(メモ)茂木さんのつぶやきまとめ

茂木さんのつぶやきをいつでも読めるようにメモってみました。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

はと(6)私の尊敬する友人の白洲信哉や市川海老蔵は、あまり勉強をがしがしやるタイプではないから、東大には入らないだろう。しかし、ハーバードには入るかもしれない。そのような大学があり、子どもたちが幼少期からそんな環境で育つことが、アメリカの文化の底力となる。

2011-06-01 08:07:28
茂木健一郎 @kenichiromogi

はと(7)白洲信哉や市川海老蔵は、ハーバードには入るかもしれないが、東大には入らない。この差異は東大や日本の将来にとって致命的である。東さんの言うように、事務処理能力の高いテクノクラートを生み出すことはできる。しかし、そんな人たちだけでこれからの世界を切り開けるのか?

2011-06-01 08:08:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

はと(8)東浩紀さんは、友の会の運営などにおいて、高い事務処理能力を持つ。私が見ている前で、ぱっぱと指示を出しているその姿は、まさにCEOだった。一方、類希な才能も持っている。しかし、才能の方は、東さんが東大に行ったことと、おそらくは全く関係ない。

2011-06-01 08:10:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

はと(9)才能は個性であり、生態学的地位である。みんな違ってみんないい。一方東大入試の基準は画一的で個性を圧殺する。そこを目指して子どもの頃から塾通いするんだから、救いがたい。ハーバード日本校を作って、別の基準を示すしか、この国の教育を再生する道はないとぼくは思う。

2011-06-01 08:12:01
茂木健一郎 @kenichiromogi

菅直人さんに対する不信任案提出について。そのリーダーシップについて、近くにいる議員たちが抱いた率直な印象に基づいたものだと思う。直接お目にかかったことはないが、伝え聞く菅さんのリーダーシップには、さまざまな問題点がある。

2011-06-01 09:04:13
茂木健一郎 @kenichiromogi

「イラ菅」というように、やたらと怒鳴り散らすと聞く。リーダーが怒りを基調にすると、周囲は萎縮し、上げるべき情報も上げなくなる。その結果として、リーダーが、質の高い意思決定をすることができなくなる。菅直人さんについては、そのような懸念がある。

2011-06-01 09:05:37
茂木健一郎 @kenichiromogi

菅直人さんが、小沢一郎さんを党員資格停止処分にしたその判断については、重大な疑問がある。御自身の外国人献金問題はどうしたのか。私は、小沢さんの「問題」も菅さんの「問題」も、本質的ではないと考える。なぜ一方だけ処分して、自分の方はそのままなのか。整合性がない。

2011-06-01 09:07:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

菅直人さんに対する不信任案提出を、政略の文脈で論じるメディアが多いが、その資質に対する幻滅を、政治のプロフェッショナルである周辺議員が抱いているというのが正確なところだと思う。不信任案提出には、それなりの合理性があると私は考える。

2011-06-01 09:09:08
茂木健一郎 @kenichiromogi

震災対応で、不信任案提出などをしている場合ではない、という考え方にも一理ある。一方で、菅さんに、残念ながら今の危機を乗り越える資質がなく、何よりも同僚議員たちの「人望」がないのだとしたら、リーダーを迅速に変えて取り組む、という考え方があってもいいのではないか。

2011-06-01 09:10:20
茂木健一郎 @kenichiromogi

菅直人さんが、怒鳴り散らすリーダーではなく、周囲の話に耳を傾け、ユーモアのセンスさえ見せて、決断すべき時は決断するようになってくだされば、そのまま首相をやっていただきたい。しかし、今回の事態は、同僚議員が、もう菅さんには期待できないと見限ったということではないか。

2011-06-01 09:12:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

結論として、私は、菅直人さんに対する今般の不信任案提出に賛成である。より正確に言えば、この緊急時に不信任案提出、および賛同に動かざるを得なかった、議員たちのプロとしての判断と、その止むにやまれぬ思いを、信頼したいと思う。間違っているかもしれないが、私ならそちらに賭ける。

2011-06-01 09:14:08
茂木健一郎 @kenichiromogi

常道(1)本日の衆議院本会議における不信任案は、可決されるべきである。その場合、菅直人首相は衆議院を解散すべきではない。総辞職すべきである。あるいは、採決を待たずして、自ら辞任されるべきである。

2011-06-02 07:08:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

常道(2)そもそも、菅直人さんは、数々の判断ミスに固執してきている。小沢一郎氏の「政治資金」の問題が、原理原則から見て本質的ではないにもかかわらず、自らの地位の保全と小沢氏に対する反発心から、党員資格停止という処分にこだわった。この時点で、良識ある人の心は菅さんから離れた。

2011-06-02 07:10:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

常道(3)震災対応をめぐっても、昨日の谷垣さんの指摘にもあったように、周囲にどなり散らし、萎縮させ、必要な情報が上がらない状況にした。そして、場当たり的な選択を繰り返し、状況の本質に対する真摯な向き合いをしてこなかった。

2011-06-02 07:11:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

常道(4)被災地のことを考えたら、決議案を提出するべきではないという議論がある。しかし、そうではないだろう。むしろ、迅速にリーダーを交代させて必要ならば大連立をして対応を進めるべきだ。菅さんが首相をやるかぎり、自民党は大連立に応じない。

2011-06-02 07:13:21
茂木健一郎 @kenichiromogi

常道(5)鳩山由紀夫さんは、決して自分の主張を一方的に述べる人ではなく、じっくりと意見に耳を傾ける方である。その鳩山さんが、決議案の賛成に回った意味合いは大きい。菅さんは、鳩山さんの決断の重みを、真摯に受け止めるべきだろう。

2011-06-02 07:14:52
茂木健一郎 @kenichiromogi

常道(6)現職の首相に党内から離反するのならば、民主党を離党してから、という人がいるかもしれない。しかし話は逆だろう。菅さんが、自らの保身と誤った判断への固執によって、民主党を機能不全にしてしまった。出ていくとしたら、菅さんの方であって、鳩山さんや小沢さんの方ではない。

2011-06-02 07:16:20
茂木健一郎 @kenichiromogi

常道(7)被災地が大変なことは、みんな重々わかっている。それでも多くの議員が今回の不信任案提出に賛同するのは、菅さんのリーダーシップ不全についての強い思いがあるから。マスメディアも、従来のパターン化した報道ではなく、「本当のこと」を報じていただきたい。

2011-06-02 07:18:11
茂木健一郎 @kenichiromogi

常道(8)一個人としての菅直人さんに対して、悪く思うはずがない。しかし、一国の首相というのは、一度に一人しかできない仕事。潔く退いていただいて、ひとりの人間として幸せに暮らしていただけたらと思う。それが、この国のためである。自らの権力欲よりも、国益を優先してほしい。

2011-06-02 07:19:48
茂木健一郎 @kenichiromogi

常道(9)菅さんが、ここまで信頼を失っているにもかかわらず、今なお不信任案の反対する姿勢を見せている民主党議員には、選択の結果をよく考えてもらいたい。現職の大臣だからといって、地位を守るために反対票を投じるのは愚かである。自分の利益ではなく、憲政の常道について考えてほしい。

2011-06-02 07:22:11
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、本日の衆議院本会議における内閣不信任案採決についての連続ツイートでした。

2011-06-02 07:22:39
茂木健一郎 @kenichiromogi

はゆ(1)子どもの頃から、蝶を追いかける中で、体験的に気付くことがあった。その飛び方のクセのようなものである。「蝶道」といって、ある一定のルートを通る蝶も多い。クロアゲハなど、待っていると10分くらいで再びやってきた。

2011-06-03 07:14:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

はゆ(2)日高敏隆先生の名著『チョウはなぜ飛ぶか』を読んで、どのように飛ぶかということが動物行動学の研究対象になると知ったときには、うれしかった。子どもの頃から慣れ親しんだ蝶の行動から、科学への道筋が見えたからである。

2011-06-03 07:16:11
茂木健一郎 @kenichiromogi

はゆ(3)蝶の命は短い。羽もどんどん傷付いてぼろくなる。そんな中、この地上に与えられた時間を最大に使おうと、懸命に花の蜜を吸い、仲間を追いかけている。そんな飛び方の機微を、蝶のはばたきを見ながら心で受け止めてきた。

2011-06-03 07:17:33
茂木健一郎 @kenichiromogi

はゆ(4)一つ気付いたのは、環境によって飛ぶスピードが異なるということである。緑あふれる草原をゆっくりと飛んでいた蝶が、コンクリートの道の上に来ると、急に速く飛び始める。バタバタと別種のように飛び続けて、再び緑に包まれると、ほっとしたようにまたゆっくり飛んだ。

2011-06-03 07:19:03