橙の話のプロット思案。

秋の同人誌作りにむけて、ツイッターでプロットを作るのを垂れ流す試み。
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銅折葉 @domioriha

さて、秋の橙ちゃんの本についてプロットを考えることにする。メモ帳開くの面倒なのでツイッターに書く。

2019-07-26 22:11:03
銅折葉 @domioriha

やりたいのは 「橙が新しく式を持つ話」 と 「式=道具としての橙」 と 「式であること式を持つことは八雲の外側からはどう評価されるのか」 である。

2019-07-26 22:12:06
銅折葉 @domioriha

橙が作中で持つ式については既に案があって、口調や会話は行えるが明らかに二次創作で追加されたオリジナルキャラクターであると明瞭に分かるように、人間型は取れず会話のみ行う、橙が藍や紫とは違うちょっとひねった発想をするということを表現するために、金魚を式にする構想である。

2019-07-26 22:13:46
銅折葉 @domioriha

金魚鉢の水そのものに式を書いて溶かすことで、金魚を金魚鉢まるごと式にして、水が弱点であるということを克服する試みである。実際は対処療法であり克服できてないあたり含めて、「普通こんなんやらないよ」であり、決して橙の技量が藍に勝っているわけではないことを示唆しておく。

2019-07-26 22:16:00
銅折葉 @domioriha

金魚の種類は、妖怪達に物怖じしない、時には売り言葉に買い言葉でケンカくらいはする強気な性格と、水質悪化に強く(普通の金魚は金魚鉢で飼おうとすると割と簡単に環境の変化で死んでしまう)コップの水でも飼えるという点から、闘魚(ベタ)を想定。

2019-07-26 22:17:38
銅折葉 @domioriha

橙があえて魚を式にするのは、藍が狐を式にしていないことを示すためであり、「食べちゃいたいくらい可愛い」という言葉の意図を理解するためである。要するに「藍がはじめて式にした橙に様々な感情を抱く」タイプの話を一世代ずらして行うことで、橙の成長を予感させる話でもある。

2019-07-26 22:20:12
銅折葉 @domioriha

橙をこの位置に置くことで、相対的に藍と紫はもう一段上の優れた状態にあることにできる。また橙が藍を手本にすることで、紫を手本にしようとする藍とは異なりワンクッション置いた余裕も生まれる。紫が当事者ではなく完全な俯瞰の上位に置かれるので何もかも把握したご都合キャラでも違和感がない。

2019-07-26 22:23:40
銅折葉 @domioriha

次。「道具としての式」について。自分にあるこの意志は式によって植え付けられたものか? という悩みがフォーカスだが、これを橙は自分の悩みではなく、まさしく自分の式に対して自分がしたこととして実感する。ただの金魚を大幅に性情を変えてしまった「改造」がその悪い想像を補強する。

2019-07-26 22:26:15
銅折葉 @domioriha

自分は自分の式に対して身勝手な機能をたくさん押しつけたが、藍はほとんどそんなことをしてない(きっとしていないはずだ、という実感)が橙に自身の未熟さを実感させる。これについて「そんなことは無いはずだ」と思う気持ちが、藍との心理的な距離として生じる。

2019-07-26 22:27:53
銅折葉 @domioriha

このイベントを外部から描写するのが、打ち出の小槌による輝針城異変である。式は道具の一つとして考えられ、騒動としてマヨヒガに付喪神の塊(持ち主を失った道具がマヨヒガには流れ着く)が押し寄せてくるエピソードを用いる。小傘などを登場させ協力させる。塵塚怪王とか。

2019-07-26 22:30:04
銅折葉 @domioriha

輝針城で道具が反逆し、さらに自分の式も言うことを聞かなくなる。それはつまり式は道具であり、自分は式を道具として都合よく使い倒しているだけなのかという点に思い当たる橙。一方橙自身は藍に反逆したいとは思わず、自分の道具度合いが低いことを知って、自分には式を持つ技量がないのではと思う。

2019-07-26 22:32:00
銅折葉 @domioriha

このあたり、実際には橙が藍に頼りたくない、自分でなんとかしたいという心理がその裏腹に、八雲の式として「上位デバイス」にアクセスすることを拒んでいるという反逆である。(実際に橙の道具度合いは低いので反逆心もゆるやか。せいぜい独立止まり

2019-07-26 22:33:42
銅折葉 @domioriha

みっつめ。式を持つことで回りから橙はどう評価されるか。 結論から言えば、八雲の式はイコール「拡張された八雲紫」である。八雲藍は八雲紫の一部分であり、橙もまたそう認識される。末端であるからこそ軽んじられるかもしれないが、八雲紫の一部と繋げられて思考される。

2019-07-26 22:35:31
銅折葉 @domioriha

橙をいじめたら藍が出てくる。橙に話しに行けばただ闇雲に探すよりは紫に会える確率が上がる。これは橙が「八雲紫」の一部分であると言い換えることはできる。重要性はどうあれ。

2019-07-26 22:36:42
銅折葉 @domioriha

橙が式を持つということは、八雲紫をさらに外に広げるということである。ストーリー中盤以降、式を持つことの難しさを実感した橙は、これは畏れ多いことなのではないかとずっと気にするのだが、それは杞憂である。なぜなら橙は紫の一部であり、すでに紫の一部である以上その行動を紫は咎めない。

2019-07-26 22:38:21
銅折葉 @domioriha

その重みを、軽々にしてはならないことと実感する、それが八雲の式である自覚の一環である。(これで躊躇わないような妖怪なら、橙は紫の式ではいられない。少なくともその程度には橙は紫の一部であることを許され、評価されている。

2019-07-26 22:39:25
銅折葉 @domioriha

式に選ぶということは(八雲紫の一部になるということは)、選ばれなかったものを決めるということでもある。台風がやってきて、マヨヒガの池に住む魚たちの命が危ういということになる。この時もう池で暮らしている橙の式は、自分だけを避難させようとする橙に異論を唱える。

2019-07-26 22:41:56
銅折葉 @domioriha

橙にとってマヨヒガの猫たちは配下である(少なくとも橙は配下にしたいと思っている)ように、池の魚たちは橙の式にとっての配下である。その中から自分だけを助けるのはおかしい、他の魚たちも一緒に助けてくれと言われる橙。しかしこれは橙の手には余る願い。

2019-07-26 22:43:36
銅折葉 @domioriha

藍ならばどうするだろうと橙は思う。同じ立場で橙がマヨヒガの猫たちを助けてくれと藍に縋り付いたら、藍はたぶん猫たちをなんらかの方法で助けてくれるはずだ。もしくは橙と他の猫は比べられないと見捨てるはずだ。そのどちらかを間違いなく藍は決断する。しかし橙はそこに迷う自分を自覚する。

2019-07-26 22:45:50
銅折葉 @domioriha

選んだ方だけではなく、選ばなかった方にも責任を持つ、それが式を持つということ。その覚悟が足りなかったという事実を橙は目の前に突きつけられる。

2019-07-26 22:46:40
銅折葉 @domioriha

流れとしては ①橙が式を持つ ②それを藍に教え紫の所に行って許可される ③チルノ達と話して式を紹介 ④マヨヒガに迷い込んできた付喪神を撃退 ⑤式の住む金魚鉢の水がこぼれて式の記憶が一部なくなる ⑥式が池に住むようになる ⑦台風が近付く、式を守ろうとする橙だが式は池の魚たちも助けろという

2019-07-26 22:51:13
銅折葉 @domioriha

②の藍が先に来るのはいらないな、シーン的に冗長。いきなり金魚鉢を持って「成功したんで紹介に来ました!」って舞い上がって紫の所に行くくらいでいい。

2019-07-26 22:52:03
銅折葉 @domioriha

③チルノ達との対話も省いていいかと思ったが、オリキャラを助けるか否かみたいな命題を最後に持ってくる以上、オリキャラの好感度と存在感は読者の中で大きくなっていないとダメ。となると交流関係が少ないのはダメ。大勢と交流があるから「そこにいる」「失われて欲しくない」と思わせられる。

2019-07-26 22:53:44
銅折葉 @domioriha

チルノ達くらいになら橙の式は口ゲンカもして、そこそこまともに弾幕もする(強さでいえば弱いが、普通の金魚じゃない)というある程度のアピールはいる。喋るし自由意志があることを示すには他者との交流が必要。

2019-07-26 22:55:02
銅折葉 @domioriha

自分の部下を持ったということで、橙が「やっぱり野良妖怪とは違う」とチルノ達の間から思われる演出も必要。前述テーマの、橙は紫の一部であるという部分や、選んだものと選ばれなかったものの差異、橙の主人がいるならではの向上心などを線引きする。

2019-07-26 22:56:55