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#初めて見た彗星

天文ファンが初めて見た彗星と、そのエピソードまとめ。 2020/01/23/22:50 作成 2020/01/24/20:00 一部追加・修正 2020/01/26/16:20 一部追加 2020/04/25/04:50 追記2追加 続きを読む
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スイフト・タットル彗星(109P)
周期133年の彗星。
ペルセウス座流星群の母天体。1992年の11月下旬に5等級まで明るくなった。

当初この彗星は1982年頃に帰って来ると言われていたが、実際には現れなかった。
そこで、天体軌道計算の権威であるマースデン博士が改めて軌道を計算し、1992年に帰って来ると予測した。そして1992年9月、日本の木内鶴彦氏がこの彗星を再発見した‥という経緯がある。

周期が133年なので、1度見たら(医療技術が進歩しない限り)次の接近は見られない。
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当時は川崎にいたけど、同窓会のついでに望遠鏡を持って帰って伊那で観察した記憶があります。

Hiroyuki Maehara @vz_ceti

#初めて見た彗星 109P/Swift-Tuttleです。次の回帰は見られそうにない…

2020-01-20 12:40:38

マックノート彗星(C/2006 P1)
2007年の1月下旬に南半球で見られた大彗星。
カーテンのような長大な尾が印象的だったらしい。

尾を引く「ほうき星」の姿で見られたのは南半球だけだが、その直前の1月中旬に太陽へ接近した際、マイナス6等級まで増光した。そのため、日本を含む北半球でも日中の空で頭部だけを見る事ができた。
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自分も双眼鏡で頭部を見ました。日中は見つけられなかったので夕方に再挑戦。
まだ明るい夕空に水滴のような星が北アルプスに沈んで行く‥と書くと、前述のパンスターズ彗星に似ていますが、マックノート彗星の時は夕焼けの最中で、もっと空が明るい状態でした。茜色の空に彗星が見えるのは異様な風景でした。

Tri @tenki_se

#初めて見た彗星 百武彗星らしいが、認識できたのはマックノート彗星

2020-01-20 22:40:27

小林・バーガー・ミロン彗星(C/1975 N1)
1975年7~8月に5等級まで明るくなった彗星。
発見者の1人は小林徹氏。

mei/neko @meineko3

#初めて見た彗星 C/1973 E1 コホーテク彗星でしたというのをいくつか見かけましたが、わたしは、コホーテク彗星は見られませんでした。 C/1975 F1かな?初めては、科博の夜間観望会で見ました。 帰宅してから自分の望遠鏡でも見ようとしましたが、架台が悪く、一瞬、視野に入れられただけでした。

2020-01-20 09:17:11
mei/neko @meineko3

小林 バーガー ミロン彗星は、C/1975 F1で無くて、P/1975 N1でしたorz #初めて見た彗星

2020-01-24 07:39:04

珍回答

節子! それ、天体やない! 大日本帝国海軍の艦上爆撃機や!!

ぷらね太郎@きゃりー @messier_35

#初めて見た彗星 97年生まれなのでヘールボップを見れなかった……早く大彗星来ないかな……

2020-01-19 17:42:26
かな@マイペースに勉強中 @kana_night

#初めて見た彗星 多分あれ彗星だと思うのだけれど、1998年か1999年あたりだったと思う。うろ覚えだけど。最初は山のてっぺんのそばにいたから高いところから電灯つけてるんだと思ったんですが、数年後にそこを通った時はついてなくてあれーってなって何故か当時わからなかった。

2020-01-19 17:52:22

さいごに

割とハッキリと覚えている人から、たくさん見たのでどれが最初か覚えていない人もいて、中々興味深いですね。

ほんの数十人のサンプルなので、ここから詳細な情報を求めるのはとても困難ですが、それでも「ハレー彗星が多い」というのはサンプル数が増えても変わらないと思います。
1985年頃はテレビや新聞、雑誌でもハレー彗星を扱っていて、ちょっとしたブームになっていましたからね。あれで天文ファンを志した人は多いんですよ。

その次に多かったのは、20世紀の終わりに現れた2大彗星、百武彗星とヘール・ボップ彗星。
北半球に現れた大彗星はこの2つが最後で、それ以降の23年間は日本の空に大彗星は現れていません。故に、比較的若い(それでも30代以上)天文ファンにとって、初めて見た彗星がこの2つだったとしても別に不思議ではないでしょう。

IRAS・荒貴・オルコック彗星の票が多かったのは意外でした。この辺はサンプル数の数によって変わって来るのかも知れませんが‥。
逆に、池谷・関彗星(C/1965 S1)、オースチン彗星(C/1989 X1)、池谷・張彗星(153P)辺りが無かったのは不思議な感じがしますが、これもサンプル数が増えれば入って来ると思います。

上にも書いたけど、北半球には21世紀になってまだ大彗星が現れていません。
個人的には天体の中で一番好きなものが「大彗星」なので、是非ともまた見てみたいんですよね。誰か見つけて下さい(他力本願)。その彗星はまた誰かの「初めての彗星」になるでしょう。
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追記:
本当はアニメ「恋する小惑星」の天文考証がスゴい!というまとめを作りたかったんだけど、1話時点のツイートを辿るのが面倒臭いので諦めた次第なのさ。

追記2:
2020年5月末にアトラス彗星(C/2019 Y4)が大彗星になる可能性があったのですが、4月の初めに核が崩壊してしまい、明るくなれないようで残念です。
誰かの思い出に残るような彗星になって欲しかった‥。

追記3:
2020年7月にネオワイズ彗星(S/2020 F3)が大彗星になりました。
日本では梅雨明けが遅かったせいもあって、明るいうちに見た人は少なかったのですが、北半球では23年ぶりの大彗星という事もあり、この彗星が「初めて見た彗星」という人も多かったようです。

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