【与党自民】@tomatomapen さんの問いに応える、民主党政権の考察と政権再交替の課題【非自民野党】

「なぜ民主党政権は酷かったのか」について、当時を知らない世代に感情論以外の解説や「自民が非協力的だったから」などの擁護論以外を紹介していく必要があるなと。 民主党政権というのは「政治史の中の失政の記録」として紡がれる段階かもしんないんだけど、その当時の当事者が現役非自民野党だったりするので、安倍政権への批判からどうしても非自民野党に擁護と期待の気持ちが出てしまうのもわかる。 現状で、「安倍自民を消極的に支持せざるを得ない人々は、なぜ非自民野党を積極的に支持しないのか」について、改めて振り返ってみた。
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加藤AZUKI @azukiglg

なので、「民主党政権時代の民主はそんなに酷くなかった!」という擁護主張をしても、「自民支持に乗り換えてしまった有権者」を民主支持に鞍替えさせる説得力を持たない。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:05:08
加藤AZUKI @azukiglg

民主党、民進党、立民・国民などが、民主党政権下野後に国政選挙で連敗し続けていて、現状で安倍政権の支持率が落ちたときであってすら、「自民とそれ以外」の政党支持率の【安定した乖離】を見ると…… @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:06:17
加藤AZUKI @azukiglg

「安倍自民の再度の下野と、非自民野党の政権奪取」を願うのであれば、 1)自民を腐すだけでは自民を消極支持している有権者は奪えない 2)かつての民主を囃しても、そのかつての民主に嫌気が差した自民消極支持・政治参加に嫌気した有権者は戻ってこない @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:08:01
加藤AZUKI @azukiglg

3)政治参加意欲の強い高齢者(団塊世代=学生運動経験者)は非自民野党に同情的だが、この有権者層は今後減る(自然減、鬼籍入り)ことはあっても増えることはない 4)民主党政権時代に不況で苦労させられた現役層は非自民野党に懐疑的 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:09:35
加藤AZUKI @azukiglg

5)現在の20-30代前半は、安倍自民になって雇用状況が回復してから社会に出ているので、「欲を出して冒険する」ことに及び腰。(思い切って欲を出した2009年からの3年間を、上の世代が腐すからw) @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:11:05
加藤AZUKI @azukiglg

ここらへん、「給与所得が抑制されて、活発な消費=浪費、無駄使いの否定、貯蓄や将来のための(今すぐ使わないための)利殖が社会・報道によって奨励されている」っていうのもあり。 自民以上に「無駄を切り詰める」ことを訴える非自民野党と有権者の相性が良くない。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:13:07
加藤AZUKI @azukiglg

現状の安倍自民を「仕方なく支持している消極的支持層」の望んでいることを掲げれば、非自民野党は再び政権に就けると思うんだけど、政権に就いたら非現実的な理想であっても掲げた公約は守らないとすぐに下野させられてしまう。ガソリン値下げとか高速道路無料とかw @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:15:15
加藤AZUKI @azukiglg

有権者としては、「現状の自民がベストだとは思っておらず、ベター程度だとは思っているが、比較対象が【候補にもならない程度】では選びようがない」てなってるのは、これはこれで民主主義の不幸なんで、非自民野党には「政策議論がちゃんとできる程度の正気」は期待 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:16:29
加藤AZUKI @azukiglg

まあ、それが彼らには一番ハードル高いんだけど。 というのは、今の時点で非自民野党を支持している有権者は、自民との政策議論は望んでないため。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:17:55
加藤AZUKI @azukiglg

「自民案(多数派)の一方的譲歩と、非自民案(少数派)の一方的採用」を叫んだりはしても、「現実に即した発展的な譲歩案」を絶対に選べない、非自民野党の支持者・有権者が、非自民野党にそれを許さない、ってのが大きいかな。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:18:50
加藤AZUKI @azukiglg

a)自民の消極的支持層を奪わないと非自民野党は政権を取れる規模になれないが、 b)自民の消極的支持層に、自民の逆打ちを提案しても賛同しない c)自民の消極的支持層が望む「自民案をもっとうまくやる」を遂行しようとすると、現時点での非自民野党の支持層が許さない @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:20:23
加藤AZUKI @azukiglg

民主党政権は、直前までの「自民の消極的支持層」と「政治参加意欲の低い層」を取り込むことに成功して成立したと思うんだけど、「自民の消極的支持層が望むことをしなかった」「政治参加意欲の低い層にすぐに実感させられる成果を出せなかった」ことで転落した。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:21:41
加藤AZUKI @azukiglg

ここらへんは東京都政と都知事選の話とかでもそうだけど、「前任者の落ち度を詰って(ネガティブ)、実現困難な理想論を掲げて政治権力を得た後任は、前任者の落ち度を詰った自分の正当性を、可及的速やかに証明しなければならない」という枷がある。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:23:10
加藤AZUKI @azukiglg

小池都政もそうだったけど、そうなると手っ取り早いのは、「前任者が進めていた事案政策を全て止めてしまうこと」で、これでてっとりばやく(目新しい工夫もなく)前任者の成果を否定できる。これは民主党政権でも対自民政策に対してやってた。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:24:15
加藤AZUKI @azukiglg

ただこれは、「何らかの問題や課題を解決するために進めていた対策案を止めてしまう」ということに外ならないから、それをやめるなら別の案を出さないと「現状維持」には戻っても、現状が捻り出し続ける瑕疵を解決できない。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:25:04
加藤AZUKI @azukiglg

ただ、「前政権の落ち度だ!」と叫んだものを「私が止める!」と叫んで「私が止めた!」とやれば、速効性の成果にはなるから、前任者否定で政治権力を得た後任は、大抵これをやる。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:26:06
加藤AZUKI @azukiglg

その後に、「ゼロベースでじっくり再検討する」と時間を稼いで取り組むんだけど、前任者が解決するために進めていたプランを見直すと、大抵は結局前任者と同じ方策になっちゃう。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:27:24
加藤AZUKI @azukiglg

私腹を肥やすとか利権がフンダララとかでない公共政策は、公共の利益の最大化を目指すと、施策者がある程度正気なら、大抵は同じようなものになるので。 資本主義国でも社会主義国でも、国家が強くなろうと思ったら似たような進化をするようなもんすね。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:28:03
加藤AZUKI @azukiglg

ただ、「まともに政策に取り組む」と、施策を施してから成果がちゃんと出るまでに時間が掛かる。 そうすると、「拙速な成果を期待している、政治参加に興味がない層」は、「結果が出ない。誰がやっても同じ」と離反してしまう。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:29:12
加藤AZUKI @azukiglg

消極的自民支持層も、「結局遠回りしただけで、まともに取り組んだら自民と大差ない。それなら、最初から自民にやらせておいたほうがよかった」となってしまう。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:30:23
加藤AZUKI @azukiglg

前任者の落ち度を非難して、実現の難しそうな理想論を掲げ、消極的自民支持層と政治参加意欲の低い有権者を囲い込んでも、あまり長続きできないというのは、このようにある程度説明できるようには思います。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:30:56
加藤AZUKI @azukiglg

民主党は、政権を取る前には「政策対決」と「政局対決」の二つの路線があって、前原体制くらいまでは政策対決を掲げてたはず。自民党に政策論争で挑もうっていう。 だけど、永田メール事件とかで前原体制は瓦解してしまう。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:32:03
加藤AZUKI @azukiglg

その後、「政策論争では勢力は奪えない」となって、「政局対決路線」に。つまり、政策論争なんかしないで、自民の言い分の全てに反対し、皮肉を言い、全否定し、批判だけしろ、という今に続く非自民野党、旧民主党系列の基本戦略に。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:33:09
加藤AZUKI @azukiglg

政局対決路線になると、「個別の課題、政策、各論は棚上げして、総論だけを掲げて戦える」ので、呉越同舟による勢力糾合が起こしやすくなる。旧民主党政権の、「民主党、社民党、自民離脱組の連立与党」とかは、その象徴でした。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:34:21
加藤AZUKI @azukiglg

民主党内そのものも小沢派、旧社会党系、民主生え抜き、その他で「政権交替」というスローガンは共有できてたけど、奪った政権で何をするかという各論は共有できてなかったし、各論が対立したときに党内融和して党議拘束する仕組みも機能してたと言い難い。 @53PgwSv968coyHo @tomatomapen

2020-01-13 11:35:46