[専門家コラム] #農と食の周辺情報 農薬とミツバチ減少の関係 最近のヨーロッパの動き foocom.net/column/shirai/… pic.twitter.com/VH3DHFRiav
2015-08-19 10:04:04「 ネオニコチノイド系殺虫剤がやり玉にあげられることが多いが、巣箱に寄生するダニや感染症など複数のストレス要因が重なったとき、蜂群崩壊症(Colony Collapse Disorder, CCD)が起こるというのが専門家の間では定説になっている。 」
2019-08-22 01:04:48「 ミツバチが大量に死んだり、減ったりすると、「欧州連合(EU)ではネオニコ系殺虫剤を使用禁止にしたのに、日本はそのまま。日本も禁止すべき」という声があがる。そのEUで7月22日、英国が緊急対策としてネオニコ系農薬の使用再開を決めた。 euractiv.com/section/scienc… 」
2019-08-22 01:06:03「 英国は反対票を投じたが、「禁止の根拠とした科学データは認めないが、加盟国としてEUの決定には従う」と声明を出している(参考 2013年9月25日の当コラム)。 foocom.net/column/shirai/… 」
2019-08-22 01:07:44「 英国が反対したのは、ミツバチ減少と禁止する3剤の因果関係がはっきりしていなかったことと、使用禁止にすると特にナタネで害虫が増え、代わりに合成ピレスロイド系殺虫剤を使うと、環境への悪影響がかえって大きくなると考えたためだ。 」
2019-08-22 01:08:15「 今回の英国政府の決定に対し、拙速に使用禁止にした欧州委員会を非難する声とともに、反農薬や環境保護団体からは「ミツバチだけでなく訪花昆虫全体への影響は大きい。たとえ一部のナタネが減収になっても、 」
2019-08-22 01:09:23「 ハナバチ類の重要性を考えるべきだ」と決定を非難する動きも大きく、使用解除差し止め裁判のうごきもでている。 」
2019-08-22 01:09:35「 英国の農業紙(Farming UK)によると、 中略 平年値の3.4トンよりも多い。ノミハムシなどの被害で一部地域では平年より収穫量が減っているのは事実だが、ネオニコ系農薬が使用できなかっただけでなく、気象要因の影響も大きいのではないかという専門家の分析を紹介している。 」
2019-08-22 01:10:42「 英国の例でもわかるように、気象要因が絡んでいる場合、2年間のデータだけからネオニコ系殺虫剤とハナバチ類の因果関係を立証するのは困難だろう。 」
2019-08-22 01:11:17「 使用禁止によるナタネの減収はドイツでも報告されているが、ドイツは使用禁止を解除していないし、凍霜害による影響も大きいと業界紙(Agrimoney.com)は伝えている。 」
2019-08-22 01:11:39「 今のところ、英国の決定に追随する国はなさそうだが、この2年間で因果関係を決定づけるような新知見、論文は出ていないので、見直しの判断はもめるかもしれない。 」
2019-08-22 01:12:06「 なお、今回の英国政府の決定について、サイエンスメディアセンターが、農業環境技術研究所と国立環境研究所の研究者の専門家コメントを紹介している。両人ともリスクとベネフィット分析の専門家で、その立場からのコメントだが、併せて参照してください。 smc-japan.org/?p=4126 」
2019-08-22 01:12:53ミツバチ減少の原因 複合ストレス説を示唆する論文 | FOOCOM.NET foocom.net/column/shirai/…
2019-08-22 01:13:56「 前回(8月19日)の当コラムで、「ミツバチの大量死亡の原因はまだ解明されていない。ネオニコチノイド系殺虫剤だけでなく、寄生ダニや感染症など複数のストレス要因が重なったとき、蜂群崩壊症(Colony Collapse Disorder, CCD)が起こるというのが専門家の間では定説になっている」と書いた。 」
2019-08-22 01:14:32「 ネオニコ系殺虫剤を室内実験でミツバチに与えたら、死亡率が上がったり異常行動が増えたという論文はニュースになるが、複数のストレス要因を考慮した研究はメディアでは取り上げられないので、 」
2019-08-22 01:14:53「 具体的にどんな要因が重なると、ミツバチコロニーに悪影響が出るのかはあまり知られていない。今回はNature Newsや欧米の農業紙で取り上げられた複合要因に関する論文をいくつか紹介する。いずれも日本のメディアは配信しなかったようだ。 」
2019-08-22 01:15:10「 考えられる複合要因は多い 2014年4月16日の当コラム「ネオニコチノイド系殺虫剤とミツバチ減少の関係 クロかシロかはっきりしない理由」で、ネオニコ系殺虫剤以外に考えられるストレス要因として11例をあげた。 foocom.net/column/shirai/… 」
2019-08-22 01:15:52「 1.寄生ダニ 2.微胞子虫(ノゼマ)による感染症 3.けいれんを起こすウイルス病 4.幼虫に感染する細菌病、腐蛆(ふそ)病 」
2019-08-22 01:16:42「 5.巣を加害するコウチュウ類(ケシキスイ科) 6.ミツバチ品種の遺伝的単純化(女王蜂の供給源が限られているため) 7.輸送によるストレス(米国では巣箱をトラックに積んで長距離移動する例が多い) 」
2019-08-22 01:17:06