落語の知識ゼロのまま落語界に入っちゃった元暴走族総長 #激レアさん

師匠の言う通り寄席にでかけたコイトさん、何度も落語に通ううちにある事に気づく。いつも爆笑してしまう「時そば」を聞いたときに「はぁ!? なんかチゲぇぞ！ なんでだよ！」とその日は爆笑できなかった。噺家によって落語が変わる、この気づきが後のコイトさんに大きな影響を与えていく。

半年寄席に通って決意が変わらなかったコイトさんはもう一度師匠の元へ行き弟子入りを果たす。

晴れて入門したコイトさんは師匠の瀧川鯉昇さんから2つの約束を言い渡される「瀧川一門絶対の掟、盗み・暴力は一発破門」。

前座見習いからスタートしたコイトさんの落語家人生はまず師匠が全員同じに見える問題という壁にぶち当たる。「みんな着物で小柄のおじさんじゃねぇか！」コイトさんは師匠たちの名前と特徴を必死でメモして家でおぼえようとしたがメモには「ハゲ・ハゲ・ヒゲ・ハゲ・ハゲ」と書いてあって役に立たなかった。

師匠たちに叱られながらも少しずつ落語会の常識をおぼえて行ったコイトさんだったが、ある日コイトさんと同じ前座見習いが遅刻してきた。1秒でも遅刻したら殺される暴走族の世界で育ってきたコイトさんはついにキレてしまう。コイトアッパーが炸裂しそうになったとき師匠の「暴力は破門ね」の言葉が頭に浮かび、間一髪手が止まった。