これが読めるか勇者よ- 結 -

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

《ぎゃぅ》 [慌てるな慌てるな。後もう少し待つのじゃ] |特に敵の影無し。安全です。更に城内に入ります| |他の組も続け。俺も入る| |内部、誰かがいた形跡があります| |騎士団め、奥にいるか？| |酔っ払って襲って来ないよう、相手は刺激するなよ| |呑んだくれ前提ですか、はは| |ありえるからな|

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

[足音も声も遠くなってきたな。よし、精霊獣どの、一気に駆け抜けて森に隠れなされよ。勇者を最優先じゃ] 《ぎゃう》 […よし、行くぞ。先に行け] 《ぎゃぉ！》 [そう、そのまま真っ直ぐ…] |なんか…こっちから音がしたぞ| [私も脱出かの、よいしょと] |こっちにも通路がある、誰か一緒に来てくれ|

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

[さらばじゃ、ほっ！] |外から足音が聞こえる。外の警戒は残っていないのか| |門の方にいる！だが俺等が近い！こっちの通路から行くぞ| [ひ、は、老い、た身で、走る、のは、つらいの、う、ふ、はっ] |人の足音、走っているぞ！| [ひ、は、ふっ！は、とっ！] |くそ！見失った！森に逃げたかもしれん！|

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

[ひぃ…ふぅ…な、なんとか…隠れられた…わい…じゃが、精霊獣と、違う方向に、走ってしまった、の…ふぅ…] |そこの御老人| [むっ…！] |どうなされた？私は王国騎士、新王様の伝令役である| [ワシは旅の老人じゃ。今、大きな獣と擦れ違って隠れておったところじゃ] |それは災難でしたな。怪我は？|

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

[特にはないのぅ。仕事中であろう、こんな老い耄れ放っておけばよろしかろうに。御親切に。騎士殿が来てくれれば、獣も逃げるじゃろうて] |お役に立てたようで。ところで、ここらで王国の兵の一団を見ませんでしたか| [ふむ、それなら先ほど…あちらの廃墟の周辺に見かけましたぞ] |そうか、感謝する|

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

[ワシは少し休んだら旅に戻ろう。それでは] |…申し訳無い、御老人。どこかでお会いしたか…？| [はは、長く生きる老人は珍しい生き物、似たり寄ったりでの。空似じゃよ] |そうであられるか。では、失礼した、旅の御無事を| [そちらも] |では。捜索隊、捜索隊！新王様の伝令である、捜索を中止せよ！|

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

[…私達の事を探しに来た…？いや、あの居城が魔王の拠点とは知られておらぬ…ならば、聞こえてきたのは…神殿騎士団の捜索か？] {？■？} [ふむ？いや、なら………！……！？] {♪} [な…なぜ、お前が] {！☆！} [がっ！？…うぐ…！ぬ…ぅ] {♪} [に…逃げろ…精霊…獣…優先…せよ…うぐ…] {！*！}

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

#これが読めるか勇者よ 栞{仮3}

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

#これが読めるか勇者よ -結- 「魔王」小細工なう 「勇者」未だ目覚めず 【拠点統率サーバント】騎士団捕縛中 [元王/教師]捕縛される 《精霊獣》元王が来ない… <元王子/新王>ヤバい… {新姫勇者}元王を捕縛 /巫女達/一番上は賭けに出た |有象無象|運命は残酷

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「…ここは？あれ…みんな、どこ…？」 {□■■□？} 「おめ…？おまえっ…！」 {□□、■■□。□□■■■□□□…} 「元気？大丈夫？…って、おまえ、何しに来た？」 {■■■。■■□□、■□□■□■□□□□□□} 「御挨拶とか、一体何の事だ…戦う気は無い…とか」 {…■□■■、■□□□} 「！」

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

{■□□□□□□、■■□□□□□。□、■■□■■■■□□、□□□□■…} 「せんせいに…何をするつもりだ！どこにいるんだ！」 {■■■□■■□。■□、■■□□□、■□□□？} 「…本当に、そこにいるんだな。いいか、怪我でもさせてみろ…ぼくはお前を許さない！」 {■□□□□□、■□□■□■}

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

「…なんだって？…なんでお前が…ぼくがお前の…！そんな訳が…ない！」 {□□、■■□□□□□、■□□■□□□？■□■■□□□□、□□■■□…} 「ごっこ…じゃない！ぼくは！ぼくは…本当の…！消えろ！お前なんて！ぼくの…□■□□じゃない！」 >惑わされるな、勇者…お前の信じる事を信じろ<

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

{…！} >よぉ、久しぶりだなぁ。ま、オレは残り火みてーなもんだ。最近、解放されて消え去る…はずだったんだが…神様はまだオレに来て欲しく無いらしい< {…■■、■■□□□！} >けしかけたのはそっちだぜ？こいつの保護者は足りてる。これ以上は募集していないぜ？なぁ、元勇者よぉ？< {■□！！}

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

「なんで…しゅにん」 >色々と話したい所だが時間がきつい。こんな手段で来るとは嫌がらせもいいとこだ。ま、王のせいもあるが、根本的な血の繋がりがある以上、完全には遮断できねぇが、そこはオレの十八番…悪いがこいつの心から出て行ってもらおう！< {■■□！□□□□！} >ここじゃ俺が上手だ！<

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

{□□！？} >ダンスパーティの相手はオレがしてやるよ！< 「待って！しゅに…」 >ほんと、悪い…何から何まで…おまえを…守ってやりたかったのに…< 「そんな！ぼくは、しゅにんに…！」 >やっぱ、お前、ぼくのほうが似合うぜ。オレの血のせいで、口調悪かったろ。ごめんな< 「そんなことない！」

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

>じゃあな、あとは…お前が学んだ事を…活か…せ…< 「しゅにん！しゅにん！やだ！いかないでよ！ぼくをまた一人に…」 >おま…えには…もう…たくさん…いる…から…大丈…夫…< {！■□！} >夢の中に…土足で踏み込む…ンじゃねー…血の繋がり…だけが家族じゃねーんだよ…クソ…がァ！< {■□■！}

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

>往生際…悪い…ぜ…。ま、オレも…だが…よ！< {■□■□！■■□□□□！} >へ…邪魔…してん…だ…< 「しゅにん！やだ！消えないで！」 >幸せ…掴め…< {■□！■□！} >”汝は勇者、天秤の血の盟約なれば、従え。大陸の始祖王の血脈の誓いに従え。汝は勇者なれば去れ、ここは新しき勇者の聖域…”<

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

{□□！？■□■！■□■■□…！} 「違う！おまえなんか！おまえなんか…！」 {…！} 「ぼくから出て行け！！！」 {…！■□■…！…} 「…あ…あぁ…あああああーーーっ！」 《ぉ！…ぉ…ぎゃお！ぎゃおお！ぎゃう！！》 「え！？」 《ぎゃ、ぎゃおっ！ぎゃうぎゃう！》 「精霊…獣…？ここは…？」

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

《…ぎゃう》 「ここは…森…？あ…精霊獣！？どうしたのその傷！？誰に襲われたの！？」 《ぎゃうぅ…ぎゃう！》 「もしかして、ぼくを守って…？」 《ぎゃぅ…》 「ねぇ、他の皆は？どうしたの？おかあさんは？せんせいは？魔王は！？」 《ぎゃぅ、ぎゃう》 「え…？乗れ…って？」 《ぎゃう！》

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

「どこかに向かうんだね？」 《ぎゃう》 「分かった。でも、無理はしないでね」 《ぎゃう！》 |あったぞ！怪物の血がこっちに続いているぞ！追え！あいつは子供を攫っているぞ、追い詰める時には注意しろ！| 「あれは…王国の兵！？あれに襲われたの？」 《ぎゃう…》 「精霊獣なら蹴散らせるはず…」

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

《ぎゃぉ…》 「そうしちゃ…駄目なの？」 《ぎゃう》 「誰かにそう言われたの？」 《ぎゃう》 「せんせい？」 《ぎゃう！》 「せんせいが言ったんだね。何か理由があったんだね？」 《ぎゃう》 「戦えないのはそれなんだね」 《ぎゃう》 「ぼくを守るためだね？」 《ぎゃう！》 |近いぞ、注意しろ！|

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

「分かった。じゃ、全力で逃げよう」 《ぎゃう！》 |居たぞ！子供を喰らおうとしている！| |囲め！子供にあてるなよ！| 「違う！こいつは、ぼくを守っているだけだ！」 |怪物に魅入られたか！？| |あの怪物は魔王の手先と言う報告がある。もしかしたら呪いの類かも…| |逃がすな！魔王の手掛かりだ！|

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

《ぐぎゅう…ぎゅぅぅぅ…！》 「…精霊獣、大丈夫。ぼくが、今度は…きみを守るよ！」 |そこの子供！逃げろ！離れろ！| 「ぼくは…今から再び…勇者だ…！」 |勇者…だと？| |勇者は今、新王様の側にいるアレ…| |バカ！アレと言うな！| |行方不明の勇者…か？| |魔王に囚われ、洗脳されていると…|

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

「洗脳も、呪いも、されてなど…ぼくはされていない！ぼくは、ぼくの家族を守りたいだけだ！」 |化物を家族？蛮族であるまい…やはり操られて| 「だったら、どうする」 |子供とは言え、勇者…我ら精鋭で取り押さえるまで| 「やってみろ…今、ぼくは悲しみと怒りで…暴れたい気分だ！手加減はしない！」

うゆま[=ω=]豆腐卿 @uyumakusa

|総員、全力で取り押さえろ。例の勇者だとしたら、バカみたいな力で来るぞ…！| |物理特化型…骨どころか腕ひとつ失うつもりで戦え！新王様に楯突く罪人、勇者と思うな！| 「ぼくは好きで勇者になったんじゃ無い！お前達が…勝手に…押しつけたんだろうが！」 |がっ！ぐぉあ…がっ！？| 《ぎゃう！》