【保存版】宇都宮泰さんの「ユニティーの割り出し方」実践① 録音機編

録音機やミキサーにはその機材のパフォーマンスを最大に活かせる録音レベル[ユニティー]があります。 デジタルもアナログも同じです。 特に民生機(アマチュア用)とされるものにはマニュアルを見てもユニティーに関する記述はなく、我々は単にボリュームを[0]の表示付近に合わせ、オーバーロードしないようにVUメーターを見るのが普通。 しかし、それではその機材の最大のパフォーマンスが得られているのか"本当は不明"です。 続きを読む
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宇都宮泰 @utsunomiaa_com
UT00 お約束の、ユニティーの割り出し方について連ツイします。 このシリーズ本編は、ツイート番号が一時的に変更になります。
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UT01 先日のデジタル時代(笑)の録音レベルの調整方法、旧来のオーバーレベルで歪むぎりぎりのレベル設定に代わるユニティー設定運用、そのためには使用する録音機のレベル調整のユニティーがどこなのかを知る必要があります。私が所有している録音機なら、教えてあげられますが、、 pic.twitter.com/Y7hnPoxJzZ
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UT02 自分で割り出すことが望ましいです。メーカーは教えてくれません。 後半ではユニティーの表示の無いミキサーについても割り出し方を解説しますが、実際にマスターする場合は両方をお読みください。相当な長編になります。
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UT03 *ダイジェスト:録音レベル合わせなんか十分分かってるし、卓の運用だって・・って言う前に、一度ご覧ください。驚愕の検証結果、逆に旧来は考えられなかったような使い方も出来るかも。
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UT04 使用するツールはwin環境で、WaveSpectra(FFT)、WaveGene(信号源・・いずれもフリーウエア)を、後半のミキサー編では実機のオシロスコープを用います。
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UT05 ユニティーを割り出そう。 音響機材、とくに録音にかかわるミキサーやレコーダーでは、ユニティーを守った運用とそうでない運用では、ダイナミックレンジ(含むS/N比)や音品位について、さらには運用の合理性について大きいな差が生じます。
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UT06 ユニティー運用を一言で表すなら、複数の増幅ステージを持つこれらの装置のすべてのステージで、歪み始めるレベル(飽和レベル)が同じになるような使い方ということになります。
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UT07 プロはそのレベルで運用することが鉄則であるため、プロ用機材の多くにはユニティーのつまみ位置が明示されていて、そこを厳守するよう教育で厳しく躾けます。たとえばミキサーの多くではユニティー位置でのみメーターは正しくレベル表示。それ以外の位置ではメーターは役に立ちません。
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UT08 フェーダーなどの表示は"U"とか"0dB"が使用されます。
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UT09 ミキサーの例では、チャンネルフェーダー、マスターフェーダーともにユニティーのときに、内部のマイクアンプを除くすべての増幅段が同じレベルで同時にひずみ始めます=得られるダイナミックレンジはそのときに最大になります。そのように設計します。
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UT10 ここでは録音機の例としてZOOM社のH1(旧モデル)を題材にしますが、この機種にはユニティーが表示されていません。このモデルだけでなく、ほとんどのポータブル録音機にはその表示がありません。
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UT11 *H1の録音レベルは、アップダウンのボタンで、"1"から"100"の100段階で調整するような操作形式です・・・ラインアウト、ヘッドホンアウトも同じ。 H1の動作挙動から、内部の構成を推定します。 pic.twitter.com/GX0RJjZ1Hv
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UT12 注意しないといけないのは、Hシリースの多くが量子化ノイズを低減するためにエンファシスを持ち、その値が12dBというところで、メーター読みを-12dBが最大レベルとみなければならないところと、テスト信号とし10KHzを用いるところ。つまり、メーターが-12dBのとき、内部的には飽和に達する点。
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UT13 エンファシスが無いシステムならテスト信号は1KHzかそれ以下を用い、メータ読み0dBが基準。
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UT14 測定の準備 WaveSpectra(以下WS)の入力デバイスをユニティーに設定します。 win XPの場合は、やや異なっています。 pic.twitter.com/LK9RWLeRwN
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UT16 設定が終わったら「設定ボタン」で設定を記憶し、一旦WSを閉じます。<重要> WaveGene(以下WG)も画面のように設定。 pic.twitter.com/ufKi3fnDzo
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UT17 デバイスはMMEのままでOKですが、PCのモニターレベル(音量ミキサーのWGのスライダー)を98にしてください。OS内臓のリミッターの回避策です。 XPの場合はリミッターがありませんから、最大でOK。 pic.twitter.com/J2LYz1zpmt
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UT18 この測定では信号のレベルを細かく調整しますが、WGには便利なI/Fを備えます。 マウスホィールやパッドで、アナログ感覚で操作できます。 pic.twitter.com/8Q2S0Fk9ON
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UT19 設定が終わったら一旦WGを閉じます。
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UT20 接続 WS、WGが起動していないことを確かめ、(PCは起動していること) PCの出力をH1の外部入力へ、 PCの入力をH1のLINE(HP) 出力へ接続します。 接続後にWSとWGを起動します。<重要>
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UT21 H1の初期設定 Low cut=OFF Auto Level=OFF Rec format=WAV 48KHzfs/24bit 出力レベルは50<重要> 出力アンプにもユニティーがあり、計測によると60の位置。 入力レベル・・適宜・・・測定対象
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UT22 WS(FFT)の読み方の予習 クリップし歪み始めるところを知りたいので、ひずみの有無を監視します。 歪んでいない状態では入力した10KHzのみが観測されます。 (通常のアンプはもともと極微量の倍音ひずみを持ちます) pic.twitter.com/ZoUp78DCyi
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UT23 10KHz以外にスペクトルが現れたら、歪み始めたという意味。 必ずしも倍音の位置に現れるわけではありません。 FFTは微小な歪みも逃しません。 参考:FFTの周波数読みは信用してはいけません。原理的に不正確です。 pic.twitter.com/4fRNgvI7Ra
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UT24 測定系のリファレンス(H1無し、PCの入出力を直結) pic.twitter.com/XnXixu5ja4
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コメント

宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2020年2月10日
手順としてはミキサー編を先にしたほうがよかったかも。 信号上流から順にクリップポイントを確定していくという点でわかりやすい。 録音機、とくにHシリーズの場合はエンファシスを使用しているため、キレイなクリップにはならず、低音と高音でクリップポイントが違うためより高度な判定が必要。 うまく伝わればいいのだが・・・。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2020年2月10日
ミキサーは例としてRoland BX-8/16を使ったが、このような安価なアマチュア向けミキサーでも、1億近くするスタジオ用の大型ミキサーでも、使用されているOPampはほとんど似たり寄ったり。回路にしても電源電圧も大差はない。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2020年2月10日
ちょっとした配慮やスイッチやVRなどは比べようもないほどだが、単純に入出力し、ミックスするだけでどうしようもないほどの差は論理的にあり得ない。 何が決定的に違うのか、突き詰めていくと、運用のレベルの厳格さとかキャリブレーションの正確さとか。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2020年2月10日
実際にユニティー守るなどの運用の作法を守らなければ、SSL9000JだってBX-16以下の性能しか得られないわけで。 意図を理解してくださいね。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2020年2月10日
WaveGene、WaveSpectraの作者であるefu氏に、深く感謝いたします!