Early Bird @ 41isyoichiさんの英語講座(2020年1月21日分)

これを読まないとはもったいない。 本日の参考書: 『続 英語語法事典』 『現代英語教育講座 第六巻 英語の文法』 『仏教語源散策』ほか
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Early Bird @41isyoichi

中高で英語を教え、大学で英語科教育法と受験英語指導研究を講じてます。教員研修会講師。文科省高校検定教科書 FLEX (増進堂)執筆者。NHKラジオテキスト英文法コラム元執筆者。『英語教育』(大修館書店)など専門誌へ寄稿多数。共著に『夢をかなえる英文法 ユメブン1』(アルク)。未来塾(@miraijuku2015)主宰。

Early Bird @41isyoichi

some などの代名詞は名詞の直前につくと形容詞として働く。関係代名詞の what も同様。 👉 I will do what I can.(私にできることは何でもします) 👉Give me what there is.(あるだけのものを全部ください) 👉 Show me what books you have.(君がもっているどんな本でも見せてくれ)

2020-01-21 06:54:11
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 関係代名詞の what が名詞の直前につき、形容詞として働く場合、「少ないながらもすべての」の意味を含むことが多い。 👉 I gave him what advice I could.(彼にはできるかぎりの助言をしてやった) という文からは、結果的に「十分とはいえなかった」という含みがあることが読み取れる。

2020-01-21 07:30:22
Early Bird @41isyoichi

👉 He showed me what work he had done.(彼はやり終えた分の仕事を私に見せた) という文からは、「まだ完全に終わってはいないが」の含みがあることが読みとれる。

2020-01-21 07:30:22
Early Bird @41isyoichi

「少ないながらもすべての... 」(all the little... ) の意を明示するため、what と名詞との間に実際に little を入れ、量の少なさを強調することもある。 👉 Taking what little cash he had, he bought his plane ticket.(手持ちのなけなしの現金を出して、彼は航空券を買った)

2020-01-21 07:30:23
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 話し言葉では only を動詞の前に固定し強勢により修飾関係を示す傾向が強い。その only の位置がそのまま書き言葉に反映されることも多い。 (1) I only lént the pencil. (貸しただけ) (2) I only have twó pencils. (2本しか持ってない) (3) I only lent the pencil to hím. (彼にだけ)

2020-01-21 12:37:38
Early Bird @41isyoichi

厳密に言うと、上の(2)と(3)は 👉 I have only two pencils. 👉 I lent the pencil to him only. となるはずだ。 ちなみに、(2) と (3) は小倉 弘先生の仰る「遠隔操作の only 」の例である。

2020-01-21 12:37:39
Early Bird @41isyoichi

疑問文や if 節でも yes の答えを期待する場合は some を使う。 👉 Does somebody know where he is? (誰か居場所を知ってますか) 👉 If somebody knows where he is, please tell me. (誰か知ってたら) 何れも「誰か知っていそうだ」と話し手が思っている含みがある。anyone ではこの含みはない。

2020-01-21 17:25:27
Early Bird @41isyoichi

(1)Two books fell from the desk. (2)Two books fell off the desk. 何れも「本が2冊、机から落ちた」の意だが、(1)のように from を用いると、どこから落下したのか、落下の起点を表し、(2)のように off を用いると、机から離れ落ちたことに重点を置いた言い方になる。

2020-01-21 17:54:00
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] principal(校長)と principle(原理)は発音が同じだ。school principal(学校長)と school principles(校訓)のような紛らわしい例もある。スペリングを間違えないため、次のような覚え方がある。 👉 You spell the principal of the school with pal because s/he is your pal.

2020-01-21 18:09:27
Early Bird @41isyoichi

上例は「principal の語尾に pal がつくのは、校長先生が pal (友達) だから」の意の、記憶用の文だ。語尾を「友達、仲間」の意で pen pal (文通友達), e-pal (メル友), He's a pal of mine. (彼は僕の友達さ) などのように使う pal と関連づけて二者を区別しようという趣向である。

2020-01-21 18:09:27
Early Bird @41isyoichi

principal と principle のスペリングがこれほど似ているのは偶然ではない。どちらも「第一の」が原義だ。だから、principal を形容詞に使う場合、「一番の、主要な」の意が出る。 👉 What is the principal reason for traveling?(旅をする一番の理由は何ですか)

2020-01-21 18:09:27
Early Bird @41isyoichi

(1)Here comes the train! (2)The train is coming! 駅で電車を待っているとする。来るのを確認した途端「電車が来たよ」と言うのが(1)だ。一方、来る気配はあるが、まだ到着していないときに「電車が来るぞ」と言うのが(2)だ。現在形のほうが現在進行形より事柄の確かさの度合いが大きい。

2020-01-21 18:13:43
Early Bird @41isyoichi

(1)It will rain tomorrow. (2)We will have rain tomorrow. 話し手の居る場所について述べる場合、(1)のように it を主語に立てるより(2)のように we で文を切り出す方が多い。

2020-01-21 18:34:02
Early Bird @41isyoichi

👉 You should not complain about or quarrel over small things.(つまらないことで文句を言ったりけんかしたりするものではありませんよ) quarrel about small things とも言える。もっとも、over を用いると「何々を巡って」の意をもち、about を用いた場合より関心の度合いが強いことを示す。

2020-01-21 19:03:47
Early Bird @41isyoichi

in の用例を眺めると、基本的に「大きいものの中に小さいものが入る感じ」がするが、それが同じ大きさのものどうしとなると「同一性」を表すことになる。 👉 You will always have a good friend in him.(あなたにはいつも彼という味方があるでしょう) 前置詞 in が2者の同格関係を表す場合だ。

2020-01-21 19:19:34
Early Bird @41isyoichi

『続 英語語法事典』(簡約版;大修館書店、1977年、pp.369-70)によれば、この種の表現は能動態にあっては動詞の目的語(と修飾語)となって現れるのが通例で、その動詞は behold, discover, feel, find, get, have, lose, meet, pick up, see, sense などに限られるとのことだ。

2020-01-21 19:19:36
Early Bird @41isyoichi

百貨店で「テニスのラケットを買いたいのですが、スポーツ用品売り場はどこですか」と尋ねる場合、「が」は前置きに使っているに過ぎず、対立・対照を表すのに使う but で表すのはおかしい。I'd like to get a (tennis) racket. Where's the sporting goods section? など、2つの文で言えば🆗

2020-01-21 19:49:45
Early Bird @41isyoichi

(1)In the circumstances I can't go there. (2)Under the circumstances I can't go there. in を用いる(1)よりも (2)の under を用いる方が「そういう事情」の影響が強い。

2020-01-21 20:02:50
Early Bird @41isyoichi

小鳥を手に軽く握って持っている状態は have a bird in my hand だが、手を離せば羽ばたき逃げていってしまう。そうさせぬよう手に握っている感じは keep it in my hand である。手を広げ逃がしてやれば let it go だ。keep と let の基本的意味は先のような想像をし、対応させて考えるとよくわかる。

2020-01-21 20:32:59
Early Bird @41isyoichi

keep は、あるものの習性や傾向を押さえてでも、ある一定の位置や状態に「留め置く」「保持する」ことを指す。一方、let は、ものの本性に逆らわず、したいように「させてやる」こと、成り行きに「任せる」ことを指す。

2020-01-21 20:32:59
Early Bird @41isyoichi

「get +過去分詞」の表現で予期せぬ出来事を表せる。He got hit by a ball. は「突然、予期せずに」彼がボールを当てられたことを表す。また、事件後、主語に永続的な変化が生じると予想される場合にも。He got run over by a car. は車にひかれた結果、彼に何らかの変化が生じたことが予想される。

2020-01-21 20:47:58
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 江川泰一郎氏による指摘。激しく同意😳 「現実的に考えれば、生徒は(教師の指導がどうあろうとも)多かれ少なかれ頭の中でつねに英文和訳をやっているのではなかろうか。われわれの生徒が日本語を生活語としている以上、彼らが日本語の訳語にたよるという現実を無視することはできない」

2020-01-21 21:16:48
Early Bird @41isyoichi

「無視するとすれば英和辞典の使用も禁ずるべきで、ついでに学校においても家庭においても、生徒が日本語を使うことを一切禁止するのがよい。とにかく、英語を英語的に理解する上において、英文和訳をどう考えたらよいかを現実に即してもう少し研究すべきであると思う」

2020-01-21 21:16:48
Early Bird @41isyoichi

以上、『現代英語教育講座 第六巻 英語の文法』(研究社、1965年、p.99)所収、江川泰一郎「基本語法(中学課程篇)」より引いた。

2020-01-21 21:16:49