磯直樹『認識と反省性』読書メモ集

礒直樹『認識と反省性――ピエール・ブルデューの社会学的思考』(法政大学出版局、2020)の読書メモをまとめました。
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荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

ブルデューを正しく理解するとどんないいことがあるのか?と言い換えても良い。

2020-03-24 18:58:33
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

ブルデューを使わないと階級分析ができず、階級分析をするにはハビトゥス・資本・界をセットで用いなければならない(そしてそういうセット販売をしてくれたのはブルデューしかいない)…みたいな感じ?

2020-03-24 18:55:47
Naoki Iso @isnki

他の社会学者の反省性/再帰性との違いについては、拙稿も収録されている『再帰的=反省社会学の地平』をご高覧ください。各々の問題関心と理論が複雑に絡み合っておりますので、簡潔に違いを述べるのは私には非常に難しいです。 toshindo-pub.com/book/91458/ twitter.com/arishima_takeo…

2020-03-24 19:35:04
荒木優太 @arishima_takeo

磯直樹『認識と反省性』読了。勉強になった。他方、ブルデューのオリジナリティを反省性(客観化する主体の客観化)に求めるのだが、社会学者って他にそういうことやってないのか?的な、他の学者の反省性との間に差があるのかないのかがよく分からなかった。

2020-03-24 18:41:05
Naoki Iso @isnki

うーん、どちらでもないですかね。「唯一の正しい解釈はないが、誤った解釈はある」というのが基本的な考え方です。 twitter.com/arishima_takeo…

2020-03-24 19:38:17
荒木優太 @arishima_takeo

これと関連するが、磯さんは【ブルデューはスゴイ学者だから面倒くさい概念連関でも用法を守って正しく使おうね】という考えなのか、それとも【ブルデュー社会学はブルデュー語でできてるから気軽に使わない方がいいよ】という考えなのか、どっちなのか。

2020-03-24 18:50:00
Naoki Iso @isnki

どちらも、一部の先行研究には当てはまるものがあるものの、『認識と反省性』で問題にしていることではないですね。拙著の問題設定につきましては、序論をご確認ください。 twitter.com/arishima_takeo…

2020-03-24 19:43:44
荒木優太 @arishima_takeo

つまり、ブルデューを正しく理解することは、ブルデュー研究にとって有意義なのか、それとも(または、それに加えて)社会のことをもっと的確に理解するのに有意義なのか。

2020-03-24 18:52:34
Naoki Iso @isnki

階級分析・社会階層論にはいろいろなアプローチがありますが、『認識と反省性』ではブルデューの立場を有力なものの一つとしてのみ位置づけています。また、ブルデュー派階級分析で最も重要になる概念は、社会空間ですね。 twitter.com/arishima_takeo…

2020-03-24 19:46:26
Naoki Iso @isnki

註釈も丁寧にお読みいただきまして、ありがとうございます。156頁の註釈でもアロンとシュナペールに触れていますが、そこではアロンのアーカイブに所蔵されている未公刊史料を用いた考察も行なっています。三者相互の関係も複雑です。 twitter.com/arishima_takeo…

2020-03-24 19:57:18
荒木優太 @arishima_takeo

レイモン・アロンの娘であるドミニク・シュナペールは、『美術愛好』の共同研究者の一人であり、調査も執筆も担っている。にもかかわらず、同書の初版では彼女は著者の一人として名を連ねておらず、彼女の名前は表紙に印刷されていない。by磯直樹『認識と反省性』321p

2020-03-24 17:46:22