一利を興すは一害を除くに如かず

今の日本は、一利を増やそうとして百害を生む悪循環を行っている。耶律楚材が言うように、一利を増やすことより、一害を減らすべきではないか。
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shinshinohara @ShinShinohara

今の日本、なんかおかしい。やること増えて、肝心の本業に割く時間が取れない。雑用に追われるばかり。何か問題が起きたら新たな対策と調査が求められる。新しいトップに変わったら新しい仕事の仕方を求められる。それでいて、今までの業務はそのままだから、仕事が増えるばかり。

2019-12-25 22:01:45
shinshinohara @ShinShinohara

どうやって時間をやりくりするかというと、本来時間を十分に割くべき本業の時間を削って、そうした雑用を片付けるしかない。メールだ新しいネットツールだ、覚えることが多すぎて、肝心要のことに手を出せない。

2019-12-25 22:03:11
shinshinohara @ShinShinohara

「石橋を叩いて渡る」という言葉があるが、「石橋を叩いてばかりで渡るのを忘れてしまう」という感じ。メールの返事をするだけで一日が暮れることも。いや、メールは仕事じゃないし。けれど、メールのやり取りをし合うばかりで、みんなが互いに本業に費やす時間を奪われる感じ。

2019-12-25 22:04:50
shinshinohara @ShinShinohara

新しいトップになったら新しい仕事が増える。従来の仕事はそのまま残っている。何か問題が起きたら対策が求められる。従来の対策はそのままで、新しい対策が追加される。こうしてひたすらやることが増えていき、減ることがない。結果、本業をするヒマがない、何をしているか分からない状態。

2019-12-25 22:06:47
shinshinohara @ShinShinohara

耶律楚材の言葉に「一利を興すは一害を除くに如かず」というのがある。新しいよいことを増やすより、ひとつの害悪を減らした方がよほど効果的だ、という意味。日本はその逆。一利を興そうとして百害を生んでいる。その百害を抑えるためにまた一利を興そうとし、新たな百害を生む、悪循環。

2019-12-25 22:09:22
shinshinohara @ShinShinohara

こんな文化になったのは、バブル経済が原因だと思う。バブルは働けば働くほどアブク銭が稼げる時代だった。バブルが崩壊して以降、この働き方の記憶が強すぎて、新たな仕事をどんどん累積するやり方を続けてきてしまった。

2019-12-25 22:11:08
shinshinohara @ShinShinohara

働き方改革で重要なのは、耶律楚材が言うように、一害を除くこと。一利を興そうとするより何より、一害をどうやって減らすかに専念すること。そうすれば、一利を興そうとして百害を増やす悪循環を断てるように思う。

2019-12-25 22:12:28
shinshinohara @ShinShinohara

これは育児にも言えること。あれもこれも頑張ろうとしすぎると、心も体も疲弊する。疲弊するとイライラしやすく、子どもにつらく当たりやすくなってしまう。そのことに自責の念をもち、その自責の念がさらに心に余裕を奪ってしまう。悪循環になりやすい。

2019-12-25 22:13:58
shinshinohara @ShinShinohara

笑顔で育児をするには、「一害」を除くこと。家事は本来、「一害」ではないように思うかもしれないが、笑顔で育児する余裕を奪う原因であるなら、「一害」だと捉え、家事負担を減らすことも大切。片付け、手を抜いちゃえ!料理、手を抜いちゃえ!掃除、手を抜いちゃえ!

2019-12-25 22:15:28
shinshinohara @ShinShinohara

日本がこれから目指すべき改革は、「一害を除く」こと。やらなくても死ぬわけじゃないことならやめちゃおう。プラスを増やそうとするより、マイナスを減らそう。それで心と体に余裕を確保し、確保して後、一利を重ねることを考えよう。

2019-12-25 22:17:09
shinshinohara @ShinShinohara

しかし一利を重ねすぎると忙しくなって余裕を失い、一害に転ずる恐れがある。余裕を失いそうになったら、一利と思っていたことも一害だと思ってやめておく。笑顔でいられるかどうかをパラメーター(指標)にして、一害を除いたり一利を増やしたりしよう。

2019-12-25 22:18:40