観劇報告書2019(7月ーⅠ)

収録団体…窓辺とリップス/刈馬演劇設計社/西濃地区大会(大垣桜高校・池田高校・大垣西高校)
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MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【正体不明な観劇レポ🙋】 【消えた明日に代わって】 【作品紹介】 戯曲公開中。雑把に言うと「出会い」の話。一時だけの友人にしろ演劇にしろ相手あってのもの。相手がその扉や窓を開けない限りその出会いはきっとなかっただろうって印象の話ですかね。#窓辺とリップス lipsonthewindow.wixsite.com/madobe/dramagr…

2019-06-30 22:42:31

ほんとは最初の受け取り方って違うんです。
最初は「①孤独」→友人との会話で「②運命的な出会い」→壁を隔てた向こう側と通行人との接触という件で「③近くて遠かった人」→同じくその後あたりの友人との会話で「④他者との適度な距離感」みたいのを感じたんです。

で散々考えた結果「⑤相手が受け入れてくれて初めて『出会い』というのが成立するのではないか」という考えに至りました。

つまり演劇など芸術に例えるならば評価する人がいて初めて「それの価値が高まる」のではないかと…それは相手がいて初めて成立する事柄なのではないかと…かなり言葉にしにくいのですがそんな事を思って観てました。(消えた明日に代わって)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【正体不明な観劇レポ🙋】 【消えた明日に代わって】 なんか戯曲を造って送る側からの受け手へのメッセージって感じですよね。非演劇人としては"なるほど"って感じで。前後編通じて感じたのは代わり映えしない日常ってことですけどまさか終盤あーゆー結末とは思いませんでしたね。#窓辺とリップス pic.twitter.com/iczUg49u6a

2019-06-30 22:42:37
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これを感じたのは終盤です。最初は前述と少し被りますがやはり「自分が飛び出す=行動する」という『自分主体』を前提に物語を考察していたのです。

冒頭からの割れて中身が出てしまった卵、響く壁の音、後ろ髪ひかれるという意味からの人形の髪を引っ張る女、忘れてしまったのか居ない友達や過去なんかはまさにその象徴だと思っていたのです。

が終盤「最初からそんなものは無かった」「ここまで実は全ては台本通りで終演」という展開で全てその前提はひっくり返されました。実は相手の理解が無いと物事は成立しないという事にです。(消えた明日に代わって)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【正体不明な観劇レポ🙋】 【消えた明日に代わって】 たくさんのアイテムを使った演目なのが想像を掻き立てられて良かったです。冒頭の□は角ばった雰囲気から人間の住居空間や棺桶のみならず開閉する心とも取れました。その中で○の卵や野菜を調理し食する。なんか人間って面白い。#窓辺とリップス pic.twitter.com/lHrOYA8Sq8

2019-06-30 22:42:39
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好きなアイテムや言葉は他にもありました。冒頭の「ぬくもりは私」とか「人生は塩」なんかは寝つけない時の不安感に苛まれるかの様な人の表現として面白いなとか思ってました。(消えた明日に代わって)

アイテムとしては鉄だらけの箱の様な空間が机も含め無機質で重々しさを感じました。屋根は何度も倒したり起こしたりしてましたが恐らく天井と壁そのものを現していたのではないかと思われます。「遮る」という点では実は役目が同じですね。人と他者との関係と同じく。(消えた明日に代わって)

そういえば机も□ですね。(消えた明日に代わって)

ちなみに各アイテムについての解釈はこんな感じでした。
・卵そのもの…人の心そのもの。
・卵の中身…人の心の本体。
・卵の殻…人の心の壁的なもの
だから出たのは確かに中身=本人だが他人が落として割って落としたから初めて中身が出てきた訳で。この辺にも相手の理解ってのを感じました。(消えた明日に代わって)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【正体不明な観劇レポ🙋】 【消えた明日に代わって】 ちなみにこれらの場面で印象的なのは相手を窓枠から通して何かを共有するかの所でした。心を赦すってこういう事なのかなぁ…と。あとは玩具類のくつ下、人形。幼少期の名残なんでしょうね。積み木のビルが何気に過去の遺物っぽい。#海辺とリップス pic.twitter.com/3gQ7pzcSSj

2019-06-30 22:42:41
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MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【正体不明な観劇レポ🙋】 【消えた明日に代わって】 終盤の「過去が思い出せない」という展開は衝撃でした。確かに観劇ってそうなんですよね。確かに時間と共に中味を忘れてしまう…でも言われればその断片を思い出す事もある…それを薄れ行く思い出に結びつけたってのが深いですね。 #窓辺とリップス pic.twitter.com/TJ8rp2oQCM

2019-06-30 22:42:44
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壁の音にまつわるもう一人の女の告白があって…実は同居している男にDVを受けてる件が出てきます。「いくら壁を叩いて助けを求めても気づいてくれないと意味がない」…ここである事に気づいたのです。そういくらメッセージを送っても相手が気づかなければ意味がないと。演劇もそれは同じだと。(消えた明日に代わって)

役者二人(大宮司星×松浦汐音※順不同、敬称略)についてほぼなーーーんも言っとらんのですがこの手の(抽象的な内容)演目ではキャラありきでは無い事もあってか、なかなかどこかどーだったってのは書きづらいのですが、ただ観る側として戯曲を読まずして考えさせてくれるという時点でしっかり役者二人がこの演目の一部として溶け込んでいたとは個人的には確信してます。つまりマトモだった。だってあの時、違和感感じる様な演技だったらあれこれ考えようとしないでしょうから。(消えた明日に代わって)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【正体不明な観劇レポ🙋】 【神様から遠く離れて】 【作品紹介】 産まれながらある教団の信者だった女3人がひょんな事かその施設の聳え立つ壁を越え脱走してという話。 やがて彼女らは教団の追っ手から逃れるべく離島の教会に匿われる事になるのだがそこには彼らの体験を本にしたい小説家がいて…#神離 pic.twitter.com/VeRE930m2i

2019-07-08 07:39:45
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主役の3人…岡本理沙(元星の女子さん)×伊藤文乃(オレンヂスタ)×岩瀬かえで(劇団わに社)(※順不同、敬称略)って今思うとスゴいラインナップやん。野球で言ったらエースばっか。しかも神憑ってるのが二人に人気鰻登り(←失礼)なのが一人ってよく集まったなぁ…この面子…。

実は伊藤文乃×岩瀬かえでの絡みがどんな化学反応起こすかってとこが見ものでした。なんでも初共演らしいし。いや案外上手く噛み合ってるやんこの二人…どっちのカラーも色負けしてない…!存在感ありまくり。(神様から遠く離れて)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【正体不明な観劇レポ🙋】 【神様から遠く離れて】 二世信者達の話。それまで宗教中心の生活しかしてない人達がそこを抜け出たらどーなるか?って話なんです。まぁ意外な程 この3人悲壮感って言うか宗教に抱きがちな狂信的な展開ってのは無かったですね。むしろそこは普通っぽい。自然体でした。#神離 pic.twitter.com/6WHm5wZvzc

2019-07-08 07:39:54
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宗教の世界しか知らない人達がその世界を飛び出したら?というお話です。登場するのは3人なんですがね。この後の3人の行動がいかにも有りそうでなかなかに面白いんですよ。
①そのまま島に留まる
②教団に帰る
③別天地を目指す
ね?いかにもって感じでしょ?(神様から遠く離れて)

あとは考えなんかも三者三様だった気がします。
①どっちつかずで進めない=外への戸惑い?
②とにかく引き返したい=外への恐怖?
③前に進んでみたい=外への憧れ?
①と②は少なからず現実逃避入ってたよーな。③だけは現実見てたって感じです。覚悟って言うか。ただ全員元には戻れない事だけは自覚してたよーですね。(神様から遠く離れて)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【正体不明な観劇レポ🙋】 【神様から遠く離れて】 普通っぽいと書きましたがそれはあくまで表面だけで。というのは今までの生活習慣や思想教育が癖として抜けきらないか忘れられない状態なんかはまさに常に付きまとう追手そのものだなぁと感じたので。特に食生活と祈りと幻聴なんかは顕著です。#神離 pic.twitter.com/K4ZspyriCF

2019-07-08 07:40:01
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140文字で収めようとするとどーしても極めてオカシナ文章が「精製される」←ゆるせwwww
要するに外見は彼女達も我々と変わらず普通っぽいのですよ。でもやっぱ教団時代の生活習慣やら思想やらは、どっかかんか抜けきらないという。それが良いか悪いかはさておき その様はまるで追っ手に付きまとわれるが如くだなぁ…って話です。つまり見ようによっては「神様から離れたはずが実は全く離れてはいない」のではないかと感じたのです。(神様から遠く離れて)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【正体不明な観劇レポ🙋】 【神様から遠く離れて】 逆に普通っぽくないと言えばむしろ周囲の方が狂気なのかも。孤島ゆえなのか余所者に対する警戒心やら十字架の所有の争いやら本の執筆への執念というか執着やら。本編では壁という台詞がありましたがむしろこっちの方が壁かもはしれませんね。#神離 pic.twitter.com/AaB9P2yKOw

2019-07-08 07:40:08
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周囲の方が狂気としたのはたぶんアノ老人やらホンモノの十字架に執着した人を見たからですね。この辺は孤立したムラ社会ととるか など どー捉えるからは人それぞれだと思いますが、普通の人が宗教の人を見るときの感情では無いかともこの時実は思ったのですね。(神様から遠く離れて)

MO-RI-Y /正体不明なお客様 @0227MORIY

【正体不明な観劇レポ🙋】 【神様から遠く離れて】 「壁」の話繋がりですがね。"外部"で壁を最も感じたのは意外に思われるかもですが実は本の件で。なんか記録に残す事で記憶自体を閉じ込めて幽閉か封印してしまう的な…いや他にも十字架やら教会自体とか古びた井戸の石とかあったんですけどね。#神離 pic.twitter.com/OyfBFYmRFm

2019-07-08 07:40:15
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最後に彼女達に関してのノンフィクションの本が完成します。この本が実は「この宗教の人たちはこーゆー人たちだ」みたいな固定概念めいたものを確立させてしまったのではないかと…そう思ったのですね。(神様から遠く離れて)

実際には『壁めいたもの』を感じたのは多くて140文字では書ききれなかったのです…
①教団施設
②教団
③孤島におけるムラ社会
④疎遠な家族
⑤家族以上の関係だが家族ではない人たち
⑥教会の十字架
⑦表側と裏側に位置する教会
⑧新たな家族という囲い
⑨本の出版(※前述の通り)

①②は3人が脱走した教団そのものですね。
③は漂着者=余所者に対する島民達の警戒心から。
④は祖父と孫娘の関係ですね。血の繋がりはあっても他人としか感じないとこなんか。
⑤は3人と教団を出された弟(3人のうちの一人が実姉)が3人を姉妹(3人は実の姉妹ではない)と呼ぶ所ですね。
⑥は本物の十字架と贋作の十字架にこだわる男からですね。それぞれの持つ信仰心という名の壁。
⑦は表側と裏側に位置する教会同士なにかしら因縁がありそうだったからですね。
⑧は3人のうちの1人が島の男を誘って妊娠して新たな家族という壁で囲おうとしてると感じたことからですね。(神様から遠く離れて)