映画「シャイニング」レビュー 「キューブリックが目指した恐怖の性質」

齋藤 雄志 @Yuusisaitou

更に上巻のラスト(つまり全体の半分)は「217号室の女にダニーが襲われる」シーンで、映画でも首に痣のついたダニーを夫妻が発見し、じゃっくーが237号室に確認しに行って例の老婆に出あう場面がちょうど半分、ミッドポイントに位置されている。

齋藤 雄志 @Yuusisaitou

（↓の続き） 原作では、本来優しい父親が幽霊にそそのかされて苦しむ葛藤が描かれていたが、映画版ではジャック・ニコルソンが最初から頭のオカシイ奴にしか見えないのが面白い。 #シャイニング #ドクタースリープ twitter.com/3mt84zj7jLIgWl…

齋藤 雄志 @Yuusisaitou

「#ドクタースリープ」のための予習、映画版「#シャイニング」再観賞。 本ツイートでは映画版と原作の「恐怖の性質」の違いについて呟いてみようと思う。 原作・テレビ版の感想は↓ #映画批評 twitter.com/Yuusisaitou/st…

2019-11-25 19:54:39

齋藤 雄志 @Yuusisaitou

事実、映画オリジナルの「”仕事ばかりで遊ばない。ジャックは今に気が狂う”」のシーンで「最初から小説など書いてなかった」ことがわかる。 小説の映像化やリメイクは数多くあり、その中には良しも悪しもあるが、こういう「作り変えたらちゃんと細部も変える」のは、良作の証だと思う。

齋藤 雄志 @Yuusisaitou

キングが本作をお気に召さなかったことは有名だが、やはり映画として一級品なのは間違いない。 大胆に作り変えてはあるが、作り変えたコンセプトを最大限活かす改変やオリジナル要素がしっかり設けられている。 これはれっきとした「スタンリー・キューブリック/シャイニング」なのだ。

齋藤 雄志 @Yuusisaitou

余談だが、現在ネットフリックスでは本作をパロディした「レディプレイヤーワン」と「#サウスパーク(シーズン16、12話)」が観賞可能だ。 特にサウスパークは爆笑必須なので加入者の方は是非。

齋藤 雄志 @Yuusisaitou

ちなみにウワサの143分版は見たことがない。この度4KBDでめでたく再発されたと聞いたが、4K視聴環境がないので見るのは当分先になるだろう。 119分版はいくつか不自然にはしょられた箇所が見受けられるので、いつか観賞したい。

齋藤 雄志 @Yuusisaitou

ということで、「#シャイニング」の批評でした。 金曜観賞予定の「#ドクタースリープ」は映画版、原作ファンどちらも楽しめると聞いたので楽しみ。 果たして「恐怖の性質」はどちらに寄るか。 twitter.com/3mt84zj7jLIgWl…

齋藤 雄志 @Yuusisaitou

（下ツイートに追記） 映画版の恐怖は、不気味な空間の建物内に閉じ込められた登場人物達の「感覚」を、登場人物の視線にピッタリ張り付いたカメラによって、観客が強制的に疑似体験させられる怖さなのである。 #シャイニング #ドクタースリープ twitter.com/3mt84zj7jLIgWl…

齋藤 雄志 @Yuusisaitou

映画版では陰惨な場面が一～二秒のインサートで描かれる(双子の切り刻まれた死体など) ダニーが双子と出くわすシーンも、双子が急にカメラに近づいてくる。 観客が逃れたくてもカメラがそれを許さない、登場人物が目を覆いたくなる感覚が共有されている。