真野さん

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 「いつもだったら断られても私も諦めますけど、」そこで彼女は言葉を止めた。 そして小さな声で「誕生日だから来てくれるんじゃないかって勝手に思ってました」と呟いた。 そして我に返った様に顔を上げた彼女は「いや！変な意味とかじゃなくて！」と付け足した。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 そんな事は言わなくたって分かる。いくらただの職場の後輩でも誕生日ぐらい食事の場に来てくれればいいじゃないか、そういうことだろう？ そう解釈し彼女の手を解こうとした時、「でも、今から呑みに行けたり出来ないですか…？」と彼女がはっきりそう言った。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 『は…？』「あの、ほら！真野さんのこと何やかんや言う方達も帰りましたし！二人で呑みに行きましょう！」『二人？』「はい！二人で！あっ…」 勢いに任せて言っていたのか、彼女も俺と同様に固まる。二人で、って言ったよな。 『二人で話す事は無い』そう伝えて

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 俺は彼女の手を完全に自分の腕から離した。 「そう、ですよね…」勢いが無くなった彼女は「お疲れ様でした！」と無理した明るい声で、背を向けた俺に挨拶をした。俺も振り返り『お疲れ』とだけ返した。 何だか少しだけ彼女が気の毒になり、もう一度振り返った。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 彼女が来てから俺はちょっとだけ、ほんの少しだけ、他人の気持ちを見るようになった気がする。一人で歩く彼女の後ろ姿を見てそんな事を思った。 『おい、』 そして俺は彼女が来てから初めて、人と酒を交した。 pic.twitter.com/FYwXay26ks

拡大

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 ………振り返らずにさっさと帰っておけばよかった。 「英里ちゃんに合コンどうしてもって言われて行ったんですけど〜」 何故俺は興味の無い話を延々と聞かされているのか。いや、俺が全く話題を提示しないのも多少の原因なのだろうが。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 そして彼女も何故、行きたくもない合コンに行ったのか。今の時代そんなに合コンが大事なのか？俺には分からない。 ついこの間まで、仕事をこなすので精一杯だと嘆いていた彼女は、いま俺の目の前でグダグダと合コンの話をしている。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 一番端にいた筋肉質の男性がタイプだった、とか俺は興味が無い。筋肉質の男なんて、職務上よく会う警察に幾らでもいるだろう。まぁ、肉体的というより精神的な力が必要な科捜研にはなかなか居ないだろうが。 だんだん苛付き始める俺に気づかず彼女は話し続ける。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 「でも私は代打だったので連絡先とかは交換できなかったんですけど。遠慮しちゃって」 そう照れ笑いする彼女は、酒が全く進まない俺とは違い、次々注文している。 「真野さんって全然自分の事話しませんよね」 ふと顔を上げるとにこやかに笑う彼女と目が合った。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 『誰も、他人の話は興味無いだろ』「それって私の話も興味なかったって事ですよね、」『否定は出来ない』 いつもだったらそこで落ち込む彼女だったが、酒のせいなのだろうか、「真野さんストレート過ぎますって！」と笑っている。アルコールの力は凄い。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 『お前が筋肉質の男がタイプという事は少し意外だった』「え！？そこ覚えないでくださいよ〜」 恥ずかしい！と顔を覆う彼女を見て、少し笑みが零れたことは知らないフリをしておこう。 すると彼女は「…真野さんもあるでしょう？好きなタイプとか」と聞いてきた。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 『そういうのは全く考えたことが無かった』「でも彼女とかいたこと…『そもそも、人を好きになったことが無い』「えぇ………………」 俺の発言に一気に力が抜ける彼女は「真野さん、結構顔かっこいいのに…」と呟いた、気がする。多分聞き間違いだ。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 そういえば以前、彼女に笑った顔が可愛いと言われた事があった。けれど。そんな事は何の証拠にもならない。いつもそうだ、俺には仕事しか無い。考え方だって生き方だって、科捜研の仕事が中心になっている。現に今も、証拠だとなんだと言って彼女からの褒め言葉を

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 自らはね返している。そう物思いに耽っている間も、彼女は何度も酒を飲み干している。 とうとうテーブルに倒れるような形で喋りかけ始めた彼女を見て、そろそろ帰った方がいいと悟った。 いや、少し遅かったのか。飲み代を支払っている間に彼女は寝ていた。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 『……おい』起きろ、そう何度も声を掛けたが全く起きる気配が無い。大きく溜め息をついて、(店側には申し訳ないが)手元にあったメニューで彼女の頭を軽く叩いた。 イメージです⤵︎ ⤵︎ pic.twitter.com/fbvlJTOyip

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 「ん〜……？」寝惚けた眼差しで俺を見上げた彼女は「真野さぁん」と甘ったるい声で俺の名前を呼んだ。 『………何だ』もう一度溜め息をついて彼女を見ると、ほんの一瞬でまた眠りについていた。 『おい。嘘だろ』改めて彼女の顔を見ると今までは気づかなかったが

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 案外綺麗な顔をしている。綺麗に線が入った二重の瞼、長い睫毛、酒で赤くはなっているが白い頬。 と、彼女の目の下にクマができていることに気付いた。そうだった、こいつは最近夜遅くまで俺が帰るまで手伝ってくれていた。 途端に、彼女の言葉に冷たく返す自分が

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 恥ずかしくなった。それと同時に、初めての事ばかりだろうに色んな事に振り回されてよく頑張ってきたな、と彼女を見て思った。 そんな事を考える自分がどうも居心地が悪く、そして初めての感覚がした。そんな俺は訳も分からず、彼女の前髪を撫でた。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 そっと。決して見落としてはいけない証拠を見る時とは違う目で、そして大切な何かに触れるような手付きで。俺は彼女の前髪を撫でた。 …我に返り、腕時計を見るとあと7分で深夜零時を示そうとしていた。もう一度彼女を起こそうとしたその時、俺は思い出した。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 今日はこいつの誕生日だった。 『……おめでとう』 がやがやと賑わう居酒屋には不似合いな声のトーンでそう呟く俺の言葉は、彼女に届いただろうか。 pic.twitter.com/flyi6cQoqF

拡大

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 彼氏の真野さんに職場で「好きです」って耳元で言って『知ってる』とか言われたい。「憶測で決めつけちゃだめですよ？」ってからかったら『根拠も理由も分からないが、俺はお前の事が好きだ。だからお前もそうだろう？』って自信満々に返されて頭撫でられる pic.twitter.com/fTYZOUem0i

拡大

夢花 @suba_dream8

事件に関しては『鑑定結果が事実を教えてくれる』を突き通すのに、恋愛になると急に盲目になるの推せる。盲目になるのかは知らんけど。

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 真野さんが嫉妬したら面倒くさそうだな〜😏 職場では滅多に話し掛けてこないのに『飲み会、今日も行くのか』「他の部署(？)の人も来るらしいです」『男はいる、…よな』「いますね、職務上男性の方が多いかと」って。 そうか………って項垂れてたら可愛いな

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 「私浮気しませんよ〜」『そんな事は分かっている』「じゃあ何でそんな気にし…『きっと君を好きになる奴がいるだろう』「いません！なかなかの変わり者ですよ！」『そうだな』「ちょっと！！真野さんの事も含め、ですよ！」名前呼びじゃない事に拗ねてたら尚良い

夢花 @suba_dream8

#エイトで妄想 逆に彼女ちゃんがヤキモチ妬いたらどうなるんだろう(わくわく) 例えば、この前のゲストで宇野ちゃん(柏原さん)が出てたでしょ？美人で仕事も出来て経験値もあるから、今回の事件に関しては、後輩である彼女ちゃんよりも柏原さんと行動する事が多い真野さん