2011,5,20のモーリーさん

gjmorleyさんの連続ツイート
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モーリー・ロバートソン @gjmorley

いっぱいわかったつもり、想定できていたのに、実は何もわかっていませんでした。そして何よりも自分自身の恐怖心をまったく管理できていませんでした。ということが非常に露骨にわかった。人類は「お灸をすえられた」といったたとえ話で、この一連は歴史の中で片付けられてしまいそうな気がする。

2011-05-20 10:01:16
モーリー・ロバートソン @gjmorley

要するに日本がブータンになって、もろもろの窮屈と同居することになり、将来が科学の力や資本主義の力で「より良くなる」という幻想を手放しちゃう。それが、捨てるもの。そして得るものは、ゴッドでもぶっ飛びでも縄文でも祝島のお祝いでもいいけど、なんだか形のない、値段のつかない充実。

2011-05-20 09:28:23
モーリー・ロバートソン @gjmorley

でも日本にはまだまだ根強く無常観や諦観、あきらめの美学があり、それが作動すると「自然に抗うのはもうやめて、いさぎよく生きよう」という方向性が生じ→原発は定期点検でシャットダウンしたまま、再起動せず→みんな暗くて多少の不便に慣れ→謙虚さが精神の充実を生み→原発は全部廃炉の流れ。

2011-05-20 09:27:02
モーリー・ロバートソン @gjmorley

こういう衝撃がどこか多くの人の心理の奥底に染み渡っていると思う。このような場合、アメリカだと典型的に「何がなんでも科学。正しく運用された科学」を国家総動員で目指す傾向があります。つまり、どんな災害が来てもびくともしない原子炉の建設です。場合によっては宇宙にだって作っちゃう。

2011-05-20 09:25:24
モーリー・ロバートソン @gjmorley

死の影を見ず、コンビニエンスに生き、自然界がディズニー表現されている、いたって都合がいい、幼児的な宇宙に住む権利を捨てなければならなくなった。自然に謝って済むものではない。人格を超えた相手は管理できない。人間の「ごっこ」はあまりにも非力だったことがばれた。

2011-05-20 09:23:53
モーリー・ロバートソン @gjmorley

セシウム137がどのくらいあるとどういう健康被害が出る、という科学的な記述で不安になったり不安が解消したりという繰り返しも今後続くだろう。でもそれらはすべて、どこかでは「科学ごっこ」であるかのように見える。もっと深いところで今回、我々は何かを失い、そして何かを得たのではないか?

2011-05-20 09:21:53
モーリー・ロバートソン @gjmorley

日本で絶対視されていた現人神・裕仁天皇の力を象徴的に打ち破ったのが原子爆弾であり、日本が科学を信じなかったことで「罰を受けた」かのように認識されていたのではないだろうか?科学(そして利益を生む技術)が1946年以降は神の座を占拠してきた。その科学をもっと原始的なプレートが砕いた。

2011-05-20 09:20:38
モーリー・ロバートソン @gjmorley

今回の異常事態で20世紀を貫いて絶対的な権威だった「科学」そのものが破綻した瞬間を日本社会は味わったのではないかと感じている。自分もその一人。今科学者や技術者が「問題は想定外だったこと。これから大地震にも耐えられる原子炉を設計すればいいまでのことだ」と言ったら…信じる?

2011-05-20 09:18:27
モーリー・ロバートソン @gjmorley

時々人類全体がパニックして死の恐怖を味わっていないと、つけあがる…と言うのか、まともじゃなくなっていく。歴史上、ペストであれ災害であれ、たいがいは「慢心した人間を神が罰した」ということで集合的な意識がまとまり、謙虚な気持ちでがんばれた、というサイクルがあったのではないか?

2011-05-20 09:15:32