ホームレス炊き出しのボランティアに参加したら、聖人に出会った話
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炊き出しのボランティアに参加したら、聖人にたくさん出会えた話 去年の12月。初雪が観測されるほど寒い日に、 わたしは炊き出しのボランティアに参加しました。 そこには、「誰かのためになにかをしたい」と 炊き出しを手伝う、聖人のような人がたくさんいました。 #炊出し #ホームレス問題 pic.twitter.com/gVpA1GY61T
2020-01-13 18:46:13まずはメンバー同士で自己紹介。 炊出しに参加する人は、 ・ベテランのおばちゃん達 ・福祉の学校に通う学生(中国人5人) ・元ホームレスの人 などが参加していました。(※撮影許可有り) 中には、「単位がもらえるから来ました」という、 あけすけな学生さんも。 pic.twitter.com/L7howP0Ucx
2020-01-13 18:49:51まずは炊出しの調理から参加します。 調理を行うのは、とあるお寺が厚意で貸してくれている 小屋。 暖房器具がないため、ガタガタ凍えながらの業でした。 ベテランのおばちゃんいわく、「前まではテントを張って調理していたから、今はずっとマシよ」とのこと。 炊きだしって体力を使うんだな…… pic.twitter.com/iInOS05FaP
2020-01-13 18:48:29この日の炊出しのメニューはカレー。 ということで、わたしは米とぎをすることに。 大きな釜に8Lのお米を入れると、水でといでいきます。 水が……水が死ぬほど冷たい! あまりに冷たくて、 手の感覚がなくなってしまいました。 ちなみに、このお米は業者が無料でくれたものなのだそうです。 pic.twitter.com/amw1aWuwkh
2020-01-13 18:52:00作業中はベテラン主婦のKさんとお話をしました。 Kさんは炊出し歴3年のベテラン。 炊出しに参加したきっかけは、父が亡くなり、遺品の服を ホームレスの人に提供したこと。 「それなら炊出しもやってみようかなって、徐々に調理とか配食にも参加するようになったの」
2020-01-13 18:56:54続けてKさんは 「仕事を定年退職したわたしにできることって、限られていると思うの。 それでも、誰かのために時間を使いたいって思って、それで炊出しに参加しているのよ」 と教えてくれました。 こ、この人は聖人だ……! pic.twitter.com/GVMdVirqpe
2020-01-13 18:58:37また、そばにいた大学生の女性も 「わたしは中学生のころから炊出しを手伝っていますよ」 と言っており衝撃。(約10年!) 彼女たちはまったく気負うこと無く、当たり前のように 他人のために何かをしている。 世の中に、これほど慈愛に溢れた人がいるって、 すごく良いなと感じました。
2020-01-13 19:01:12調理が終わったら、みんなでまかない休憩。 大きな鍋に作られた焼きそば・ご飯・カレーをみんなで 食べます。 いいなぁ、この大鍋料理をワイワイ食べる感じ。 これこそまかないの醍醐味だな! 暖房がなくて死ぬほど寒いので、暖かい料理がとてもしみます。 pic.twitter.com/es6C2oHpaJ
2020-01-13 19:11:22食後は炊き出しの責任者「清野」氏に、炊き出しに関する質問。 Q.路上生活者の人たちは、炊き出しの情報をどうやって見つけるの? A.他の路上生活者から教わったり、「路上生活脱出ガイド」というパンフレットに炊き出しの情報が載っている。 また、「ネカフェ難民」はネットで情報を得られる
2020-01-13 19:12:32Q.炊き出しの開催は2週間に1回ですが、それだけでは路上生活者は生きていけないのでは? A.他の団体や教会による炊き出しがあるため、週に6日ぐらいは常に炊き出しが行われている とのこと。 炊出しが週6日もあるとは意外です。 なんとか炊出しだけでも喰っていける……のかな? pic.twitter.com/NjufUPZoHP
2020-01-13 19:14:04また、レクチャーでは ・ホームレスの多くが中卒で、知的障害がある人などが多い。適切なケアが受けられず、社会から追いやられてしまう ・ホームレスを保護する施設は、ただタコ部屋に放り込むだけ。 そこでイジメや嫌がらせが多発するため、また路上生活に戻ってしまう ということも教わりました。
2020-01-13 19:18:02「ケーキの切れない非行少年たち」という本でも 「知能指数が低い子どもたちが適切なケアを受けられず、ドロップアウトして非行に走ってしまう」 といったことが書かれていましたが、 知能に問題がある子を、学校や支援施設でケアできれば、ホームレスも非行も減るのではないか?と考えさせられました
2020-01-13 19:19:34午後3時30分、料理の配食に参加するため、東池袋へ向かいます。 現地に着いてびっくりしました。 配食が行われるのは、サンシャインシティの隣にある東池袋中央公園だったのです。 あんなに華やかな世界の隣で、ホームレスの配食がされていたなんて…… pic.twitter.com/2mi69bMNTr
2020-01-13 19:21:24まずはホームレスの人たちに、無料回収された を配布。 この時点で大行列ができており、あっという間に衣類が なくなっていきます。 特にジャケットやジャンパーなど、寒さをしのげるものが人気なようでした。 気がつけば、Sサイズの服まで全部売り切れ状態に。 pic.twitter.com/CsNGudUCgs
2020-01-13 19:25:17続いて配食。わたしたちが作ったカレー200人分が、 みるみるうちになくなっていきます。 気がつけば大鍋に入れられたカレーは、3回の配食で すっからかんになっていました。 pic.twitter.com/WCs4CTcWSs
2020-01-13 19:33:24配食が終わると食事休憩。 配られたカレーをいただいたのですが、独特のスパイスが効いていてうまい! 一緒に出されたチャイも、スパイスが入った不思議な味。 もう3時間ほど屋外に出ており、凍えるほど寒かったため、 温かいカレーは涙が出るほどありがたかったです。
2020-01-13 19:34:01ホームレスの人たちを見て思ったのは、「いかにもホームレス」 という見た目をした人がそんなに多くない、ということ。 髪を切り、きちんとヒゲを剃っている人など、 一見すると路上生活者とは思えないほどです。 いわゆる「ネカフェ難民」なのでしょうか、見た目が30代くらいの人もいました。
2020-01-13 19:34:27最後はあと片付け。公園を使用前と同じ状態になるよう、キレイに清掃します。 タバコの吸殻が落ちていたので拾ってみると、タバコはフィルターまで吸いつくされていました。 そんな「フィルターまで吸われたタバコ」がいくつも落ちており、路上生活者の困窮した感じが伝わってきました。
2020-01-13 19:34:43後片付けが終わる頃には、200人近くいたホームレスの人達は、一人残らず消えていました。 あんなにたくさんいたのに、まるで煙のように消えてしまう。 彼らは寒空の下、どこへ行ったのでしょう。 この寒い冬を、無事に越せるのでしょうか。 pic.twitter.com/KUSyi2W8vs
2020-01-13 19:35:47炊き出しを終えて 正直、かなりハードなボランティアでした。 朝11時に集合し、解散したのは午後7時30分。 その間、ずっと暖房がない場所にいたため、丸一日 凍えていました。 暖かい部屋と食べ物があることが、どれだけありがたいか。ほんの少しだけ、 ホームレスの辛さがわかるような体験でした。 pic.twitter.com/n67CkJe7aF
2020-01-13 19:37:40また、炊き出しのボランティアをやっている人と話せたのも心に残る体験でした。 「仕事を定年退職したあとでも、誰かのために時間を使いたい」 と語ったKさん。 彼女たちのような人に出会えたことが、一番の収穫でした。 「誰かのために何かをしたい」という人がいたら、ぜひ参加してみてください。 pic.twitter.com/4I2eDSFPEl
2020-01-13 19:39:47参加した団体 「特定非営利活動法人 TENOHASI」 tenohasi.org 募集ボランティア一覧(調理・配食・お茶会・夜回りなど) tenohasi.org/volunteer/info… 炊き出しの開催日は? 炊き出しは毎月第二・第四土曜日に開催されます。 寒いので、念入りに暖かい格好でご参加ください #炊出し
2020-01-13 19:44:12