笹本祐一氏による、「阿佐ヶ谷ロフトAでのロケットまつり」中継ツイート

関連 「ロケットまつり45~Muロケットでハレー彗星の観測を成功させた男達2~」 …の笹本先生のツイッターによる中継まとめ http://togetter.com/li/148029
17
前へ 1 2 ・・ 5 次へ
笹本祐一 @sasamotoU1

上段キックモーターに使った伸展ノズルの説明。すいません、ツイッター不調で読み込みに時間がかって説明してる間なし。

2011-06-12 13:19:24
笹本祐一 @sasamotoU1

MV開発、89年に提案。95年打上げ目標で開発開始。新素材の開発難航、光ジャイロでさらに難航、二年遅れのおかげで火星探査機に大きな影響を与えた。打上げ能力も低軌道投入性能に比べて高軌道が悪化、軌道に苦労させることになる。

2011-06-12 13:21:29
笹本祐一 @sasamotoU1

松浦「光ジャイロは予備回路として乗せてたんだけれども、その誤差解消に手間取った」チタン系新素材は溶接時の水素混合による脆弱化で、加圧試験で割れちゃった。

2011-06-12 13:23:08
笹本祐一 @sasamotoU1

林「(宇宙研の)ロケット開発は新要素を取り入れていくこと。性能上必要か、研究上必要かの見極めが必要」

2011-06-12 13:24:10
笹本祐一 @sasamotoU1

宇宙研のロケットは論文を書く目的もあるので、新しい要素を入れないと研究対象に出来ないんだけれども、それでロケット本来の目的が果たせなくなったら本末転倒。

2011-06-12 13:25:10
笹本祐一 @sasamotoU1

MVの完成が遅れることにより、火星に送れる探査機の重さが30キロ、7パーセントほどもスポイルされてしまう。おかげで川口教授が苦労することになった。

2011-06-12 13:26:57
笹本祐一 @sasamotoU1

同一のロケットで低軌道から惑星間空間までいろんなところに飛ばしたのは世界でも珍しい例。MVの特徴は上段モーターのフィラメントワインディングで軽量化、1、3段に稼動のズル、2段にTVC、一段、二段分離に点火同時分離。

2011-06-12 13:28:36
笹本祐一 @sasamotoU1

上段用に伸展ノズルと後方着火を採用、段間構造の軽量化、直径を大型化、高強度鋼で軽量化、推薬高性能化で性能向上。

2011-06-12 13:29:41
笹本祐一 @sasamotoU1

高野「ほんとは直径3メートルに大型化したかったんだが、そうなると2段目の個体ロケットが球形モーターになる。と、段間を繋ぐ構造が難しくなる。充填は直径3メートルでも出来るように考えてたし、輸送も可能だった。

2011-06-12 13:30:56
笹本祐一 @sasamotoU1

日通は3メートルでも輸送できるという話はしていた。H2AのSRBも、3メーターで考えてたが、設備共用化を考えて2・5メートルになった。

2011-06-12 13:32:22
笹本祐一 @sasamotoU1

アメリカからのフィラメントワインディングの売り込み。米政府「そんな技術を出すべきではない」サイオコール「奴ら上段で成功してますから、今のうちに売り込まないと自分で作っちゃいますよ」で一段目のFWを安く買えた。#rocketfes

2011-06-12 13:34:07
笹本祐一 @sasamotoU1

MV打上げ実績。村上「05年と06年のスケジュールの詰り方には作為的なものがあるかも」

2011-06-12 13:35:06
笹本祐一 @sasamotoU1

高野「一番悩んだのは、ロケットモーターのスロートに使うグラファイト、破壊特性に優れたものが見つからない。思い切ってFRPでやろうかと半ば決心していた。スロートは焼けて広がって性能が落ちるが、落ち方が解っていれば対応できる。

2011-06-12 13:36:26
笹本祐一 @sasamotoU1

高野「NASDAのH2も同じ悩みを抱えていたが、金持ちはいくらでも金を使える。カーボンカーボン、カーボンコンポジットの柔らかい部分を灼いてしまってさらにカーボンを詰め込んだものを作る、その製造設備まで含めて作る。

2011-06-12 13:37:41
笹本祐一 @sasamotoU1

高野 松尾理事経由で、MVもCCを使うか、という打診があった。当時日本のメーカーで別に作ったIH12ってのがあったんで共同出資を断ったんだけれども、これが4号機打ち上げで壊れた。首をくくろうかと思った。#rocketfes

2011-06-12 13:40:12
笹本祐一 @sasamotoU1

VLBI、電波望遠鏡はるかの話。MV初号機で打上げ、実験機から実用化。ISAS貧乏だから。高野「メーカーの人に言われたくない」

2011-06-12 13:41:23
笹本祐一 @sasamotoU1

林「決して貧乏だったわけではなく」垣見「貧乏だったすよ」高野「MVはISASには大きすぎたかも。開発に10年掛けると、打ち上がる頃には新技術が出てるのに、トラブル解消で予算使って導入できない」#rocketfes

2011-06-12 13:43:26
笹本祐一 @sasamotoU1

のぞみの軌道、ダブルスウィング・バイ、月と地球で一回ずつスウィング・バイする計画だった。計画遅れで送れる重量小さくなったから。ところが、トラブルで加速不良、で川口先生が軌道検討。この時はまだ地球の周りをうろちょろしていた。#rocketfes

2011-06-12 13:44:43
笹本祐一 @sasamotoU1

地球をスウィング・バイして火星に行く方法を見つけたのが川口先生の功績だったと思う。で、火星に向かったんだけれども、最後はわざと避けた。のぞみは着陸計画なかったので地球雑菌をもちこまないような殺菌をしておらず、火星環境に影響を与えるかも知れなかったから。#rocketfes

2011-06-12 13:46:09
笹本祐一 @sasamotoU1

火星の画像。マリネリス渓谷とか、オリンポス山とかの説明。

2011-06-12 13:47:34
笹本祐一 @sasamotoU1

村上が見る宇宙研のプロジェクトの特徴 有り余る熱情と乏しい資金、仕様書でなく夢と願望のアピール、発注者、受注者の関係ではなく同じ夢を目指す仲間 その情熱が伝染して仲間が増えていく。企業と考えることで進歩していく。実利、合理性ではなく人の情(なさけ)の結晶 #rocketfes

2011-06-12 13:49:19
笹本祐一 @sasamotoU1

垣見「糸川先生は発注書なんか書かなかった」村上「仕様書は最後にちゃんと作りました」高野「仕様書も値段もちゃんと最後に書きました」

2011-06-12 13:53:23
笹本祐一 @sasamotoU1

垣見「大蔵省が査定するときに仕様書が必要になる」高野「契約するときには、ちゃんと契約書がありました。単年度での予算だから、TVC予算は管理してましたから、赤字を出したことはありませんでしたが(会社に助けてもらってた)#rocketfes

2011-06-12 13:55:50
笹本祐一 @sasamotoU1

村上「我々は予算に関してはきっちりやっていました。それに対して、GXの予算に関しては非常に不満を持っています。最後は事業仕分けか何かで、宇宙開発委員会で廃止を決定したんじゃないんですよね」

2011-06-12 13:57:16
笹本祐一 @sasamotoU1

林「GXはまだ尾を曳いてて、イプシロンの整備塔をIHIで作らせろなんて話もでている。どうしても政治も絡んできちゃう。

2011-06-12 13:57:58
前へ 1 2 ・・ 5 次へ