Early Bird @ 41isyoichiさんの英語講座(2020年2月14日分)日本語の「から」/iのドット/get to do/seems/please/eachとevery/命令形/theとa/他

まとめました。
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Early Bird @41isyoichi

中高で英語を教え、大学で英語科教育法と受験英語指導研究を講じてます。教員研修会講師。文科省高校検定教科書 FLEX (増進堂)執筆者。NHKラジオテキスト英文法コラム元執筆者。『英語教育』(大修館書店)など専門誌へ寄稿多数。共著に『夢をかなえる英文法 ユメブン1』(アルク)。未来塾(@miraijuku2015)主宰。

Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 日本語の「から」≠ 英語の from の例✍️ 午前8時から始まる → begin at eight a.m. 金曜日から始まる → begin on Friday 4月から始まる → begin in April その単語は n から始まる → The word begins with the letter "n". 38頁から始める → begin on (at) page 38

2020-02-14 00:17:41
Early Bird @41isyoichi

バスから降りる → get off a bus 窓から身を乗り出す → lean out of the window 月の光が窓から差し込んでいる。→ The moon is shining through the window. 38名の生徒から成り立っている → consist of 38 students 太陽は東から昇る。→ The sun rises in the east.

2020-02-14 00:17:41
Early Bird @41isyoichi

田中美輝夫『英語アルファベット発達史』(開文社、1970年、p.110) によると、i の上の点 (dot) は、本来この文字の一部ではなく、単なる区分記号にすぎなかった。この dot は、この文字の形があまりに簡単で他の文字の一画と見誤られる恐れがあるので、それに区分記号を冠したことに始まるらしい。

2020-02-14 06:52:30
Early Bird @41isyoichi

この符合には初め種々の形が試みられたが、結局現在見られるような round dot に落ち着いた。実際、i に dot がないため、添付画像の写本では in が ın となり、m のように見えている。添付画像、拡大してご覧ください。(左が写本、右が転写版。) 鉛筆書きの矢印の始点部分にご注目👁 pic.twitter.com/YsMrc7agP3

2020-02-14 06:52:32
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Early Bird @41isyoichi

なお、上の画像は Dennis Freeborn 氏の From Old English to Standard English: A Course Book in Language Variation across Time(London:Macmillan, 1998, p.108)より採らせていただいた。

2020-02-14 06:52:33
Early Bird @41isyoichi

例えば、釣った魚から「針を外す」のは take the hook off the fish だが、針がなかなか取れず、苦労して外すといった感じのときは get the hook off the fish の方がいい。人間は苦労してやることでは結果を問題にする。get は結果・終結を言う便利な語だ。get to do は事の最終的な段階を表す。

2020-02-14 07:31:01
Early Bird @41isyoichi

The insect is dead. (この虫は死んでいる) と、事実として言い切ることができない場合 The insect seems (to be) dead. (この虫は死んでいるようだ ) と言えばいい。to be は省かれることが多いが、The insect seems to be living. (その虫は生きているようだ) のように ing 形が続く際は省かない。

2020-02-14 08:18:44
Early Bird @41isyoichi

余計なことは言わず、言えば必ず的に当たるという慨がある。どの頁を読んでも、作文上、読解上、新たな助言が得られる。1頁読めば1頁分、力がついた気のする良質な一書。学習・指導に際しぜひ座右に備えたい良辞典の一冊だ。 pic.twitter.com/nXsFTwwRpq

2020-02-14 12:38:25
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Early Bird @41isyoichi

@ShuAtDurham @tarareba722 かつて福原麟太郎氏は「シェイクスピアについてのいちばんよい注釈は、くぐった門松の数である」と述べたそうですが、とりわけ古典的な作品は、訓詁学的知識の蓄積、人生経験などがあいまって、年齢により読み方が変わってまいりますね。

2020-02-14 13:10:45
Early Bird @41isyoichi

(1) Mary is easy to please. (2) It is easy to please Mary. ともに「メリーは喜ばせやすい(タイプだ)、すぐに喜ぶ」の意で知的意味は同じだが含みが異なる。(1)ではこの人物を喜ばすのは簡単と評価を下しており、Mary は話し手がよく知る人物でなければならないが(2)では必ずしもその必要はない。

2020-02-14 17:32:34
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] (1)Each has two coats.(一人一人が2着の上着を持っている) (2)Each of them was muddy.(彼らは誰もが泥だらけだった) each は(1)のように単独で使ったり(2)のように「each of 何々」の形で使われたりする。(each は単数扱いに注意⚠️)しかし、every にこの使い方はない。

2020-02-14 17:49:13
Early Bird @41isyoichi

よって、(1)で every を使いたければ everyone (everybody) を使うしかなく、(2)で every を使いたければ every one of them と言うしかない。

2020-02-14 17:49:13
Early Bird @41isyoichi

hear と listen など、基本単語の意味のちがいや使い分けについて詳しいのは中学生向けの英和辞典だ。例文に語らせる技や訳出のうまさなどが随所に光る✨ ほんとうにオススメ。添付画像は『初級クラウン英和辞典』(三省堂)。左下隅から始まる一連の記述に注目。 pic.twitter.com/9TPkVsmyHo

2020-02-14 18:16:53
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Early Bird @41isyoichi

(1)As soon as he went out, it began to rain. (2)Right after he went out, it began to rain. (1)の as soon as と(2)の right after では(1)の方がより即時性の意味合いが強い。外出して間を置かずに雨が降り出したなら(1)を、外出して間もなくすると雨が降り出したなら(2)を使う。

2020-02-14 19:26:50
Early Bird @41isyoichi

盲点になりがち⚠️ 命令形+ and / or という形式は命令文と同じ形をしているが、命令ではなく条件を表している。この疑似命令文は条件を表す条件節の一種であって真の命令文ではないから、真の命令文とは異なり、どのような動詞であっても、すなわち状態動詞であっても、この形式をとることができる。

2020-02-14 19:53:37
Early Bird @41isyoichi

👉 Know the answer, and you will get A. (= If you know the answer, ....)(その答がわかると優をもらえるよ) 👉 Be tall, or you wouldn't play on/in the basketball team. (= Unless you are tall, ....)(背が高くなければ、バスケットボールのチームには入れない)

2020-02-14 19:53:37
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] (1)The book I borrowed from him was dull. (2)A book I borrowed from him was dull. (1)は「彼から借りた本は1冊であり、その本のことを君も知っているだろう」という場合、(2)は「彼から借りた何冊かのうちの1冊だけど、君はその本のことは知らないだろうな」という場合だ。

2020-02-14 20:50:43
Early Bird @41isyoichi

(1)と(2)の違いは「book I borrowed from him」全体に対して the が付くか a(n) が付くかの違いから生じるにすぎない。

2020-02-14 20:50:44
Early Bird @41isyoichi

@bupxdnq 基本的には授業や講習のハンドアウトに約140字の制約で約10年間盛り込んできた解説やらコラムやらの記事をお伝えしております。下書き機能を活用し、また復習の機会を適宜設け、ぼちぼち sustainable に運営してまいります。少しでも皆さまのお役に立ちましたら嬉しいです。言及ありがとうございます😊

2020-02-14 21:01:31
Early Bird @41isyoichi

@hinatakiyoto 東後勝明監修『英語発音指導マニュアル』(北星堂、2009年、p.70) は「語末に現れる有声子音が部分的に無声化することがある。特に、語末の有声子音は終わりの方では、声帯振動が弱まり、無声化しやすい」と記し cab, dad, egg を例示してました。日向先生はこの3例の語末子音をはどう発音されますか?

2020-02-14 21:17:18
Early Bird @41isyoichi

命令文の文頭に please を付加するのは、話し手にその行為の利益がもたらされる場合だ。よって、*Please take three pills after each meal. は不自然。薬を飲んで楽になるのは、薬を飲む側、すなわち、聞き手の方だからだ。

2020-02-14 21:29:01
Early Bird @41isyoichi

「come close to +名詞」等の基本形から形容詞の close が最上級になり、関係詞節の先行詞になる場合がある😳 👉 This is the closest we can get to the beach by car. 形容詞句が先行詞になる場合、前後関係からその文の内容に最適な名詞概念を被せ解釈するとわかり易い。上例なら「地点」だ。

2020-02-14 21:59:44
Early Bird @41isyoichi

the closest は「 the +形容詞」が名詞に相当する場合だ。

2020-02-14 21:59:44
Early Bird @41isyoichi

筋肉隆々たる身体を作り上げることをボディビルディング(ボディビル)と言うのになぞらえ、豊かな語彙力を鍛え育むことをボキャブラリービルディング(ボキャビル)と呼んでいる。洋書でおススメのボキャビル本は添付画像の書籍だ✨ pic.twitter.com/sHTRVJV8lt

2020-02-14 23:22:14
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