アメリカン・スラッシュ・ファンダムの黎明
- kawaikunai_mono
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1980年代以降、インターネットへのすったもんだ
その後 刑事スタスキー&ハッチ(スタスキー/ハッチ) 特捜班CI-5(ボーディ/ドイル)(英国製) ダーティーハリー2(ハリー/ジョン)(映画) 辺りが多くのスラッシュファンを獲得 特にS/H、H/Jが当時大人気になったそうです
2020-01-30 22:17:25一方で英国ドラマRobin of Sherwoodで 盛り上がった所に公式が「そういう関係」を全否定 そういう二次創作は止めてくれとお触れを出したなんて事も 逆に言えば、イギリスにいる製作者も アメリカやイギリス、他の国で発生した スラッシュ二次創作の存在を認識していたという話でもあります
2020-01-30 22:17:26ともあれ、そもそも同性愛への扱いが酷く悪かったのが 1990年代にちょっとづつ変わっていく中で インターネットの普及が始まり これにてスラッシュ文化も全米、全世界へ… とは単純にはいかなかったようです
2020-01-30 22:17:26先述の同性愛そのものへの迫害もあって インターネット以前のスラッシュファンダムはこっそり活動していたので ネットで身元が明らかになる事を強烈に警戒していました (日本みたいなネット匿名文化は果たしてアメリカにあるのかどうか…)
2020-01-30 22:17:26一方でそもそもネットからスラッシュに入る人々も出てきて この新世代のファンダムとネット以前のファンダムは 初期は対立…というより、新世代を中に入れない仕組が形成されもしましたが
2020-01-30 22:17:27しかしやがてインターネットで大量のスラッシュファンダムが誕生し 人々は昔よりもちょっと大っぴらにスラッシュを楽しめるようになったのでした 先のページによれば、1997年の時点で 28のスラッシュメーリングリストが紹介されていたそうです
2020-01-30 22:17:27その過程で、スラッシュファンダムは作品ではなく いわゆるカップリング、例えばK/Sとかで自身を定義していく事になります これが「スラッシュファン」として今日に至っています
2020-01-30 22:17:28ここでも私見
あんまり大っぴらに外に出たくないという話は 同性愛への嫌悪が日本よりずっと強く 宣伝していると認識されたら何をされるかわからない という切実な事情があったのだろうなぁ、と 公式がスラッシュフィクションを否定した件も 多分に出演者や製作者のキャリアを守る為でもあったでしょう
2020-01-30 22:18:39ちなみにマーベルコミックで同性愛を「カミングアウト」できたのは 1992年のノーススターが初めてになります 1979年に彼が生まれた時点でそういう設定を入れたかったらしいのですが 当時の編集の許可が降りなかったのだとか
2020-01-30 22:18:39ざっくりまとめ
・アメリカのスラッシュ文化は主にTVドラマの二次創作から開始 ・特にスタートレック、K/Sはそれ以前と以後を分ける程の人気に ・一方で大英帝国のTVドラマも大きな勢力を築いた ・アメコミ、アニメ、ノベル等が人気を獲得するのはおそらくネット以後 ・…もしかして逆カプの概念が無い?
2020-01-30 22:18:40見えてきたのはこの辺り ほぼ一つのページだけで分かったような事を書くのも何ですが しかしある程度概要は分かった気もします 誰か本とか書いてないかなぁ
2020-01-30 22:18:40ちなみに私は、スラッシュの概念ができる前から ホームズ/ワトソンみたいなものがあって 何なら二次創作もあるんじゃないかと思っていたので その辺がちょっと裏付けられたのも収穫だったかなーと
2020-01-30 22:18:40サムネ用に どうやらこの方が スラッシュにおける「受け」のアイコンになっているのだとか pic.twitter.com/krR4Gy3ZsW
2020-01-30 22:34:45tbsradio.jp/359269 ラジオアーカイブとかもありました スラッシュに関するかなり濃いトーク カップリングを「ship」と称したり SF、ドラマ、スポーツ選手が人気だったり コメントで指摘して頂いたように、前後は受け攻めと関係ないだったり というかスタートレックがオメガバースの源流なのか
2020-01-31 22:08:27