茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2468回「コロナウイルス対応に、党派性を持ち込んではいけない」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２４６８回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

今回のコロナウイルスへの対応について、海外のメディアではかなり厳しい批判が起こっており、結果を見れば、クルーズ船がウイルスの「培養装置」になってしまったという一部からの指摘は当たっているのだと思う。それを反省して、今後に活かすことは、これからの時間で対応策を考える上で死活的に重要

茂木健一郎 @kenichiromogi

ネットの反応を見ていて解せないのは、今回の政府のコロナウイルス対応について、政府を擁護したり、批判する人を批判するような方々のクラスターで、おそらくは、党派性に基づいてものごとを考えていらっしゃるのだと思うが、残念ながら、自然の事象は人間が何を考えようと起こるときは起こる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

最悪なのは、自分たちのやっていることを、党派性に基づいて自己正当化する類の認知プロセスであり、それを今後の対応でやると致命的になる。エビデンスに基づいて、ベスト＆ブライテストのチームを組んで迅速に対応しないと、抑えられるものも抑えられなくなってしまう。党派性は一切関係ないのだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

社会的な事象や、政治的な事象であれば、党派性に基づいて隠蔽したり、強弁したりすればなんとかごまかせるかもしれない。それは一つの客観的事象に対する「解釈」や「評価」の領域に属するからである。一方で、コロナウイルスの蔓延という自然現象については、そのようなごまかしは一切通用しない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

一部の乗客の方が下船されたのは人間としては良かったと思うが、「陰性」判定が出た検査が一週間前の方がいらっしゃると報道されたり、海外の事例を見ても、下船した後で一定期間経過観察をするのが通例なのに、そのまま公共交通機関で帰宅なさるなど、政府の対応には相変わらず強い疑問がある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

国内外からの批判に対して、党派性に基づいて自己肯定したり強弁したりする反応は最悪。これまでの政治案件ではそれでごまかしたりできたのかもしれないが、コロナウイルスという自然現象相手ではそうはいかない。クルーズ船の対応を見ていると、政府に本当に当事者能力があるのか強く疑問である。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２４６８回「コロナウイルス対応に、党派性を持ち込んではいけない」をテーマに６つのツイートをお届けしました。