2017.6.6 NHK「放射線教育の充実を」早野龍五氏（視点・論点） 永添さんによる文字起こし

永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

早野氏：外部被曝も、現在人が居住している地域では、自然放射線とあまり変わらないレベルまで低下しています。科学的には安全に暮らせる状況だと思います。 ＃視点・論点　＃早野龍五

永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

早野氏：しかしそのことを納得し、安心して暮らせるかどうかは、人によって違います。ベビースキャンを受診されるお子さんの保護者からは、「水道水を飲んでも良いですか？」「外で遊ばせて大丈夫ですか？」など、現在でも事故直後と同じ質問が寄せられているのが現実です。#視点・論点　#早野龍五

永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

早野氏：また、福島県内で見つかった甲状腺がんが、原発事故が原因でないことが、国際的なコンセンサスになっていますが、そのように言われて、すぐに不安が解消されるわけではないでしょうし、手術を受けられたお子さんのフォローなどにも課題が残ります。#視点・論点　#早野龍五

永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

早野氏：福島での放射線のリスクが十分に低いレベルであることを示すデータはこの6年で十二分といって良いほど蓄積されましたが、そのことは必ずしも広く知られていません。加えて、私がとても心配しているのは、事故の影響が子孫に及ぶことを懸念していらっしゃることです　#視点・論点　#早野龍五

永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

早野氏：平成２６年度県民健康調査「こころの健康度・生活習慣に関する調査」によると。３８％の方が、被曝の影響が子孫に及ぶことは大いにあり得るないしはあり得るとお答えになっています。#視点・論点　#早野龍五

永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

早野氏：事故後、最初に行われた調査で、この割合は６０％でしたから、減ったとはいえ、依然として非常に多い割合です。日本には、広島と長崎の被爆という不幸な過去があります。＃視点・論点　＃早野龍五

永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

早野氏：原爆の放射線を受けて生き延びた方々に対する70年に及ぶ追跡調査によって、原爆被曝による影響が、被爆２世に及んでいないことが明らかになっています。しかし、被爆された方々や、2世の方々に対し、結婚などに際して、偏見や差別があったことは、悲しい歴史的事実です。#視点・論点

永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

早野氏：広島長崎よりもはるかに線量が低かった福島で、子孫に何らかの影響が出ることは考えられません。しかし、先に述べたように多くの方が、影響があるのではないかと心配していらっしゃいます。#視点・論点　#早野龍五

永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

早野氏：福島県で生まれ育った若い人々が、いわれのない偏見・差別を受けないようにするためにも、放射線とその影響に対し、科学的な理解を育む教育に我が国はもっと力を入れなければなりません。日本の義務教育では30年以上にわたって放射線について教えてきませんでした。#視点・論点　#早野龍五

永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

早野氏：放射線に関する教育が、中学の理科に復活したのは、平成24年４月のことです。自然放射線が存在すること、自然放射線と同程度の放射線を受けても、健康への影響は恐る必要がないこと。放射線は医療や産業などで広く利用されていることなどに加え　#視点・論点　#早野龍五

永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

早野氏：放射線被ばくがうつらないこと、原爆に被爆された方の子孫に影響が認められていないことなど、しっかりと教える必要があるでしょう。日本は広島長崎の不幸な歴史で学んだことを、福島で活かすべきです。end　#視点・論点　#早野龍五