祖母の知人の住んでた村に、戦争で片腕を無くした男性がいて、彼の両親は「こんな体じゃ誰も嫁に来てくれない」って嘆いてあちこちに無理を言って、ほとんどお金で買うように、遠くから知的障害を持った女性(めっちゃ若い)を嫁にした話があると聞いた。
2019-12-01 23:03:10隻腕の男性は、戦争から帰って来てから心を閉ざして荒れっぽくなったという話だけど、おそらくはその両親てのがうんと必要以上に騒いで腫物扱いしたために余計に「もう自分は普通ではない」って塞ぎ込んだのではなかったかと思う。現に、その両親とやらが亡き後、お嫁さんとはだいぶ仲が良かったらしく
2019-12-01 23:05:40お嫁さんの中身は完全に子供だったらしいけど、彼はその時代の男性(しかも片腕)ではびっくりなくらいお嫁さんを可愛がって、彼自身が家事をすべてやり、子供にも恵まれたとのことだった。たぶん、お嫁さんだけが彼を変な目で見なかったんじゃないだろうか
2019-12-01 23:07:27仕事で知的障害を持った人と数年関りがあったけど、彼らは自分より年下の人間も「お兄さん」「お姉さん」って呼んでた(もしくは先生)。それを気味悪がる人もいたけど、個人的にはすごく可愛らしく思えて、何より接していてストレスを感じなかったので、伝え聞く隻腕の彼も同じ癒され方をしたのでは→
2019-12-01 23:11:02ないのかなあと、勝手に思っている。「戦争帰りの片腕男が知恵遅れの女を嫁に貰った」って言われたらそれまでなんだけど、お嫁さんが来てから人が変わったように明るくなった、ってのが村中の噂になったってことだろうから、きっと苦労はそれなりにあっても、素晴らしいこともあったんだと思いたい
2019-12-01 23:13:08あと、彼女は嫁いできてからも髪に赤いリボンを結んで、ずっとおままごとをしてて、それを「客が来てもお茶のひとつもまともに出せねえ」「高い金で馬鹿を買ってきた」って悪口言う人もいたらしいけど、たぶん当事者はもう全員鬼籍に入ってるだろうから書きました。幸せな結婚て何だろうなって考える
2019-12-02 20:04:40