戦艦三笠と自動装填装置

8
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

急に戦艦三笠の主砲の話がしたくなった(理由不明) 正直知識が曖昧だから確認をかねて呟いていくよ 間違ってたら突っ込んでね ついでに三笠の魚雷ってよくわからないんだけど誰か教えてくれたらいいなぁ pic.twitter.com/lubzvAnFpX

2019-07-15 10:14:54
拡大
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

三笠の主砲はアームストロング社製の40口径長12インチ砲を連装BⅥ砲架に搭載したものである、はずだ(記憶曖昧) この砲は良くできた砲とも言いがたいのであるが(35口径長の砲を何も考えずに延ばしただけであるから性能は低下したとか聞いてる)、当時の標準的な戦艦の主砲と言えばこんなものである

2019-07-15 10:14:56
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

この艦の主砲は、砲自体だけを見るなら何も面白くはない。普通中の普通でしかない。 (というか前弩級戦艦なんてそんなものよ) であるから日本ではじめて一万トンを越えた軍艦である富士から砲自体は変わっていないのだ(本ツイートの画像がその戦艦富士) しかし大きく変わったのが砲塔だ pic.twitter.com/gDerO6g9hn

2019-07-15 10:22:47
拡大
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

というか自動装填装置が変わったと言えるということで富士から三笠までの自動装填装置について今回解説する さて、最初は戦艦富士である 富士と八島の姉妹艦はどちらもmarkⅡ砲架であった(はず) これは砲塔を正面に向けたときに弾薬庫からの揚弾塔が繋がるのでそこで砲塔に弾や装薬を揚げるのだ pic.twitter.com/hwOAH4w43q

2019-07-15 10:30:33
拡大
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

揚弾筒(さっきのは誤字)が旋回範囲の中におけなかったのだな ただ、装填棒はどの向きでも操作できる だが戦闘中にいちいち砲塔を正面に戻すなんて面倒くさいことはしたくない訳だ。何しろ当時の戦艦の砲塔の旋回速度は遅いし で、何発か砲弾や装薬(もちろん火管も)を砲塔に転がしておくことがあった

2019-07-15 10:36:35
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

その何発かの間は砲塔を正面に戻さなくても良いわけだ しかしそれは大問題である 日本海海戦の最中、戦艦富士の後部主砲塔に直撃弾が出たときにいろいろ誘爆したかして砲塔の天板がマストより高く飛んだとか (それでも生き残った人はいる) 大事である。そりゃ大事である後転がしてある弾で怪我も怖い

2019-07-15 10:41:13
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

386キログラムある弾だ、これが人間にのし掛かってきてみろ、死んぢゃうでしょ?私なら死ぬ。 だから改善した方式が出る 三笠の姉である『敷島』辺りから搭載されることとなったmarkⅣ砲架である ついでに戦艦敷島は今でも時々演奏される『敷島艦行進曲』の敷島艦である。 youtu.be/9rRmT2FWU_o pic.twitter.com/AF8znGN4Fy

2019-07-15 10:49:23
拡大
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

この砲架では、『トランク』といわれるものに砲弾と装薬を載せて弾薬庫から戦闘室まで揚げることができ、しかもそのまま装填できる 砲塔の向きも自由だ 装填角は十三・五度だったと記憶している(曖昧) トランクは二段構造で上が装薬を、下が砲弾を載せる 砲弾は砲塔に転がしておかなくてよくなった

2019-07-15 10:59:13
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

あとトランクの往復速度が遅かった どうも二分ぐらいかかるみたい 船底まで言って弾載せて戦闘室内に揚がる、うむ、限界があるな。 一応戦闘室直下に『換装室』があって予備弾とかはここに転がしておくのね(でも場所が悪いのでわ?) 換装室に弾や装薬おいておいて短い往復で撃つことは可能みたいだ

2019-07-15 11:08:54
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

でも敷島って戦闘中に『戦闘室で』木栓を信管に換装してたみたいだから換装室使ってなかったのでわ (そして木栓を換えないまま発射して砲身が吹き飛んだことがある) 当時の砲弾は射撃前まで信管を填めずに木栓を填めてるから起こる事故だな 今とは違って信管が填めっぱなしにできない

2019-07-15 11:12:00
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

それでは差し障りがあるから改良されたのが三笠のmarkⅥ砲架である (いろいろ間違いの多い船の科学館の小冊子からだけど、これは比較的信用できるページ) これが当時最新鋭の自動装填装置である(というかさっきまでのも『開発当初は』最新鋭な) とりあえずここから解説が派手になるよ pic.twitter.com/4WU6oVwD9s

2019-07-15 11:20:32
拡大
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

一番下の部屋が砲弾のおかれる弾庫で、その上の部屋が装薬のおかれる装薬庫 それらは⑰の下部揚弾筒と繋がっているのでそれで砲弾や装薬を戦闘室直下にある換装室に送る 換装室には換装台があり、そこに二発から三発の砲弾が置ける(榴弾と徹甲弾で長さが違うの何で) 換装室は戦闘室もろとも回る pic.twitter.com/2nH3dC3Nut

2019-07-15 11:27:13
拡大
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

換装室で木栓を信管に取り替えられることになるのだろう 今この画像では砲尾の位置に上がっている『トランク』に砲弾は押し込まれる この画像では換装室の右側(というか前側だな)に装填棒めいたものがついているから、たぶんそれでトランクの中に押し込まれるのだと思うよ そこからは同じではある pic.twitter.com/zdcXJgucUV

2019-07-15 11:30:40
拡大
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

⑥のものがトランクだ。 この位置に来たら機械力の装填棒で押し込まれ、そのあとトランクを少し下げて上段の装薬を装填する 装填後はトランクはそのまま換装室に降りて行く 尾栓を締めて撃つわけだがその辺はどうでもいい(趣味の外だから) 私はこのメカメカしい自動装填装置が面白くて仕方がない

2019-07-15 11:33:45
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

トランクは換装室と戦闘室をひたすら往復するし、下部揚弾筒は回らないから弾庫でも装薬庫もひたすら弾を揚げていられる つまりこれまでの砲より早く撃てるし扱いも比較的安全である(比較的ね) 装填角は四・五度だったかな

2019-07-15 11:36:11
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

まあこれ以降も自動装填装置は進化するようだけど、私は三笠より新しい軍艦の自動装填装置には興味がないのでよくわからないよ!

2019-07-15 11:37:52
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

そして今さら参考サイト見つけたよ! というか私ももうちょっと前に知りたかったぜ… ironclad.saloon.jp/wardroom/Turre…

2019-07-15 11:39:18