トゥールーズ博物館見聞録その2 トゥールーズ自然史博物館
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次いで火山の展示が続きます。火山の作り出すさまざまな岩石。素晴らしく立派な黒曜石も気になりますが、火山弾をスライスしているのが非常に面白い!(写真3枚目) #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/fRmFw5hWjM
2019-10-12 11:51:05続いてかなり立派な柱状節理。流石に神奈川県博ほど巨大ではありませんが、それでも十二分に見応えがあります。自然の作る造形の不思議さを身近に感じることができます。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/9iHXPK7lq0
2019-10-12 11:54:27マグマ、プリュームテクトニクス、プレート(意外とプレート名まで書いてある展示は少ない?)……とこの辺りやはり模型や映像で展示されているのですが、それぞれとてもイメージしやすい印象を受けました。 これらに限らず、この博物館の展示は非常によくデザインされています。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/kqGsQZTMmp
2019-10-12 12:00:39ダイナミックな地球全体の動きの展示に続いて、褶曲した岩石や圧縮された岩石。スケールで置いた館内ガイドと比べてもわかる通り決して大きくはありませんが、大地の力を感じることができます。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/2MmtxHJ3Q6
2019-10-12 14:42:05そしてその流れで今度は川の話がきます。上流にある大きな石から下流の小さな石へ展示が進むとともに、足元の窓で見せている河原の様子もだんだんと細かな石が多くなることがわかるようになっています。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/rfItZDR89V
2019-10-12 14:46:05そしてこの川の展示が行き着く先は、堆積岩の展示。地震や火山活動から堆積に至るまで、地球の活動が実に整然と美しく、ストーリーをもって展示されているのがお分かりになるかと。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/GqJgTRHFUO
2019-10-12 14:48:53そしてここから部屋がパッと開け、10mぐらいの壁に様々な脊椎動物の骨、骨、骨。ガラスの向こうには外の風景が見え、ちょっと不思議な空間に圧倒されます。兎にも角にも物量で殴りかかってくるパリ自然史とは違い、もちろん量も多いですが、その見せ方で訴えかけてくる感じ。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/Wm7RMhYYmN
2019-10-12 15:00:22それぞれの展示ケースには“気をつけ”をした骨がおかれているわけでは決してなく、「骨から生を感じて欲しい」というメッセージが明確に打ち出されています。 1枚目は優雅に泳ぐカバの骨格。2枚目は同じ「泳ぐ」でもいかに違うか。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/zzasbR8ghO
2019-10-12 15:04:19オリックスを捕らえるライオンと、ウマに乗るヒト。 他の動物を食べる動物と他の動物を利用する動物。 鮮やかなコントラスト。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/HGnyxCl9yA
2019-10-12 15:06:55狩るものと、狩られるものの緊張感。 知性に訴えるよりも、感性に刺さる面が少なからずあります。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/rNqiou3Agl
2019-10-12 15:11:31もちろん単純に珍しさに思わず唸るものもあります。 タスマニアデビルの骨なんて初めて見ましたよ笑。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/N36PoDH7Vh
2019-10-12 15:14:49ちょっと先取りになりますが、2階からの写真。 この骨の壁全体の雰囲気が伝わりますでしょうか。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/XELHzrgQwH
2019-10-12 15:18:14骨の壁の向かいでも非常に面白い展示が続きます。 これはお分かりの通りヴンダーカンマー。 自然のものを「集める」という営み。当然ながら博物館的ですが、この段階ではまだ雑多な集合で、「科学」以外の人の活動にもつながり得るものです。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/GqoywIFtEo
2019-10-12 15:23:37ヴンダーカンマーの隣にはマトリョシカが出てきます(1枚目)。ここで色や大きさで分類することが示されると、続いては貝殻も同じように分類できることが示されます(2枚目)。最後はそれを実践するパネル(3枚目)「集める」ことから「分類する」ことにつなげていきます。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/cerniGPFd4
2019-10-12 15:30:35この流れでこのように剥製群が展示されると、固めてある理由、離してある理由が気になり、それぞれを比較することに自然に意識が向かうようになっています。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/cbhfskR6Yt
2019-10-12 15:35:50ここでさまざまな形のナイフと枝の絵がパッと出されます。横にちょっと映っている家系図からなんとなく察せるかと思いますが、今度はその「分類」したものをどう「整理」するのか、そしてそれがどうして起こったのか、即ち系統樹と進化の話へと展開していきます。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/vZnmMHMaut
2019-10-12 15:41:06これらの展示を見ていると頭上にナガスクジラとアンビュロケトゥスが釣られていることに気づきますが、当然これはここから先に示される進化の展示の前振りです。 そしてアンビュロケトゥスの下にはさまざまな生物が描かれた小窓が並んでいます。これらは反対側から見ると…… #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/66JMP2jQ4g
2019-10-12 15:48:18こうして系統樹で繋がっていることが示されます。分かれ目のところには番号とイラストがあり、これが壁にある"Je suis...(私は…です)"に対応。別に置かれたパネルを見るとそれぞれの系統が何をもっているのか、どういうグループなのかという情報も得られるようになっています。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/liK0RIZl87
2019-10-12 15:53:49この展示もつなぎなんだけどすごく印象的で、骨の壁(解剖されたもの)と系統樹(遺伝子の話)の間にあって、骨側に解剖されたカミキリ、系統樹側に全身繋がったカミキリが置いてあるんですよ。どちらの標本も活き活きした姿で。こうやって生物学の話をするかと。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/y3lY8539Ak
2019-10-12 16:11:31この飛んでるカミキリはそのまま隣のコウモリやフクロウの展示とも繋がっていて、こちらでは生き物の戦略やホモロジーの話をしています。敢えて大きな昆虫と小型のコウモリ、フクロウを持ってきてサイズ感を揃えているのがまた心憎い。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/ccD8IYQZNm
2019-10-12 16:15:50ここから展示は分かれていて、私たちは先に2階の進化の展示に行ったのですが、展示の文脈的に系統の話をしている1階を先にします。 要は科博の系統広場と意図は同じなのですが、昔の科博をご存知の方ならみどり館の2階のほうがイメージは近いです。もう標本の質と物量がすごい! #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/jSw7Gk6rcL
2019-10-12 16:26:13どれを紹介したものかと思うぐらい“ものづくし”なんだけれども、近い分類の生き物ごとに並べているので、ここまで展示をしっかり見ていれば細かな差異を較べていくという行為に自然と入れるようになっています。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/ME0QSc1PyZ
2019-10-12 16:35:13ツメバケイ。剥製でも初めて見たかもしれません。 鳥の剥製って結構褪色してるイメージなんですが、ここは管理がいいのかそもそもの作り方がいいのかいずれもとても美しい状態です。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/JZm5TsfZCH
2019-10-12 16:36:44こちらも骨の壁と同じく、「気をつけ」スタイルの剥製はほとんどありません。中にはこうしてお食事中のものも。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/GPW3dRSezG
2019-10-12 16:37:54オオミチバシリ。これも初めて見たと思います。 よくここからルーニー・チューンズはロード・ランナーを生んだなあと思うぐらい全然違う鳥ですね笑。 #トゥールーズ自然史 pic.twitter.com/sDJRQmOSGf
2019-10-12 16:53:43