「花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった」(『青蝉』吉川宏志)をめぐって

土岐友浩さんの「月のコラム ハヤブサが守る家から」第1回「リアリティの重心」で引用された「花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった」(『青蝉』吉川宏志)のまとめです。 https://sunagoya.com/jihyo/?p=1726
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hokushi(ほくし) @hokushi48

花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった (吉川宏志) 自分は「告げた」派。 「告げられなかった」という解釈が成り立つためには、「たとえ」とか「やはり」というニュアンスが必要だと感じてしまう。 根拠はない。 こんにち短歌(4月号)|まほぴ|note note.com/mhpokmt/n/n3d7…

2020-05-04 21:32:29
愁訴 @shinabitanori

別件ですが、これの以下の部分についてコメント 「論理の問題としてなら、告げられなかった読みについては、「花水木の道があれであっても、より長くても短くても愛を告げられなかったが、それとはまったく別の要因によって愛を告げることのできる可能世界」も想像可能だ」

2020-05-17 14:26:30
愁訴 @shinabitanori

これはあれよ、別の要因によって愛を告げることのできた世界では、その要因で愛を告げることができたという情報を伝えるほうがエコなので、そう伝えないということは云々という語用論的な解説ができます

2020-05-17 14:26:31
平英之(TOM) @taira_tom

これの引用していただいたところ、僕も完全にわかってる自信ないのですがコメントします。 告げられた読みの場合、「あれ」についての事象様相(modality de re)が問題になっているのですが、告げられなかった読みの場合「あれ」が問題にならないわけですよね。 twitter.com/shinabitanori/…

2020-05-17 15:31:48
平英之(TOM) @taira_tom

「青い鴉がいることは可能である」(言表様相) 「その鴉は青かったかもしれない」(事象様相) 前者については、青い鴉がいる世界がひとつあれば真ですが、後者では「その鴉」が青いことが可能でなくては真ではありません。

2020-05-17 15:31:49
平英之(TOM) @taira_tom

反事実条件文「もしPならばQだろう」の形を取るのは告げられた読みの場合だけですね。この場合、Pであるか否かとQであるか否かの因果関係が問われているから、あらゆる可能世界ではなくて、PとQの相関だけ考えればいい。つまりPに関係のない条件については考える必要がない。

2020-05-17 15:31:50
平英之(TOM) @taira_tom

けれども告げられなかった読みの場合、前件と後件の因果関係が断ち切られてしまっているわけですよね。すると 「道があれであろうがなかろうが他に何があっても愛を告げられない」 「道があれであろうがなかろうが私に意気地がないから愛を告げられない」→「意気地があれば告げられる」

2020-05-17 15:31:51
平英之(TOM) @taira_tom

のどちらも、同じくらいエコではなくて、「何があっても告げられない」というのは真だとは考えづらいので、「どうしてこの人は因果関係に関係のない道の長さに言及してまで愛を告げられないと思うのか」の推理を始めるのも不自然ではない、というのが僕の考えでした。

2020-05-17 15:31:51
平英之(TOM) @taira_tom

「何があっても告げられない」と「意気地がないから告げられない」だと、やっぱり前者の方がエコなんですかね。でも、前者ほどエコではなかったとしても、後者はそんなに難しい読みではない気がします。 エコの使い方バグってたらすみません。

2020-05-17 15:31:52
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