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誰も語らなかった美少女漫画の黎明期―シベールと無気力プロの思い出(70年代末~80年代初頭)

計奈恵=吾妻ひでおの元アシスタント/元『シベール』同人/元『くりいむレモン』スタッフ。※印は用語解説。
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三流劇画ブームとロリコンブーム──70年代末のマイナー漫画をめぐる状況

リンク Wikipedia シベール (同人誌) 『シベール』は、吾妻ひでお、沖由佳雄、蛭児神建らがコミックマーケットで販売していた日本初のロリコン漫画同人誌。1979年4月に創刊され、1980年4月頃までに廃刊した。 同誌はコミックマーケットにおける「ロリコンブーム」の起点となり、日本初の商業ロリコン誌『レモンピープル』を始めとする美少女コミック誌の成立にも深く関わることになった。また同誌の潮流は『くりいむレモン』などの美少女アニメの展開および美少女ゲームの発展にもつながり、現在の二次元美少女(二次ロリ)文化すべての原点とみなされている。 『シベール
稀見理都 @kimirito

『エロマンガノゲンバ』の中に何度も「伝説の同人誌シベール」という話が出てくる。読んだ人が、どの辺が伝説なのか知りたいという意見があったんだけど、これを今の人に何が伝説なのか、という事を資料だけで伝えるのは非常に難しい。だって、今見たらどこがエロいの?って思われるレベル。 pic.twitter.com/Y9bEulQNXd

2017-01-02 18:42:17
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稀見理都 @kimirito

なので、なるべく文字でもその凄さを伝えるべく、前後の時代性の変化なども書いたつもりだけど、やっぱりその当時にその場にいた人の衝撃を正確に伝えるのは難しいな〜と思った次第。僕自身、実は直接その場いにいたわけじゃないけど、ふしぎとその凄さはわかるんですよね。まだ余熱があった。

2017-01-02 18:45:14
虫塚虫蔵@迷路'24 MGM2-41 日曜 1/14 板橋区立グリーンホール・6階601会議室 @pareorogas

日本初のロリコン漫画同人誌『シベール』(1979年)創刊にまつわる吾妻ひでお氏のエッセイ漫画(蛭児神建『出家日記―ある「おたく」の生涯』に寄稿された巻末漫画より) pic.twitter.com/gYa6jRM4d2

2019-10-15 23:53:19
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降間 コミティアM20b 冬コミ日東5パ54a @purimusu_ji

先日作成した「'79~'90年代前半 男性向エロ同人誌樹形図」(シベール以降の同人誌の分化形態)  (降間の私見 pic.twitter.com/4PA4cY42mL

2019-12-25 23:40:53
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シベール=吾妻ひでおと沖由佳雄がプロデュースした日本初のロリコン漫画同人誌男性向けエロ同人誌の実質的な第1号)。無気力プロダクション発行。1979年創刊。1981年終刊。主力メンバーは、かつて江古田にあった伝説の漫画喫茶「まんが画廊」の常連客で構成され、無名時代の蛭児神建、仁科蒼一、孤ノ間和歩、計奈恵、豊島U作、三鷹公一、早坂未紀、森野うさぎ、川猫めぐみ等が同人として参加した。

如月浪人RIN @gunbird_rin

@kimirito 伝説の始まりと言うか、最近見られるような美少女エロの出発点のようなものではないでしょうか(それ以前は劇画中心でしたし)。少年漫画のような絵でもいいんだということが認識されたというか…

2017-01-02 20:36:42
major7th @major7thNOW

@gozonzzi 「それまで、エロと言えば劇画。そして手塚治虫がエロを描いてもこどもっぽくてエロにならなかった。そこに吾妻ひでおが、」とネットゲリラさん・竹熊さん(お二人とも1970-80年代にエロ本編集者)の評でした。エロ描いてるんですけど、と。

2011-05-22 18:21:45
小杉あや 次は美少女パラダイス @ayadayWreath

@kimirito 私もリアルタイムからは少し外れるんですが「すごい」と正直、格付けが好きなタイプの編集人に踊らされていたようなきらいも。当時マンガのムーブメントに名前を付けていく最後の流行時期だったようにも思います。ニューウエイブの次には三流劇画の時代。その次はロリコンが来る

2017-01-02 19:55:30
arton @arton

ふと気づいて手元の別冊新評三流劇画の世界(1979年)を紐解いて愕然とするのは、劇画アリスと吾妻ひでお、みのり書房とOUTに対する言及はあっても、ロリのロの字も無いことだった(というか美少女という括りが中島史雄だし)。本当に1980年代文化なんだな!

2013-08-01 22:16:56
鬱黒聖丸 @Ukkoku_Hijiri

70年代エロ劇画を資料化した、正気を疑う一冊「別冊新評 三流劇画の世界」(新評社/昭和54年)というのがある。 当時でしか揃わないであろう面子での対談や清水おさむ氏の「魔血子」まで遡る経歴紹介など、全体的に見所満載。 当時流行った「コピー技」についても言及しており、爆笑は禁じ得ない。 pic.twitter.com/h4deEcdT0r

2019-05-27 04:47:10
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pugyurata @fuguhugu

別冊新評『三流劇画の世界』特集(昭和54年発行)に掲載されたマンガ家相関図。 わかりやすいんだかわかりにくいんだか… pic.twitter.com/OEgGUgHJZo

2015-11-19 21:20:00
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うおりゃー!大橋@最後のレトロ派漫画家 @uorya_0hashi

@dokurohigh @kan_ei_sen @sanryugekiga 「三流劇画の世界」は、当時、「エロ劇画界(そんなものあったのかな)」の全体像をなんとなくでも知ることができた〜貴重な資料でした。あまりにも雑誌の数が多くて、描き手も多いし、途方に暮れそうだったんですが、かなりの「道しるべ」になりました。とにかく、この本しか資料なかった。

2018-02-16 18:29:55
うおりゃー!大橋@最後のレトロ派漫画家 @uorya_0hashi

で。石井隆が出て、三流劇画ブームとか。こっち方面の「汗臭く泥臭く汚らしくて陰惨な感じ」は「時代遅れの最後のあだ花」みたいな感じで、80年代入ると終わっちゃうんだが。SFとアニメと少女漫画方面の「ライトでポップ」なやつが天下取ったのが80年代で。そっち方面から「ロリコン」「美少女」

2016-07-06 11:58:16
虫塚虫蔵@迷路'24 MGM2-41 日曜 1/14 板橋区立グリーンホール・6階601会議室 @pareorogas

三流劇画ブーム(77~79年)に対する不満から生まれた□リコン漫画ブーム(80~83年)は以後「ムーブメント」の枠を超えて広く一般化したことで人口に膾炙し、いつの間にか「アニパロ」「萌え」「オタク」と鞍替えして現在まで伝わってきている。でもオタク系文化史ではこの辺すっ飛ばしがちじゃない?

2020-02-18 04:06:56

『別冊新評 三流劇画の世界』は、米沢嘉博氏と私でずいぶんたくさんの原稿書いてます。他にほとんど書き手がいなかったので仕方ない。またTVでも人気番組『11PM』で特集が組まれたりと、マスコミ挙げていろいろと騒々しい事になるんだが、その本が出る頃には当人たちはとっくに、次のネタに取り掛かっていたりするわけです。

この雑誌には座談会が載っていて、そこには失業中の私も出席しているのだが、そこでは「ロリコン系のエロ劇画誌を作ってみたい」と発言しているわけです。また、その直前、みのり書房で私が作っていた『Peke』の最終号編集後記では『Little Pretenders 小さなおすまし屋さんたち』(ミリオン出版/1979年1月)という写真集について触れている。次に来るのはロリコンだとそう考えていたのだ

川本耕次『ポルノ雑誌の昭和史』筑摩書房〈ちくま新書〉所載

リンク Wikipedia エロ劇画誌 エロ劇画誌(エロげきがし)は、エロティックな題材を扱った劇画を中心に掲載する雑誌のことで、代表的なエロ本の1つであり、成人向け漫画を扱う雑誌の代表例でもある。官能劇画誌や三流劇画誌ともいう。 成人男性に対してアダルトかつハードな興奮を提供すべく、その手のマンガを中心に掲載する雑誌のことである。体裁としては成人向けマンガ雑誌であり、ほとんどはA4中綴じ、主たる内容は漫画で、その画風はあくまでも劇画である。普通は表紙の後ろにヌードグラビアが入る。また、巻末にギャグマンガが入る例も多い。 内容は劇画調でエロが含 1 user
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

1978年に漫画エロジェニカが摘発され、ついで1980年にPTA全国協議会による有害図書の自販機販売規制の請願運動が開始、ビニ本の一斉摘発。(p.76)1982年に、初のロリコン漫画誌とされるコミックレモンピープルが創刊。劇画調のエロ漫画と交代してアニメ・漫画調のロリコンが台頭。

2014-04-19 13:54:12
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

大塚英志の漫画ブリッコは、斎藤O子に引き継がれて、最終的に漫画ホットミルクへ(p.92-93)。

2014-04-19 14:07:40
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

pp.112-118は「萌え」と「可愛い」にかんする議論。「ロリコン漫画読者の99%以上はペドファイルではなく『可愛いもの』が好きな若者たちだった」(p.116)。萌えはエロティシズムに発しているものの、露骨な性表現への忌避が働いており、そこにとどまろうとするものだった。

2014-04-19 22:17:26
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

これ読むとロリコン漫画こそがマンガの究極の形みたいに見えてくるんだよな

2014-04-19 23:20:52

エロマンガ史上最大のパラダイムシフト「シベール革命」(三流劇画からロリコン漫画へ)

リンク Wikipedia ロリータアニメ 『ロリータアニメ』とはワンダーキッズが制作し、1984年2月から1985年5月にかけて販売した中島史雄原作のアダルトアニメ。史上初の成人向けOVAであり、百合・BDSM・ロリコンといった要素が含まれている。 このシリーズの中にはレモンピープルで掲載していた作品を原作とするものが含まれていた。 1作「雪の紅化粧 〜少女薔薇刑〜」と2作「何日子の死んでもいい 〜いけにえの祭壇」は原作者・中島史雄の絵柄に近い作画となっていたが、売れ行き不振に終わった。 3作となる「仔猫ちゃんのいる店」は前作の不評を考慮し、原作
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