Vガンダム10話・11話レビューまとめ
世間的には「シュラク隊初登場回」として知られるこのエピソードですが、Vガンガチ勢の注目ポイントはやはり、この回で退場するデプレ大尉。嫌味な副指令っぷりをさんざん披露した彼が、「個人」の顔が見える。だってこの回の彼の一人称は「俺」ですよ!
2019-12-09 23:00:53「私」「小官」じゃなくて「俺」! そしてパイロット上がりらしく武勲を求める男ぶり。慇懃で嫌なヤツだが、骨のあるヤツでもあったのだ。そして趣味はキャラオケで、息子は16歳。突然めちゃめちゃキャラが立つ!
2019-12-09 23:03:17そんな彼も、逆シャアのギュネイ級の鮮やかで退場する。デプレ大尉、けして善人ではないが際立って悪人でもない、あくまで普通の人。2年後、シェンロンガンダムのパイロット・張五飛として転生することになるが、それはまた別のお話しである。
2019-12-09 23:08:17アクション的には、やはり「美しいライラックの林を、MSの核爆発で吹き飛ばして荒れ狂う」という、シュラク隊らしさを前面に押し出したもの。このライラックの林、ビルドファイターズ1話などのステージで採用されてますね。 pic.twitter.com/6lxIpj2289
2019-12-09 23:14:39個人的に好きなシーンを上げると、このシャクティを降ろす一連のシーン。カルルが頭をぶつけたり、おっかなびっくり降りたり、動作がいちいち細やかで本当によい。信号弾を予備まで持たせるけど、別に使わないのもVガンらしさ(リアリティのために入れている) pic.twitter.com/lh3WRBs7LB
2019-12-09 23:20:40いわゆる「衝撃のシーン」みたいなのは紹介しない方針だけど、この回のMSの核爆発シーンはすげぇ好き。衝撃波で倒れるシャクティの、一連の動作がすげえ細やかでいいのだ。カルル役のこおろぎさとみの演技も臨場感ハンパない。 pic.twitter.com/nKkaVdZrzy
2019-12-09 23:28:28あとこの回、「ウッソが余計な気を回した」のが戦闘の発端なのよね。何もしなけれ、デプレはそのまま旧ドレスデンに行って空振りして終わりだったw 「ウッソの機転が、いつも成功するわけではない」のがVガンダムなのだ。特に意味がないことも、裏目に出ることもある。ままならない!
2019-12-09 23:41:52ところでこのガンイージを運んできたセッター、この回にしか出ないんですが、なんと商品化されている。謎過ぎる。 gunplapocchi.com/sette/ pic.twitter.com/DsJxTnaLKt
2019-12-09 23:45:00このエピソードは「シュラク隊が登場した直後に早速1人死ぬ」話として知られているが、いくつかの点で非常に語り口が多い。あ、毎度のことだけど、「誰それが死ぬ」みたいなのは話題の中心にはしないw
2019-12-16 23:45:30この回の作画監督は、キャラクターデザインの故・逢坂浩二氏。逢坂作監回はVガン全話を通して数えるほどしかない。つまりこの回の絵柄が「本物に最も忠実なVガンの人々」が見られるということ。シュラク隊と、今回初登場となる「敵の怖いお姉さん」ルぺ・シノの麗しさを存分に味わうことができる。 pic.twitter.com/KfIffdsXej
2019-12-16 23:50:20逢坂浩司さん、40代で亡くなったのは本当に惜しかった。Vガン、Gガン、エスカフローネと、おれの青春のアニメを支えていたのは、リアル感とマンガ感の絶妙なバランスのとれた逢坂キャラクターだったのだ。
2019-12-17 02:01:17「影がついていない」のはいつものことだが、キャラクターの背骨がビシッとキマっており、難しいポーズばかりなのにまったく破綻がない。「突っ立って会話している」みたいな単調な絵は一切ない! 「Vガンの作画が悪い」というのは完全に風評被害。
2019-12-16 23:52:49またこの回の重要性は、「輸送手段が変わる」ということ。 これまでリガミリティアの脚として親しんできたカミオンがついに退場。変わって連邦軍の輸送機がここから数話の脚となる。この「輸送手段が変わっていく」のはロードムービーとしてのVガンダムの大きな特徴だ。 pic.twitter.com/8atrr4MBXz
2019-12-16 23:55:58オリファー、シュラク隊が合流したことで、カミオンの輸送能力がオーバーフローしているのは描写を見てもわかる。序盤でトップファイター形態で飛行しているオリファー機や、前回ボトムファイター状態で駐機していたことを見ると、3台で4パーツ(9話では5パーツ!)を運ぶのがいかに大変か。
2019-12-16 23:57:35今回からは「輸送機2機でシュラク隊6機とビクトリー3機を運ぶ」ことになる。まあ早速ガンイージ1機・ブーツ1個損失してるのでシュラク隊5機とビクトリー2機+トップファイターになるんだけど。
2019-12-17 00:00:36そう、今回の白眉はやはり、なんといっても 「量産機である主役機ビクトリーが初めて、複数機揃って戦う」 のだ! リアルタイム視聴時は、このシーンで大興奮モノでした。早速パーツ壊したんで、次の複数機揃い踏みは当分お預けなんだけど。 pic.twitter.com/n9i6udlhbk
2019-12-17 00:05:31戦闘シーンも非常に気合いが入っている。「シャクティの錯乱」はよくキャラ批判のやり玉にあがるが、シーンの出来は本当にすばらしい。千住BGMのこの悲壮感! 上から覆いかぶさるビクトリー! 「ちょっとパニックみたいね!」「はい!」のシメまで最高…… pic.twitter.com/wKHlkidX8T
2019-12-17 00:16:49どーでもいいんだが、「ヤナギラン」がビルドダイバーズで「平和の象徴みたいになっていったんだ」なんて歴史改変がされてたのは本当にどうかと思うw
2019-12-17 00:56:05シュラク隊の出撃シーンの「並ぶ機体のカメラアイが次々に灯り、最後に手前の1機が前に出る」は、今後ガンダムシリーズで地味に何度も繰り返されることになる(確かSEEDなどでもあった) これより前にも同様の演出があったかもしれないが、ちょっと自分の記憶には残っていないので…… pic.twitter.com/KoH9HWJDYE
2019-12-17 00:28:30戦闘のシメ、ルぺシノ機の初脱出(この人、とにかく脱出シーンが多い)から、飛び立っていく輸送機へとカメラが移っていく流れも気持ち良い。戦闘が終わって、ようやくヘレンの戦死を知るジュンコ。実はシュラク隊メンバーは直接ジュンコの戦死を見ていない。オデロたちから状況を聞いたのだろう。 pic.twitter.com/vp2dUeAD0h
2019-12-17 00:35:48そして舞台はジブラルタルへ。正直、ここでどうしてジブラルタル方面へ行くことに全員が納得しているのか、何度見てもよくわかんないw アイルランドじゃないけどいいの?とか。ともあれVガンの世界がついに東欧を脱し、一気に拡大していく。 pic.twitter.com/RXD4HVEdUN
2019-12-17 00:39:41