「N市立F小学校PTAに関する父母の意識調査」 の考察

by たけしbutじょーじさん
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じょーじ @GShimokata

「活動時間」以外に目立った相関が見られる項目はなく「母親の就労形態」はPTA活動に対する意識への強い影響はないものと考えられる。

2019-07-10 17:32:39
じょーじ @GShimokata

4.考察のまとめ (2)委員・役員の経験 経験者の74%が「有意義だった」と回答している。しかし、委員・役員を「やりたくない」との回答が、経験者でも51%であり、「是非やりたい」は皆無、「やってもいい」が11%しかないことから、委員・役員は「やりたくないもの」と考えられていることがわかった。

2019-07-10 17:34:16
じょーじ @GShimokata

4.考察のまとめ (3)「PTA問題」の存在 大塚(2014)の指摘する現在の多くのPTAが抱える問題がF小学校PTAにも存在するのかどうかについては、分析・考察の結果から、PTA活動の中にある程度存在しているといわざるを得ない。

2019-07-10 17:35:05
じょーじ @GShimokata

「(1)“義務だから”感」 委員・役員の経験者の75%が「有意義だった」と回答し、行事参加者の81.5%が「有意義だった」と回答しており、参加者からPTA活動が肯定的にとらえられていることから「“義務だから”感」で「いやいやだから,つまらない」というような活動にはなっていないと考えられる。

2019-07-10 17:36:00
じょーじ @GShimokata

「(2)無目的化」 「目的がよく分からない(25.1%)」があったものの「重要な役割は特にない」との回答は7.5%にとどまり、PTAの役割は高く認識されている。また、PTAが「不要」との回答が他の調査に比べて非常に少なく、「無目的化」しているとは考えられない。

2019-07-10 17:38:53
じょーじ @GShimokata

「(3)専業主婦担い手モデル」 活動時間は「平日・日中」が中心となっているが、委員・役員の経験は母親の就労形態との関連はなく、「仕事が専業母にかたよりがち」という課題は見られなかった。ただしそれは、以下で考察する「負担感」「強制感」の課題を生み出していることに留意が必要である。

2019-07-10 17:40:28
じょーじ @GShimokata

「(4)負担感」 活動の量と活動の時間が大きな課題となっていることがわかった。 PTAが改善すべき点として「活動内容の簡素化」が40.3%と最も多くなっており、それらが経験者・未経験者で有意な差がなく、「活動内容の簡素化」を検討する必要があると考えられる。

2019-07-10 17:41:47
じょーじ @GShimokata

また、母親が就労している世帯が69%であり、現在の活動時間が負担感を大きくしていること、委員・役員経験者の46.3%が「時間のやりくりが大変だった」と回答していることから、「活動時間」の検討も必要であることが分かった。

2019-07-10 17:41:57
じょーじ @GShimokata

「(5)強制感」 「1子1回ルール」への意見は三等分しており、「改善すべき点」で「役員・係の決め方」が多く(33.0%)挙げられていた。 「今のままでよい」の理由に「公平・平等だから」というものがあったが、実際にこのルールが公平・平等を実現しているかどうかは議論が分かれるところである。

2019-07-10 17:43:31
じょーじ @GShimokata

「すべての人に一律に強制する」という「強制性」があり、その「強制性」を正当化する分析結果として「経験者はPTA活動に対して肯定的になる」傾向がみられた。

2019-07-10 17:46:20
じょーじ @GShimokata

しかし、自由記述において「仕事をやめなければならなかった」「PTAのせいで心身を病んだ」といった声があったことを重く受け止め、「強制性・強制感」のないPTAにしていかなければならない。

2019-07-10 17:47:18
じょーじ @GShimokata

以上のように、F小学校PTAにおいても「(4)負担感」、「(5)強制感」の問題の存在があると考えられる。「負担感」の軽減のためには、実際の負担を軽減することの検討も必要であるが、それ以前に、まず「目的の明確化」について検討が必要であろう。

2019-07-10 17:48:24
じょーじ @GShimokata

PTA活動の問題点として「何をする組織か目的がよく分からない」、改善すべき点として「目的の明確化」がともに25%程度回答があった。改めてPTA活動の目的を明確にすることで「活動の簡素化」の検討が可能になる。

2019-07-10 17:48:57
じょーじ @GShimokata

また、目的が明確になれば、やりがい・意義が向上し、それが負担感の軽減につながる可能性もある。PTA活動の「メリット」や保護者の「ニーズ」も考慮しながら今後の活動を検討する必要があると考える。 (考察のまとめ終わり)

2019-07-10 17:49:14
じょーじ @GShimokata

5.総括 本調査から、F小学校ではPTAの必要性は概ね高く認識されていることがわかった。一方、委員・役員は避けられ、活動に参加したい世帯も少ない傾向が明らかになった。つまり、「PTAは必要だと思うけれども、あまり積極的には参加したくはない」というのが、本調査で明らかになった傾向である

2019-07-10 17:50:23
じょーじ @GShimokata

F小学校PTAの最も大きな問題は、委員・役員を「ぜひやりたい」が0件、「やってもいい」という回答が22件(11%)しかなかったことである。毎年、役員が5名、クラス委員が24名、地区委員が15名のあわせて44名が委員・役員を務めており「やってもいい」と回答した人だけでは半分にしかならない。

2019-07-10 17:51:10
じょーじ @GShimokata

実際には「やってもいい」と回答した人がすべて委員・役員になるわけではないので、半分以上が「やってもいい」とは思っていない人が務めていることになる。現在の活動を維持するためには「強制的」に委員・役員を選出しなければならないということであり、「強制性」を前提に活動している。

2019-07-10 17:51:48
じょーじ @GShimokata

活動に「参加したい・参加してもよい」が63世帯(33.2%)しかいなかったことも大きな問題である。現在の運営のままで「自動加入・強制加入」を廃止し、「任意加入」を明確に打ち出せば63世帯(33.2%)しか加入しないかもしれない。

2019-07-10 17:53:52
じょーじ @GShimokata

さらにいえば「積極的に参加したい」と回答した5世帯(2%)しか加入しないかもしれない。しかし、「任意加入」は検討課題ではなく、PTA運営の前提である。

2019-07-10 17:54:22
じょーじ @GShimokata

「任意加入」を前提としたPTA運営のためには、大きな改革が必要である。あらゆる「強制性」を排除し、多くの世帯がそれぞれのスタイルで「参加したい」と思えるような、すべてが善意に基づく「負担感」のない活動にしていく必要がある。

2019-07-10 17:54:54
じょーじ @GShimokata

そのためには「目的の明確化」を行い、目的にかなうような「活動の簡素化」に取り組んでいかなければならない。 (完)

2019-07-10 17:55:14
じょーじ @GShimokata

2016年の9月に書いてみたものです。どこにも発表していません。今年同じような調査をして比較したら面白そうです。(神様気力と体力を私にください)

2019-07-10 18:03:45
じょーじ @GShimokata

調査票を置いときました 一番下の「その他ファイル3」からword形式でダウンロードできます。 (適正化ネットワークがただのファイル置き場だぜ・・・) bit.ly/2DrrMPO

2019-07-10 19:13:08
じょーじ @GShimokata

これだけこねくり回しこねくり回した結論が 「PTA活動は必要だと思うけれど、 時間のやりくりが大変なので、委員・役員はやりたくない(できない)」 「善意に基づいて「参加してもいいな...」と思えるようなPTAのあり方を考えていきたいと思います」 でした。 (常任委員会での結果報告資料) pic.twitter.com/dEIWwliGC3

2019-07-10 20:13:33
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