と同じロケ地だったから関心を持っただけかも。意外と三島はSF好きで、受けなかったけど小説も書いてたしUFOの研究会に加盟まで。アイザックアジモフは「UFOが実在するなんて信じてる人は頭がおかしい」と断言しましたが。

2019-07-11 13:03:31
井上靜 Joe Inoue @ruhiginoue

@31104423 医師や弁護士は容易に理解しますが。闘病でも裁判でも勝つのは患者や原告か被告で、専門家は技術の提供をしただけだから『七人の侍』と同じだと言って。 また「雇った方が用心しなきゃなんねえ用心棒」と同じ医師や弁護士もいるとも指摘します。

2019-07-11 13:09:21
三一十 四四二三 @31104423

@ruhiginoue 私は文脈として理解できないと言ってるのです。

2019-07-11 13:53:23
三一十 四四二三 @31104423

@ruhiginoue 三島由紀夫のゴジラ評については、過去に何度か触れましたが、あの評でもって、ゴジラの評価が、公開当時から確立していたように思う(思いたがる)ファンは錯覚していると思います。

2019-07-11 14:04:45
井上靜 Joe Inoue @ruhiginoue

@31104423 劇中で侍が雇い主に命令し、従わないなら殺すと言わんばかりに刀を抜いたりして、佐藤忠男などが非難するようにビクビクする農民という描写があるからこそ「勝ったのはあの百姓たち」のセリフは唐突ではなく必然であるということですけど。

2019-07-11 17:56:15
三一十 四四二三 @31104423

@ruhiginoue 何故 侍に脅されてビクつく百姓の描写が、百姓の勝利と結びつくのか理解できない。 佐藤忠男は勝利によって実利を得たのは、侍ではなく百姓である、という意味で「百姓の勝ち」と解いているが、それを「負け戦」というでしょうか?侍は百姓と戦ったわけではないし。

2019-07-11 18:07:00
井上靜 Joe Inoue @ruhiginoue

@31104423 ゲテモノと批評家たちが言う中で三島だけ褒めたのは大戸島と歌島は同じロケ地という程度のことでも、オタクにはウヨが多いから「三島先生だけが正しかった」ことにしたいし、久保がそのあと「ゴジラの教育ママじゃなく教育パパ」とか「SY3出動」と言うから大喜びなのです。錯覚じゃなく故意でしょう。

2019-07-11 18:09:55
井上靜 Joe Inoue @ruhiginoue

@31104423 勝ち馬に乗るのに失敗してきた侍たちが農民に付いたら勝利したけど、侍は農民から一時的に雇われただけで家臣じゃないから、非正規雇用の派遣社員は有能でも仕事が済んだら会社を追われ業績は社員のものであるように、侍は農村を去るしかなく「また負け戦だった。勝ったのは百姓たち」なのです。

2019-07-11 18:27:47
三一十 四四二三 @31104423

@ruhiginoue 話し合っても見解は一致しないと思いますが、私は、あの文脈から、そんな風に器用に解釈することはできない、ということです。 多分、頭が悪いんでしょう。

2019-07-11 19:52:38
井上靜 Joe Inoue @ruhiginoue

@31104423 おそらく、日本的な「勝ち馬に乗る」ということに対する認識の問題でしょう。なんで自民党を支持するのか、なんで巨人を応援するのか、というのと同じ問題だと思います。

2019-07-12 10:13:46

 

(……) @pc_unko

007のスペクターもマブゼも「大悪党の癖に(一つ一つの行動みると)意外とやってることがセコイ」という共通点があると思うのだが、近年の「悪役は主人公のダークサイド!」的な、妙にコジンマリした映画見ると「あのセコさは、実は最後に”絶対悪”を描く為に必須の描写だったのではないか」と少し思う

2019-07-12 08:38:18
(……) @pc_unko

あの「セコサ」は、映画に”悪”を降臨させる為の儀式みたいなもんたったんじゃないですかね。「そのセコい行為の連鎖が生み出す回路を通って、真の”悪”は出現するのだ」みたいな。マジで。

2019-07-12 08:38:18
三一十 四四二三 @31104423

@pc_unko 作り手が、葛藤というものに固執し過ぎた結果が、絶対悪の否定になってるんじゃないですか。 家庭内のイザコザこそ真のドラマである!というのは「ゴッドファーザー」の悪い影響だと思う。

2019-07-12 08:46:46
(……) @pc_unko

@31104423 「七人の侍」の野武士は…呟いててアレですが、変に敵の内面とか描いて、話をシミッタレた感じにするなら、まだ「正体不明の敵」の方が良いですよ(皆銃の恐怖に怯えてるのに、野武士が銃を撃つ場面を画面に写さない演出を見習って欲しい)。アレは「人間を書けてない」批判の影響ではないですかね?

2019-07-12 08:51:20

 

(……) @pc_unko

昨日TLで盛り上がってた(?)「七人の侍」話に便乗しますが…最後の「勝ったのはあの百姓達だ」の台詞。アレ、最初見た時(”最初”ですよ。後で解説を聞いて…は抜き)意味分かりました?私は分かりませんでした。ただ、映画自体が超面白かったので「うむ(よく分かってない顔)」と受け入れてしまった

2019-07-12 10:09:30