戦国島津氏を読む…『島津四兄弟の九州統一戦』『島津貴久』『中世島津氏研究の最前線』所感まとめ

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日光81 @nikko81_fsi

歳久自刃を経て細川幽斎の仕置で結果的に家中の自立性が殺がれ、大名権力が強化される皮肉。龍伯この趨勢に豊臣政権から一定の距離感を保とうとした龍伯は、豊臣政権による権力強化には快くは思っていなかったのかな。一方豊臣政権主導に賛成する義弘との差。豊臣が義弘を代表として扱うのは自然。

2020-02-15 11:09:17
日光81 @nikko81_fsi

本領から切り離して転封を重ねて再構成するやり方は豊臣政権らしいが、家中の不満反発も生むわけで、バランス感覚を大事にしそうな龍伯の価値観には合わなそう。反面龍伯、義弘、忠恒のパワーバランスを石田三成との関係が深い時期に形成され始めている点も興味深い。

2020-02-15 11:17:25
日光81 @nikko81_fsi

秀吉死去後の揺り戻しも含め、豊臣政権の島津家中への内政干渉とその動きに能動的な義弘と受動的な龍伯それぞれの態度が絶妙に作用しあって大名権力が確立されていく面白味。内政干渉されずに江戸時代を迎えると薩摩藩の安定は微妙だったかもしれないな。義久推しだが義久(龍伯)だけでは安定ならずか…

2020-02-15 11:23:22