『なぜ世界は存在しないのか？』への書評

徳永基二 @tokunagamotozi

マルクスガブリエルの『なぜ世界は存在しないのか？』への書評を書きました。いつものようにここにコピーを貼ってもいいのですけど。amzn.to/2Rs9kNW「大層な愚論」という奴。一番最新のレビューじゃないかしら（他の人はとっくに書評を書いている。）

徳永基二 @tokunagamotozi

マルクスガブリエルの「世界は存在しない（但し、それ以外の実在は存在する）」という論に対する批判は他の人もやってるから物珍しくもないと思う（今更）。これに付け加えるとすれば、稲葉振一郎の「ユートピアの臨界」に出て来るコミュニケーションネットワークの総体という定義

徳永基二 @tokunagamotozi

コミュニケーションネットワークの総体（マルクスがブエルも大まかに言ってこの路線）はそりゃ、ヒーローに対して「世界を救おうというのか」と聞けば「いやあ、話の出来る理解の可能な（若しくは認識可能な）人だけですけど」と言わざる得ないのは当たり前

徳永基二 @tokunagamotozi

それと「世界は存在するか」という時の世界が違う（認識外部まで想定してる）のは当然のこと

徳永基二 @tokunagamotozi

「大層な愚論」の中で鹿目まどかの言葉を引用したけど、まどかが願いで言った「過去と未来、すべての魔女を生まれる前に消し去りたい」の”すべて”はナウシカが救おうとした世界の範囲を超えている。（認識不可能な存在まで及んでいる）だからこそ彼女は自分の存在すらも消え去って疑似物理法則と化した