上田早夕里(Ued_S)先生によるSFセミナー2011夜の部関連のtweetまとめ
本日(5月25日)発売の「SFマガジン」2011年7月号に、5月のSFセミナーで行われたインタビュウ(小谷真理さんとの対談形式)の抄録が掲載されています。昼の部で話した諸々のまとめです。なお、SFセミナーには夜の合宿があり、当日はそちらでも一時間ほど話しました。
2011-05-25 21:44:12昼のインタビュウが著作全般にわたっての話だったので、夜の部では、主に『華竜の宮』に関して読者の方からいろいろと質問が出ました。これをすべて記述するのは大変なので、どんな話が出たかということだけ、簡単にまとめておきます。
2011-05-25 21:45:33■ハードSFについて。作中に何があるとハード系になって、何がないと普通のSFになるのかという話。個々の読者さんの意見を直接聞かせてもらえて大変面白かったです。(ちなみに私は自分のことをハード系とは思っていません)
2011-05-25 21:46:26■SFのセンス・オブ・ワンダーについて。発想の飛躍の重要性。現実の研究で解明されていない領域を、どこまで有り得るものとして捉えるか。倫理を超えた先にあるものをSFは想像できるし見せられるが、その可能性の提示には常に批判もついて回る。これをどう考えるべきか。
2011-05-25 21:46:45■魚舟や獣舟の具体的な外観について。これは気になっている人が多いらしい。読者の想像力を制限するといけないので公の場ではあまり言わないことにしているのですが、実在の海洋生物で似ているものを例にあげるとこんな感じです、とか、いろいろ。
2011-05-25 21:47:22■小説を書くための思考方法について。このあたりの話はそろそろ忘却の彼方なんですが、情報の取り込み方とか、それを実際の創作に生かすにはどうするかとか、そんな話をしたような気が。
2011-05-25 21:47:53■タイトルの意味について。死のシンボルとしての「竜」。人類の前に立ち塞がる壁のイメージ。その壁の前で人間が何をするのかという話だから、このタイトルでよい。ちなみにこのときは言及しなかったのですが、英語タイトルをつけたのも著者本人です。
2011-05-25 21:48:19あと、アシスタント知性体は使い方によっては精神的な意味で非常に危ない存在になる(作中では描いていませんが)とか、そんな話が出たあたりでお開きになりました。細部は洩れているのですが、だいたい、こんな感じでした。
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