『負の性欲』―男女の性欲の非対称性が生む、相互自己防衛と対立―

好き勝手に語りたいアライさん @karaisan123

好き勝手に語りたいアライさん、略してカライさんなのだ。カライさんはむつかしーことからくだらないことまで、ムショーに何かを語りたくなることがあるのだ。でもそんな話ができる相手はいないのだ。だからここで語るのだ！

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一応、次のテーマの書き溜めは済んだのだ。タイムリーなネタではあるのだ。でもかなりクソマジメで重めなやつなので、余韻がぶちこわしになるから明日にするのだ。

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あまりにも重い話題すぎて、「書いたけど明日語ろう」の「明日」が延々と来なかったのだ。なんか緊張で吐き気がするのだ。

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でも書いちゃった以上は語っちゃわないとなんか気持ち悪くて次に移れないし、夜中にちゃっちゃと吐き出すことにするのだ。マジメ注意なのだ。

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今回は完全にマジメなお話なのだ。ヒートアップしてるテーマなので、関係する両者の立場に配慮した内容を心がけますなのだ。

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第二回のテーマは「『負の性欲』―男女の性欲の非対称性が生む、相互自己防衛と対立―」なのだ。

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まず、『負の性欲』という新語について。

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pic.twitter.com/CpwIlgt91U

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という意味(初出)らしいのだ。この言葉には、大きく分けて二つの側面があるのだ。

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一つは、「男女の性欲の非対称性に目を向けた」という点なのだ。続くTwitter上の対立において、これはとても大事な視点なのだ。

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そしてもう一つは「言葉選びが非常に悪い印象を与えている」ということなのだ。説明文もわりとストレートに煽ってるのだ。

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ただし、このくらい刺激的なフレーズじゃないとどうせネット上で普及はしないのだ。 「性欲の非対称性」と言っただけでは問題提起にもならなかったであろうことを考えると、必要な欠点だったかもしれないと思うのだ。(もちろん今後はより穏当な表現を探すべきなのだ)

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さて、この二つの功罪を評価するためには、それ以前の歴史的経緯を追わなければならないのだ。といってもさほど長くはないし、ツイッタラーなら誰でも知ってるような経緯なのだ。

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性的表現に対して『フェミニスト』が批判し、『オタク』がそれに反発する、という流れが繰り返される。 →

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→献血ポスターに描かれたイラストが性的だ、と『フェミニスト』が批判し、『オタク』が反発する、という事件が炎上し、対立が激しくなる。 →

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→『負の性欲』という言葉が『オタク』から提案され、『フェミニスト』が反発する。(いまここ)

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という対立の流れのことなのだ。 ここで注意しなければならないのは、『オタク(キモオタ)』も『フェミニスト(フェミ)』も、既に包括的な蔑称と化していて適切な呼称ではない面があることなのだ。

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『オタク』側には漫画好きの女性やアニメや漫画を好まない人物もいて、『フェミニスト』側には別に思想的にはフェミニズムに関心のない人も当たり前にいるのだ。

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なのでこれは根本的には、『男性的性価値観』と『女性的性価値観』の対立となっているのだ。

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今回のテーマを語るために、『負の性欲』のようにどちらかの立場の視点に偏った表現にならないよう、造語を二つほど考えたのだ。 端的に述べるなら、 『男性的性価値観』とは、性的欲求を肯定する価値観なのだ。 『女性的性価値観』とは、性的欲求の抑制を求める価値観なのだ。

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これ自体は、否定しても仕方がないことなのだ。現代の社会は、この二つの価値観が両立して、共存している社会なのだ。

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公の場で性的欲求を晒すことは良識的でない行為、という感覚は『女性的性価値観』が優越しているのだ。また公の場であっても性的表現を掲げる自由がある、という感覚は『男性的性価値観』が優越しているのだ。

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また、留意しておかないといけない点の一つは、事実上これがマイノリティ同士による対立だということなのだ。Twitter外のリアルではもちろん、Twitter上でもこの件に関してどちらの立場も表明せず、触れないでおいている人はたくさんいるのだ。