「 8.花蜜植物の減少(農地化や宅地化による生息地の消失) 9. 花蜜植物の単純化(同じ作物や植物の花蜜だけでは栄養バランス不良になる) 」
2019-08-22 01:17:24「 10.気象、特に冬期の異常低温 11. ネオニコチノイド系以外の殺虫剤(有機リン剤、合成ピレスロイド剤など) 」
2019-08-22 01:17:41「 CCDは働き蜂が巣に戻れなくなる、帰巣行動に異常を起こす症状なので、室内実験で2つないし3つの要因を組み合わせて実験し比較するのは難しいが、総説論文を含め、複合要因解明の手がかりとなる論文が発表されるようになった。 」
2019-08-22 01:18:01「 寄生ダニと微胞子虫(ノゼマ)の影響 2014年6月23日、PLoS ONE に「寄生ダニ(Varroa destructor)、と微胞子虫(ノゼマ)が存在しない場所でのミツバチの健康状態」というカナダ、米国、スイスの共同研究が載った。 」
2019-08-22 01:18:41「 ノゼマとVarroaダニはどちらもミツバチに寄生する強いストレス要因だが、いずれも侵入生物だ。 」
2019-08-22 01:19:06「 これらの侵入寄生者が存在しないカナダのニューファンドランド島のミツバチ集団を調べたところ、Black Queen Cellウイルスや奇形翅ウイルスの感染率は70~90%と高いものの、外見では異常が見られず、標準的な指標では健康的なコロニーと判定された。 」
2019-08-22 01:19:34「 ノゼマや寄生ダニという強力な寄生者がいなければ、他のウイルス病には抵抗力があることを示唆する論文だ。 」
2019-08-22 01:19:58「 Honey Bee Apis mellifera Parasites in the Absence of Nosema ceranae Fungi and Varroa destructor Mites journals.plos.org/plosone/articl… 」
2019-08-22 01:21:13「 もう一つも2015年5月27日、PLoS ONEに載った「ノゼマ(微胞子虫)は幼虫にも寄生し、羽化した成虫を短命にする」という米国の研究。 」
2019-08-22 01:21:40「 ノゼマはミツバチの成虫にだけ寄生感染すると考えられていたが、幼虫にも感染する。幼虫の生存率には影響しないが、生き残って羽化した成虫の寿命は4~5日短くなるという内容で、ノゼマの重要性を改めて強調した。 」
2019-08-22 01:22:06「 Nosema ceranae Can Infect Honey Bee Larvae and Reduces Subsequent Adult Longevity journals.plos.org/plosone/articl… 」
2019-08-22 01:22:40「 エサ条件と殺ダニ剤の影響 2014年12月、Journal of Insect Physiology(昆虫生理学誌)に載った「殺ダニ剤暴露とエサ条件の相互関係のゲノム解析」という米国の研究。 」
2019-08-22 01:25:49「 寄生ダニを駆除するため、巣箱にはクマホス(有機リン系)やフルバリネート(ピレスロイド系)などの殺ダニ剤が使われるが、これらはミツバチの免疫反応にも少なからず影響する。 」
2019-08-22 01:26:10「 しかし、ダイズタンパクなどの人工エサではなく、自然の花粉が豊富なエサを与えると、殺ダニ剤への抵抗力が増すというもので、殺ダニ剤とエサ条件の劣化が複合ストレスとなる可能性を示唆した。 」
2019-08-22 01:26:29「 Genomic analysis of the interaction between pesticide exposure and nutrition in honey bees (Apis mellifera) - ScienceDirect sciencedirect.com/science/articl… 」
2019-08-22 01:27:12「 エサ条件の劣化では、2015年4月8日、PLoS ONE に「幼虫期のエサ不足によって羽化した働き蜂の採餌行動と定位行動が阻害される」という論文が載った。 」
2019-08-22 01:27:31「 米国の研究で、幼虫期に花粉エサを十分に与えないと、羽化した成虫は小型で寿命も短くなる。行動にも異常が目立ち、正確にエサを探すことができず、尻振りダンスも異常で、巣に戻れなくなる可能性を示した。 」
2019-08-22 01:27:52「 Honey Bee Workers That Are Pollen Stressed as Larvae Become Poor Foragers and Waggle Dancers as Adults journals.plos.org/plosone/articl… 」
2019-08-22 01:28:26「 悪循環か 未熟な若い働き蜂の死亡 2015年2月9日、米国科学アカデミー紀要に載った「急速な行動成熟はミツバチコロニーの崩壊を加速する」という豪州と米国の研究チームによる論文。 」
2019-08-22 01:28:52「 働き蜂はふつう羽化後2~3週間してから採餌行動を始めるが、なんらかの原因(エサ不足や寄生感染など)で成長した働き蜂がいなくなると、まだ未熟な若い蜂が代わりにエサを取りに外へ出る。 」
2019-08-22 01:29:11「 しかし、最初の飛翔で死亡する個体が多く、採餌効率も悪いため、ますますコロニーの崩壊を加速する。 」
2019-08-22 01:29:31「 複数のストレス要因を示した研究ではないが、大人の働き手がいなくなり、代わりに未熟な子供が外に働きに出て、ますます悪循環に陥るというのでは悲劇だ。 」
2019-08-22 01:29:58