2020年3月4日

ウォルフガング・ゴッテンベルク氏による64式小銃話 -64式に求められたもの、不評のバネピン、照門について…など-

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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

というわけで話題の64式小銃のお話をしよう 話題となってる理由は恐らくこの動画であろう 観る価値もなさそうなのでこの画像は拾い物だ さておき 64式小銃の緒元云々はウィキペディアでも何でもいいから参照せよ 私はそんな話をするつもりはない さて、64式小銃は何を目指した銃かをまず考えよう pic.twitter.com/MwpZ3WrSeX

2020-03-04 18:53:33
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

この図があたまに入ってるとお話がしやすいので最初に掲載する 念のため言っておくが、この図は市販されている『幻の自動小銃』という本の挿絵だ なぜこんな前置きを必要とするかというと以前にこの画像で遊んでいたときに、機密に引っ掛かるのだかなんだかで噛みつかれかけたことがあるからである pic.twitter.com/aZ6gCE2c58

2020-03-04 19:01:30
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

さて、時は1950年代。この頃の陸上自衛隊(名前がどうのこうのと云う話しはしない。疲れる)の小火器と言えば小銃はM1ガーランド、軽機関銃はBAR、中隊機関銃はM1919A4といった感じのアメリカ軍のお下がりであった それ自体はあまり大きく影響しないように見えるが存外影響している 特に62MGに関しては

2020-03-04 19:08:22
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

支配的な影響があったので、影響してないはずはないのだ

2020-03-04 19:08:29
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

ところでこの頃アメリカでもガーランドをフルオートにしためいた銃が作られつつあると云う噂からなんか試したとも聞く 実際それっぽい銃の動画もある youtu.be/goooa3sv80w 単発と連発の切り替え機能など後の M14めいたところもあるので本物かそれに近いものでないかな? それを受けて我が国でも

2020-03-04 19:14:27
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

試したとか試してないとか(その辺は情報が錯綜している) さておき そんなコンセプトをもとにアメリカ軍が制式したのがM14小銃である まあ細かいことは私はわからんのでいいとして このM14はガーランドとBARの統合を目指した銃である (厳密にはトプソンだかグリースガン、カービンなども含めて)

2020-03-04 19:17:34
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

奇しくも64式小銃はBARとガーランドの統合を目指すような形になったものである なぜそうなったかは知らん ちなみにBARとM1919A4の統合を目指したものが62式機関銃である その当時様々な国が新時代の自動小銃を模索していた時期である ソ連においてAK-47とやらが制式されたのもこの頃であったろうか

2020-03-04 19:20:56
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

実際ソ連は日本にAKを売り込みに来たなる言説もある 西側においてセトメやFALといった名高い火器が制式になるのもそろそろであるか さておき さて、当時自衛隊の弾薬事情はなかなか惨を極める噂が多い そういうこともあってか、弾薬に関してはアメリカ軍の弾薬そのままが使えることが要求された

2020-03-04 19:24:24
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

そしてアメリカの弾薬は30-06から新弾薬に変わろうとしていた いわゆる7.62mmNATOとか言うやつである それに追随して我が国もその弾薬を用いることとなった そしてそこで色々問題が起きたわけである 単発ではともかく、連射では当たらない 同じことはM14でもFALでも聞かれた話である

2020-03-04 19:28:47
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

色々な国では連発を諦めるなりして対処したが、自衛隊は諦めなかった 色々事情はあるだろうが、人がいないのだから一人頭の火力を上げたいという思惑があったように見える だから連発の性能を求められた もちろん単発でも相応の精度が必要であるが (連発がまともに当たる銃が単発で当たらんわけない)

2020-03-04 19:31:51
耶什饘杯 @Namiutigiwa12

@C11katao 浅学で申し訳ないのですが、64は旧軍で軽機が陣地防御戦において威力を発揮したから、高い命中率を持たせるための設計に重きを置かれた…と思ってるのですが……その延長でBARとM 1の統合を目指した米と被ったってのはどうでしょうかね……?

2020-03-04 19:33:12
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

その要求された連発のために発射速度を低下させる装置などが作られた そういったシステムは当時自衛隊が手にしていたBARにもあった しかし、小銃としての軽量さや、簡易さや強度の都合から全く違うシストムとなった 最初に上げた64式小銃の断面図を見ていただきたい(わざわざ遡らせるアホ)

2020-03-04 19:35:27
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

@Namiutigiwa12 それを考慮しつつ現有の火器と取扱いの点を似せ、さらにやりたい戦術がアメリカに似れば必然的に似たようなコンセプトに収斂したものと思われます

2020-03-04 19:36:43
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

このように(そして遡らせた意味を失わせるバカ)、銃床に撃鉄と撃鉄バネが入っているのがわかる つまり緩速装置が仕込めないなら撃鉄などを兼用させてしまえという逆転の発想である 結果として発射速度が連射に適する範囲に下げられたため、目指したような軽機関銃めいた連射で相手を撃てて、また小銃 pic.twitter.com/Y6TcAJp2PG

2020-03-04 19:40:51
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

としての単発射撃もできるというものに仕上がった

2020-03-04 19:40:52
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

当時の自衛隊がやりたいことを完全に満たしたのである そういうと弾薬についてなんか言ってくるものがいそうだな… 取りあえず問題なくアメリカ軍の弾薬は装填でき撃てる (普通弾ならば。さすがに曳光弾とか混ざってると話が変わる) さらに射撃も問題なくできる 照尺距離は多少変わりそうであるが

2020-03-04 19:46:10
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

まず目指したものが果たせたか という点から見たが、これは間違いなく果たせたのである そもそもそれができないものを制式する軍隊などない 62式機関銃ですら当時の求められたなかでの最良に達している さて、64式小銃の文句を一つ一つ簡易に分析して行こう ただ、怖いのは64式小銃のそれは取扱いの

2020-03-04 19:53:09
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

不適切によるところが多いことだ 私がいうと起こる人がいるかも知らん 第一に有名なバネピン そもそもバネピンはそのバネとしての張力が適正な状態で出荷され、一度抜いたら新たなバネピンに差し替えるべきものである もし再利用するならば張力をいちいち確かめる必要があるがこれは現実的でない

2020-03-04 19:53:20
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

つまり一度抜いたバネピンは破棄し新たなバネピンを差すべきモノであるから、そもそも同じものを差している段階で取扱いの不適切である (頻繁に分解する箇所にそれが用いられているとするならばそれは設計の不適切かもしれないが、私はそれを判断し得ない) 第二に錆の発生しやすい まあ、総鉄だから

2020-03-04 19:59:25
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

仕方あるまい 当時に他の素材という選択肢はないのであるから 第三に皿形バネ座金 この辺のどこかに入っているのだがわからん そもそもバネ座金めいたものは衰損するので想定されていないほどの変形(ほぼただの平座金になっているなど)が見られるならば交換すべき部品である それがなされていないなら pic.twitter.com/bDFEoQ4xzq

2020-03-04 19:59:29
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

取扱いの不適切である (部品はとにかく入れ替えてけ~)

2020-03-04 19:59:30
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

ロックタイムに関しては私は少なくとも聞いた覚えがない そもそも小銃は競技をするためのものではないのであるから、ミリ単位の精度を要求されるものではない 極論二、三百メートル先の伏姿兵のどこかに当たれば十分である (あくまでも極論。標的は日本陸軍の昭和三年のもの) また散布界が狭いのも pic.twitter.com/6Xy7X5wpXg

2020-03-04 20:06:13
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

問題となることもある そこはその軍隊がどのような戦闘を想定するかによって変わるので一概には言いがたいが 取りあえず64式小銃の単発は一応九九式短小銃程度に当たる(なお九九式短小銃の精度は三八式に匹敵することになっている)ことになっている そして連射においても散布界は必要とされる範囲に

2020-03-04 20:11:13
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

なっているものと確信する なぜならその辺を試験せずに採用する軍隊は存在しないからである(というかどこかの本で読んだが数字を忘れた)

2020-03-04 20:11:14
Tankograd @Abysmalintrepid

@C11katao 私としては照星照門の折りたたみ機構に疑問を感じます。予備自補で触った程度の超にわかではありますが、ちょっとした事で倒れていざ狙う時に狙えないというのはどうも合理的でないように感じます

2020-03-04 20:11:14
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コメント

Akasha @hesperidin 2020年3月5日
なんか酔っ払ってるような要領を得ないまとめだな。オタのグダグダ話みたいな感じで。
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao 2020年3月5日
実際酒飲みしながらツイットしてたからね、しかたないね
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両棲装〇戦闘車太郎 @d2N5Q4GciZtsa2e 2020年3月5日
ブートキャンプでルーキーに最初に教える銃の分解結合でばねピンを外すってことは、ソコで設計の不具合、最低でも運用と設計の不適合が生じてるってことだわな。 皿座金についても同様
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娑婆助 @shabasuke 2020年3月6日
ここまでまとめておいて64式最大のミステイクである弱装弾について何故記載しないのだろう?そもそも弱装弾設計なのでNATO7.62mm互換性は損なわれている(+Pになるから)
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対馬守 @enanji 2020年3月6日
 画像の「やらかし」は銃自体がどうというより、採用のタイミングの話よね。  64も89も採用から数年で性能の転換期を迎えて、半ば陳腐化してしまう。
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花田 鉄平 @teppih 2020年3月7日
shabasuke 同じ規格の弾薬で装薬量以外に違いないのに、どうやって互換性消えるのか謎
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白瀬伸一(Sapporo BLUE) @ChromeBranche 2020年12月14日
鉄帽と照門の問題は防大でもありましたね。 全員目深にかぶっていたから10割の確率でぶつかりました (88式鉄帽では問題が解消されたようです) 通常のNATO弾の時は規正子を小にしましょう たくさん撃って装填不良が起きたら大きくします。
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omuhayashi @omuhayashi7141 2021年1月1日
enanji 64式はともかく89式の導入時期は60年代に導入したアメリカなどの先行組以外の5.56mm小銃の導入時期(70年代末~90年代初頭)と同じくらいなので後発ではあってもそこまでタイミングは悪くないのでは?
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マスダマスダ @qJerOrZEJrL2G3z 2021年6月23日
omuhayashi7141 2脚が標準搭載とか、レが最初で即座の操作がしにくい切り替え軸とか、真っ平らな北海道で蛸壺にこもって撃ちまくる前提の設計でございましょう。ところがソ連が無くなっちゃったものだから。
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omuhayashi @omuhayashi7141 2021年6月25日
qJerOrZEJrL2G3z 確かに89式の導入直後にソ連は崩壊しましたけど、とは言え00年頃までは日本にとっての最大の仮想敵は極東ロシア軍だったわけですし、それほどタイミング外れだったわけでもないのでは? よく言われる安全装置にしても、切換えの順番はともかく、操作方自体は他国のそれと大差無く極端な時間差を生じるわけでもないですし
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