ガイジン妻にチョーナイカイを教えるのは大変

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uroak_miku @Uroak_Miku

日本の街角には必ずホコラ(祠)と呼ばれる小さな神棚があって、その地域の住人の共住のシンボルとして敬われている、日本においてブッディズムは先祖との絆、シントーは近住のひとびととの絆を保つものとして機能している――そう中国の方に説明したら面白がられた。

2020-03-01 17:30:32
uroak_miku @Uroak_Miku

そのときいわなかったけれど、もうひとつ「ゴミ出し」という装置が働いています。これの期日と時間を守れない者はその町内コミュニティになじむつもりがない輩として排除されるし、守れる者は外国人であっても受け入れてもらえるのです。

2020-03-01 17:33:32
uroak_miku @Uroak_Miku

そしてその後ろに控えるのが「チョーナイカイ」という裏組織。 今は「ジチカイ」とか言いますけどね。これが怖い。

2020-03-01 17:39:18
uroak_miku @Uroak_Miku

「ゴミダシ」は、市役所より請け負ったごみ回収業者が週二回各町内をまわって回収していってくれるので気が楽なのだけど、実はもうひとつ「ブンベツカイシュー」といって、町内単位で自主的にやらないといけない儀式&生活維持装置が回っています。

2020-03-01 17:44:07
uroak_miku @Uroak_Miku

ほかにも年に一度のシンネンカイに各戸より誰かひとり出席させないといけない。チョーナイカイによるささやかなパーティですよ。

2020-03-01 17:45:32
uroak_miku @Uroak_Miku

あはは、ガイジン妻に日本での生活のイロハを一から教えていく日本人の夫ってところですねこの語り。

2020-03-01 17:46:48
uroak_miku @Uroak_Miku

ガイジンの文化人類学者が日本の住宅街に住みこんでフィールドワークしているような目線で、自分たちの日常を語り直すと、いろいろ新鮮な発見がありますね。

2020-03-01 17:49:01
uroak_miku @Uroak_Miku

これを一回でも落とすと、所属コミュニティより距離を置かれてしまう、そういうルーティーン・ワークがチョーナイカイを胴元に回っているわけです。

2020-03-01 17:51:23
uroak_miku @Uroak_Miku

それを崇高なるシントーの宗教物に昇華させたのが、ひとの暮らす土地なら必ず見かけるこれ。ホコラ(祠)。 pic.twitter.com/z0P1tCIpn6

2020-03-01 17:55:45
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uroak_miku @Uroak_Miku

これ、よく見るとブッディズムのですが、住民コミュニティ(しがらみともいう)の統合のシンボルとして機能しているところがシントー的です。 ジゾー像は子どもを守るブッダとして親しまれていて、つまり先祖との絆のシンボルではなく地域の子どもとの絆のシンボル、そこがちょっとシントー的。

2020-03-01 18:01:16
uroak_miku @Uroak_Miku

ドーソジン(道祖神)つまり民間信仰の神様が、大陸から入ってきたブッディズムと混交して、ジゾーボサツがいつのまにか子どもを守る役割を担う、ゴッドともブッダともつかぬものに進化した。

2020-03-01 18:05:52
uroak_miku @Uroak_Miku

こういう話をしてあげると、うちのひめさまは目をランランと輝かせて私にさらなる質問攻撃をしかけてくるのでイージス・システムを常にバージョンアップさせていかないといけないのです。

2020-03-01 18:08:24