癌が増えていてもいなくても甲状腺がん検診は即刻中止するべき

子どもたちの健康にとって害が上回る可能性の高い検診は、結果を待たずに中止するべき。健康を見守るためだとか「検診ではなく健診だ」と説明されていますが、行われていることは紛れもなく「がん検診」。被ばくの影響調査は、癌登録の充実など子どもの健康への負担のかからない方法を考えればいいと思います
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住民全体を対象にした対策型検診を行うための大前提

シュー @shu_n148

@turingpattern @kikumaco @morecleanenergy 先ず大前提として、無症状の人に検診を行うためには、利益が害を上回ることを示す必要があり、根拠なしに行われている現在の検診を行うべきではないと訴えてるためには明確な根拠は不要だと思います。また、根拠を得るためには長い年月が必要です。

2019-07-03 06:59:53

甲状腺がんに検診が向いていない理由1
おとなしい癌の見つけすぎ(過剰診断、不必要に早すぎる早期発見)

シュー @shu_n148

甲状腺癌に検診が向いていない理由は、まず第1に、成長が遅いために検診を行うと過剰診断や発症まで長い年月を要する癌を早期発見することによるQOLの損失(おとなしい癌のみつけ過ぎ)が大きいこと。それに対して早期発見のメリットは、検診がなくても死亡が少ないことから伸びしろが小さく限定的。

2019-07-13 21:57:15
シュー @shu_n148

本格調査についての結論は時期尚早としても先行調査の大部分が自然発生であることには異論は少なく、検診のない場合の癌統計の年齢階級罹患率との乖離から小児でもおとなしい癌のみつけ過ぎの害が大きいことがわかった。

2019-07-13 22:00:17
シュー @shu_n148

また、先行調査での自然発生の癌の多さから考えると検診を続ける限りおとなしい癌の発見が続くと予想され、実際、本格調査ではそうなっている。更に、そのおとなしい癌の多くが検診発見時すでにリンパ節転移や被膜浸潤を起こしており、おとなしい癌とそうでない癌の区別が困難であることがわかった。

2019-07-13 22:02:58
シュー @shu_n148

そのため、成人での偶然発見癌への対処に有効と考えられている積極的経過観察は検診対策としては非力であると言わざるを得ない。概ね自然発生の癌だと評価されているにもかかわらず、既に200人以上が癌と診断され、その8割にあたる160人もの子どもたちが手術を受けることになっている。

2019-07-13 22:22:53

甲状腺がんに検診が向いていない理由2
おとなしくないタイプの癌にもメリットが少ない

シュー @shu_n148

甲状腺癌に検診が向いていないもう1つの理由は、全体の1割程度と言われる高危険度タイプに対しても検診による早期発見の効果があまり期待できないこと。検診が有効な癌というのは、検診を行なえば転移する前に発見できるが、発症してからだと転移してしまっていることが多い癌。

2019-07-13 22:24:25
シュー @shu_n148

甲状腺乳頭癌は普通のおとなしいタイプでさえ検診発見時に転移や浸潤を起こしており、高危険度タイプの転移を検診が防げるとは考えにくい。高危険度タイプを手術で完治できる状態で早期発見するのは困難で予後を左右するのは検診ではなく癌そのもの性質や全身療法への反応性と考えられる。

2019-07-13 22:29:23
シュー @shu_n148

チェルノブイリでは診断時にアグレッシブにみえても死亡例は少なく、福島で仮にいくらか癌が増えて、それが通常より少しアグレッシブだとしても、検診が有効なわけではなく、診断が増える分だけ検診による害が大きくなる可能性すらある。

2019-07-13 22:33:02
シュー @shu_n148

今福島で明らかになりつつあるのは検診が有効そうだということではなく、癌が増えていようがいまいがみつけ過ぎの害が大きそうだということ。小児だからそんなに見つからないだろうとあまい見積もりで倫理委員会を通し、始めた検診は、やはり即刻中止するべき。被ばくの影響調査は他の方法を考えるべき

2019-07-13 22:41:31
シュー @shu_n148

百歩譲って検診を続けるとしても任意性を確保するために学校検診をやめて、希望者には検診の害を丁寧に説明し、成人では行うべきではないと評価され、IARCでは被ばく集団であっても推奨しないと提言されていることなどの情報を伝え、調査協力者として検査を受けてもらうこと。

2019-07-13 22:42:09

安心が利益だという幻想

シュー @shu_n148

検診で得られる一時的安心の利益が大きいのは不安が大きいからですが、福島の検診は結果の評価が難しく不安とマッチポンプの関係になっています。得られる安心を利益と感じる人も多いと思いますが、検査が増大させた不安まで考慮すれば全体の利益とは言い難く学校検診はやはり正当化できないでしょう。

2019-07-20 09:28:39
シュー @shu_n148

@KutaroMichikusa 先行調査を行なった判断を全く批判するつもりのないことを断った上でお話ししますが、結果論でみた場合、先行調査の前後で甲状腺癌に対する不安はかえって高まったのではないでしょうか。

2019-07-20 19:18:23
シュー @shu_n148

@KutaroMichikusa これまで実績のない検査を30万人もの子どもに行なったことで、予想外に多くの癌を見つけてしまい、それらについて被ばくの影響が考えにくいことを充分な説得力を持って説明できませんでしたから。

2019-07-20 19:19:01
シュー @shu_n148

@KutaroMichikusa 一般に検査で得られる安心は一時的なもので、先行調査の結果により高まった不安が2巡目を受ける動機に繋がっているなら、先行調査前に見込んでいたほどには安心の利益は得られなかったのではないでしょうか。

2019-07-20 19:19:44
シュー @shu_n148

@KutaroMichikusa もちろん安心、不安は個人差が大きく、利益が上回った人もたくさんいるでしょうが、全員に行う政策として考えた場合に検査の利益として安心を掲げ続けるのは少々手前みそだと思います。

2019-07-20 19:20:12