胎児・新生児が母体に負担・痛みを与えて生まれてくるのはその子供の罪性を表しているのか?

聖書において,出産の苦痛は罪に対する女(イブ)への罰として与えられたことが記されているが,逆に生まれてくる子どもが母体に負担や苦痛を与えるのは子供の罪性を示すのではないかという解釈について.
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茅場玲 קיפא Καϊάφας @shpcaia

創世記三章に出てくる出産の苦痛って、エバに与えられたさばきって面と同時に、新生児もまた他者を傷つけなけれはいられない存在となってしまった、ということなんじゃないのかな、と思うんだけどどうなんでしょう?

2019-08-30 01:40:41
茅場玲 קיפא Καϊάφας @shpcaia

「新生児は罪がない」は一見分かりやすくて人に優しい考えに見えるけど、「結局自分の罪は他人や環境のせい」と考えてしまう弊害をどう考えるのか問われると思う。

2019-08-30 01:54:39
茅場玲 קיפא Καϊάφας @shpcaia

それから、罪がないって状態が、やっぱりキレイで神から愛される一段上の条件なんだよねっていう言外の主張を感じてしまうんだよなあ。 いいじゃない新生児罪人でも。神はそんな罪人をこそ愛して下さるんだから。いっぱい赦されたらいいんだ。

2019-08-30 02:12:59
茅場玲 קיפא Καϊάφας @shpcaia

男の僕には実感はできないけど、出産の際(いやもっと前から)、胎児は母体に負担をかけ、痛みを与え、傷つけて生まれてくる。 ところが母親はその痛みにもかかわらず我が子の誕生を喜び、愛するのだとしたら、ここに神の愛とか赦しの本質を見る気がする。

2019-08-30 09:47:34
茅場玲 קיפא Καϊάφας @shpcaia

「生きてていいよ」のメッセージは、そもそもスタートから他者の犠牲が伴ってこそ。親の、周りの、そしてキリストの。

2019-08-30 10:02:57
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

「新生児は罪がない」かどうかは別問題として,あまり的を得ていない解釈だと思う. twitter.com/shpcaia/status…

2019-08-30 21:25:14
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

胎児・新生児に罪はあるかもしれないが,母体の負担や痛みと胎児・新生児の罪は関係ないのではないかと思う.まずもって聖書に胎児・新生児が母親に負担や痛みを与える「主体」として書かれている箇所はない.単に出産において痛みがある,苦しみがあるという表現のみである.

2019-08-30 21:53:50
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

私はどちらかというと,胎児・新生児だから無垢で罪がないとは思わないが(しかし胎児・新生児が死んだら天国に入れもらえるとは思っている),しかし,胎児が母体に負担や痛みを「与える」「主体」であるという事柄を聖書から導き出すのは困難ではないかと思う.

2019-08-30 21:53:50
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

胎児・新生児の罪性というとまっさきに思い浮かぶのは詩篇51:5「ご覧ください.私は咎ある者として生まれ罪ある者として,母は私を身ごもりました」だろう.これとて,母体に与える負担や苦痛には全く言及していない.

2019-08-30 21:53:51
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

あるいはこのようにもある.「悪しき者どもは母の胎を出たときから踏み迷い偽りを言う者どもは生まれたときからさまよっている」(詩篇58:3)

2019-08-30 21:53:51
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

聖書において出産と罪性の密接な関係を感じるのはレビ12:1-8における出産において女性が受ける汚れの規定が最もはっきりしたものだろう.もちろんここにも母体の負担・痛みへの言及は一切ない.

2019-08-30 22:14:03
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

出産における女性の汚れについて,律法はそれを「月のさわり(月経)」の不浄と同様の汚れとして規定している.さらに「血のきよめ」の期間が,出産における直接の汚れの期間とは別に追加で定められている.

2019-08-30 22:14:03
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

今日の感覚からすれば,子供の出産という慶事にこのような汚れの規定を置くのは不条理に感じられるが,聖書はあくまで淡々とここに汚れありと宣言する.

2019-08-30 22:14:04
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

律法におけるこのような汚れの規定の中で,特に人の身体に関わる汚れのほとんどは,「人の体内から外側に出てくるもの」が汚れたものとして規定されている.ここで我々は主の言葉を思い起こす.「人から出てくるもの,それが人を汚すのです」(マルコ7:18).

2019-08-30 22:14:04
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

律法における汚れの規定は,イエス様の「人から出てくるものが人を汚す」という言葉を象徴的に表すものだと言えるだろう.

2019-08-30 22:14:05
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

ちなみに面白いことに,出産における汚れの規定は,女の子を生んだ場合の方が出産そのものにおいてもその後のきよめにおいても,男の子の場合に比べ期間が倍になっている.

2019-08-30 22:14:05
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

とりあえず今の所の結論としては,胎児・新生児が母体に与える負担や痛みを罪性と結びつけるのは聖書に明確な根拠がなく飛躍にすぎるのではないか,という感じです.

2019-08-30 22:14:05
むしもり🐝ALS🌈🌗 @mushimori

ちなみになぜ女子出産の方が男子出産の場合より汚れの期間が2倍長いのか,私の結論は出ていないが,ある解釈では男子の場合は「割礼」があるのでその分きよめられるということなのではないか,とのこと.割礼の有無がきよめの期間の長さに関わっているというのはありうるかもしれん.

2019-08-30 22:21:55