林:バルトの読み手・書き手の問題。丁寧さについて。 高山:演劇=言葉の世界が自分の基礎なので、コールセンターでは自分も相手も話者であり聞き手。小さな演劇の公演として捉える。オーディエンスはいない。誤解、攻撃で終わってもよい。異なる声が異なるまま響く空間。
2019-10-06 16:07:17高山:post-censorship art。コールセンターに関して弁護士と相談しているが、どこから・どこまでが犯罪かを吟味していて、それは検閲だと思っている。暴力を受けないこと。自分たちのためのルールを貫く。それによって新しく開ける何か。単にオープン、対話ではなく、規制によって得られる豊かさ。
2019-10-06 16:09:49碓井:Refreedomは日本在住のアーティストばかり。友人と話していて、「日本のアーティストは20-30代だけ」という発言が。 林:大学でも学部長会議は男性ばかり。教員は男女半々。学生にとっても良くない状況。
2019-10-06 16:16:13津田:キュレーター、アシスタント・キュレーターから、30-50代の女性作家が「世代的に薄い」ので、彼女らを加えてほしいと要望があった。これが出産の結果であること。あいトリはクオータ制ではなく男女比バランスを目指した。大御所の女性作家がキャンセルしたこともあり、若手が多くなっている。
2019-10-06 16:18:14飯田:Refreedomは、ひとつの共同体の中で生まれた。キュレーター・チームは嵐の2ヶ月を過ごし、自分を律するのが難しく、その結果としての透明性であり、歪んだ連帯。そこにできた共同体、そしてオーディエンス。community, publicをキーワードに話したい。
2019-10-06 16:23:08ディスカッション、メディナ氏:主権者としてのpublic。満足させなければいけない相手ではない。政府と同じで、って意味かな。ちょっと面白いな。
2019-10-06 16:28:30能勢:あいトリは分断を乗りこえることをテーマにしていたが、反対のことが起こっている。大浦事件について調べてみたが、26年前の議論は現在とまったく同じだった。観客の層は変わっているので、反対派も含むオーディエンスにどう向き合うか。
2019-10-06 16:33:35鷲田:一連の動きと別のところを見ようとしていた。機材トラブル対応などに当たっていた。そこにある作品に向き合い、伝えること。作りたいと思った人、見せたいと思った人がいること。それを大事にしたい。
2019-10-06 16:37:09相馬:他の芸術祭でもディレクターを務めたが、検閲など日常茶飯事。震災後は特に。呼び出されて叱られたことも。行政のリミット、ボーダーを確認しながらやることが重要だというのが経験から導き出された結論。
2019-10-06 16:39:19相馬:津田監督は何ひとつ注文をつけなかった。キュレーター、職員を守ってくれた。起こっている問題は津田監督と事務局の間の連絡不足。これまで検閲と闘ってきたのに、現在は検閲した側として批判されているのは辛い。普段はない対立、内ゲバがキュレーター・アーティスト間で起こっている。
2019-10-06 16:41:26相馬:このフォーラムもボイコットしたかった(涙声)。それをやると、これから起こることすべてに対して「ボイコット」で対応してしまう、ボイコットがトラウマになった。語源を調べたら、ボイコット氏は農民からボイコット「された側」の人だった(笑)。
2019-10-06 16:43:14相馬さん:今回あいトリでの自分の仕事の中で、一度も職員からNGは出なかった。知事が金は出すけど口は出さないといるがそれが職員にも浸透している。あいトリは天国かと思った。津田さんも事務局も検閲をしなかったからこそこの問題がおこった。
2019-10-06 16:46:58