超超低予算の自主映画と商業映画の現場はどこがちがうか? ――『見えないほどの遠くの空を』を参考に

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25.あとは余談だが、自主と商業映画の違いは食事である。因みに『見えないほどの遠くの空を』は撮影中は安い弁当が出た。商業映画の場合はお茶は缶が各自一本支給されるが、『見えないほどの遠くの空を』では2㍑のペットボトルを回していた。そして、リハや打ち合わせ、ロケハンは自腹である。

2011-05-22 22:31:21
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26.あと、話が細かくなるが、商業映画の撮影現場には“お茶場”と呼ばれるワゴンがあり、そこに行くと珈琲やジュースやちょっとしたお菓子や飴がおいてあるのだが、自主にはそんなものはない。水とお茶のボトルがあるだけで「誰かなんか差入れしてくれないかにゃー」と待っているのである。

2011-05-22 22:32:07
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27.だから、超超低予算映画の現場にはビールの差入れよりも、お茶やジュースやお菓子の差入れがいいと思うよ。ビールもらっても飲む暇ないし、積み込む車もないのよ。因みに『見えないほどの遠くの空を』では頂いたビールは劇中で使った。NGが何回出てもいいくらいの分量があって癪だった。

2011-05-22 22:33:07
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28.そして、商業映画と超超低予算の自主映画の差は、撮影終了後だ。現場を共にしたスタッフは次の仕事に向かう。プロデューサーだって最後まで面倒見てたら生活が成り立たなくなる。そんなギャラは払えないのだ。だから、撮影終了後はいつの間にか監督が独りなっている。

2011-05-22 22:33:51
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29.もともと自主映画の企画は監督から出てきた場合がほとんどだから、結局監督が技師達と連絡を取って進めるしかなくなる。『見えないほどの遠くの空を』の場合は、このようなサポートを編集の石川真吾がやってくれた。まったくワリの合わない仕事である。感謝。

2011-05-22 22:34:46
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30.だから、超超低予算の監督はポストプロダクションの要領は掴んでおいた方がいいね。俺もFinalCut は使えるようになろうと思う。編集マンはつけるけれどね。この間、お茶したときに高橋洋も言っていた。

2011-05-22 22:35:15
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31.では今日はこの辺で。最後に『見えないほどの遠くの空を』の小さな試写会にTwitterからご招待します(5月29日(日)12時30分~@TCC試写室)。応募方法は http://bit.ly/iDIssh をご参照下さい。以上、敬称略にて失礼しました。

2011-05-22 22:36:37