10周年のSPコンテンツ!
6
茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート2377回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。
茂木健一郎 @kenichiromogi
下村さんが英語の民間試験のを東京大学が入試において採用するように働きかけようと発言されたというニュースに対して、学問の自由や大学の独立といった見地から議論されている方々がいらっしゃるけれども、もともと、東大に限らず日本の大学は、政府から独立したものになっていないのではないだろうか
茂木健一郎 @kenichiromogi
そもそも東大を始めとする国公立大学の予算は国に握られていて、さまざまなかたちで国から「指導」が来ていると理解している。人事的にも、文科省の方々が教授やスタッフなどいろいろなかたちで大学にはいられていると聞く。そのような現状を見ると、国公立大学はむしろ国と一体と見えてくる。
茂木健一郎 @kenichiromogi
これは印象論になるが、ケンブリッジからグランチェスターに行く牧場があって、そこをみんな30分くらいかけて散歩するんだけど( アラン・チューリングも歩いたり走ったりしたらしい)、この広大な土地は「キングス・カレッジ」の所有と書いてある。ケンブリッジ大学、カレッジは財政的に豊かだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ハーバードなども、もともと資産があるのに加えて卒業生や企業からの寄付もあって、財政的に独立していると理解している。そのような資金的な基盤があってこそ、「学問の自由」や「学問の独立」は実現できるのであって、日本の国立大学のように国に首根っこを押さえられている状態では、難しい。
茂木健一郎 @kenichiromogi
もちろん、東大を初めとする国公立大学がすぐに財政的に独立するのは難しいだろう。国がお金を出しているからといって、すべていいなりになるという理屈はない。為政者や官僚に徳や見識があれば、お金は出しても口は出さないという高潔な態度を貫くこともできる。しかし、現実にはなかなか難しいようだ
茂木健一郎 @kenichiromogi
今回の下村さんのことでみなさんあれこれ言われているけれども、ずっと前から、構造問題として、日本の大学の独立というのは危ういというか幻という気がする。その根本に向き合わないと、学問の自由や学問の独立というのは難しいと思う。
茂木健一郎 @kenichiromogi
振り返れば、古い話だけれども、1969年の東大入試中止あたりが決定的だったと思う。学生運動が加熱して、安田講堂が占拠されたわけだが、当時の政府が勝手に「入試中止」(これは大学にとっては「死刑宣告」に等しい)を決め、東大側がそれに従わざるを得なかったというスキャンダルがあった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
大学の独立も何もあったものじゃなく、政府が東大入試中止を決めて、それに東大が従ったあの事件で、日本の大学の学問の自由や独立はあったとしても死んだんだと思う。そういうことをやる政府、従う大学、それを黙認する社会。随分前の話だけれども、本質は今は変わっていないと私は感じる。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート2377回「日本にそもそも大学の学問の独立、自由ってあったのだろうか?」をテーマに、8つのツイートをお届けしました。

コメント

緑川⋈だむ @Dam_midorikawa 2019年11月20日
ああ確かに研究者が軍事技術の研究を行う自由が全く存在しないな
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする