古代教会スラヴ語訳『Lilium』のまとめ
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羅:O quam sancta, quam serena, quam benigna, quam amoena, o castitatis lilium! 斯:Ого какова свѧта, какова чиста, какова милостьна, какова красьна, ого цѣломѫдрьнъ кринъ! 性別が一致していない部分はそのまま訳したよ もし気になるならсвѧта, чиста, милостьна, красьнаの-аを-ъに
2019-10-22 12:51:49ちょっとした解説
twitter.com/lingslavantiq/… ・解説 今回確かOCSとは言ってないはずだけど、それは基本的にエリザベタ聖書から大意を確認しつつ丸々引用し、表記をOCSのそれに可能な限り近づけたから 日本語で喩えるなら、文語訳聖書(大正改訳)から引用して、表記を古文のそれに調える感じかな 要は雰囲気優先
2019-10-22 19:07:06twitter.com/lingslavantiq/… 忘れてたけど、ウルガーダも底本は七十人訳か どうりで何か変だなあと思った訳だ
2019-10-22 19:09:28まあ、前半はほぼ引用なので、ロシア語で観たことあるような単語を拾えば大凡理解できると思う ので、僕が訳した後半部分についての解説を優先させます
2019-10-22 19:13:26twitter.com/lingslavantiq/… 『キリエ・エレイソン』ってそのまま言うシチュは正教会でもあるみたい でも、«Господи помилоуй»という訳もあるし、今回はそれを採用したよ この箇所はラテン語に対応するようにおおよそ呼格になっているはず
2019-10-22 19:20:44twitter.com/lingslavantiq/… 今回crediturを敢えて訳さなかったのは、『〜であると信じられている処女よ』という表現が何だかくどく感じたからだよ 可能な限り聖書に載っている形容詞を採用したくて、何回も聖書のテキストに検索を掛けて語彙を選んでた それで予想より遅くなった
2019-10-22 19:25:33twitter.com/lingslavantiq/… マリアさんをどう形容するかという点については悩んだのですが、今回はラテン語のそれをCSでも平易な単語になるように解釈しました 最後のcastitatisはそのまま『貞潔な』の意味を採り、 кранъ『百合』はロシア語に倣ってギリシャ語から採用しました
2019-10-22 19:33:04