ボッカッチョ『デカメロン』(平川訳、上中下巻合本Kindle版)読書メモ(2020年3月7日〜3月14日)

平川訳が上中下巻合本になってKindleで買えたので、新型コロナウイルス禍の中で読んでみました。私個人が面白かったところを引用したりしてみました。
0
前へ 1 ・・ 3 4
齋藤 一 (Hajime Saito) @hspstcl

第10日第10話。「グワルティエーリは娘の手を取って、家の外へ連れ出して、部下一同や皆が見ている中で娘の服を脱がして裸にするや、新調させておいた服を取り寄せて、すばやく着せ、靴も履かせた(中略)人々はあまりの事に啞然としていた」、ここは常軌を逸している云々の議論があった模様。

2020-03-14 08:00:18
齋藤 一 (Hajime Saito) @hspstcl

著者結び。ボッカッチョ先生、吼える。「世間の男女は日々の暮らしで「穴」と「栓」、「擂鉢」と「擂粉木」、「腸詰」と「ボローニャ」などといくらでも言っています。私としてはそれと同じことを書いたまでで「それはならぬ」「不適切だ」などとお叱言は言われたくない。」

2020-03-14 08:21:46
齋藤 一 (Hajime Saito) @hspstcl

著者結び。「私の文筆に対しても画家の絵筆に対すると同程度の自由は与えていただきたい。」

2020-03-14 08:23:26
齋藤 一 (Hajime Saito) @hspstcl

「解説」第7章注1。「(略)従来の日本語訳文が繁縟に過ぎる場合が大部分であったからこの方がよいのである。田辺聖子の刈り込みのおかげで『デカメロン』の元の命が鮮やかに蘇ったと私は感じた。(略)第二は、短いながら田辺聖子の評釈の面白さである。」

2020-03-14 08:47:15
齋藤 一 (Hajime Saito) @hspstcl

「解説」第7章注1。「日本の大学図書館のイタリア文学関係蔵書の中に田辺聖子『ときがたりデカメロン』(講談社文庫、一九八七年。もとグラフィック版世界の文学4として世界文化社から一九七九年に刊行された)が置かれているとも思われない。」田辺聖子推し。

2020-03-14 08:48:52
齋藤 一 (Hajime Saito) @hspstcl

平川訳『デカメロン』上中下合本Kindle版、読了。Branca版欲しくなってきた。einaudi.it/catalogo-libri…

2020-03-14 08:55:07
齋藤 一 (Hajime Saito) @hspstcl

ボッカッチョ先生、平川先生に感謝。

2020-03-14 08:55:51
前へ 1 ・・ 3 4